【ゲーム思考】 2-4:情報収集のコツ
情報収集した方が中長期的にみて効率的になるものの、情報収集は本質的に面倒くさく大変な作業であることは、これまでお話しした通りです。
そんなことは気にせずただひたすら情報収集に向き合うのみ!と言いたいところですが、それだけではただの根性論になってしまうので、ここで少しだけ情報収集のコツをお話ししたいと思います。
それは、情報収集を面倒くさいと思わず、それこそがゲームの真髄であり「楽しみであるもの」という考え方や捉え方そのものを身につけてしまうことです。
自分に面倒くさいことを言ってくる人などは全てゲームのキャラクターだ捉え、主人公である自分はその面倒くさいキャラから情報を集めながらゲームをやっているのだ、と思うようにすると、少しは気が紛れると思います。
見方・捉え方そのものを変えてみるという話なので、少々難易度は高いかもしれないですが、この思考に切り替えることで今まで面倒だったことが楽しみに変わることもよくあります。
当然、この楽しみの中には、ゲームで山ほど出てくる「役に立たない情報をいうキャラ」も含まれます。特にRPGだとむしろ関係ないことを言ってくるようなネタキャラみたいなものを微笑ましく受け止めることも多いのではないでしょうか。
つまり、ゲームにおいては、関係のない情報も彩(いろどり)なのです。
ゲームにおいては、入手した情報がその場ですぐ結果につながらないことが多く、将来的には役に立つが現状では役に立たない、なんて情報もたまにあります。序盤で出てきた老人の話が、実は中盤や終盤で手に入る伝説の武器のヒントだった、という展開は、さまざまなRPGで経験した人も多いでしょう。
RPGの情報収集がどんなに面倒なものだと感じていたとしても、一喜一憂せずに街の人々に複数回しらみつぶしに話しかけるという経験をしたこともあるでしょう。
これは、結局そうすることが一番効率的になる方法だし、それはそれでゲームの世界観やストーリーを味わうことなのだと思いながらやっていたはずです。
ゲームでやっているように、情報収集の非効率性も含めて、人生は壮大で楽しいRPGであると捉えることが、自分の人生をより有利に進める秘訣であり、それこそが、お話ししているゲーム思考の重要なテーマでもあります。
ちなみに、目先でしか物事を考えられないか、未来まで考えて行動できるかで、人の人生は大きく変わると言われます。ゲームが得意な人は目先だけでなく、ゲームをクリアすること、ゲーム自体を楽しむことといった、未来志向で動くことが得意な人のはずです。
一見無駄なことが、人生の長いスパンで見ると大いに役立つ、あるいは無駄なことも人生の彩となって、楽しませてくれる。
ゲームをプレイしている時には当たり前に持てていたこの感覚を、現実の人生や仕事に持ち込めば、人生はもっと有利な方向に働くでしょう。
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