【ゲーム思考】 2-1:情報収集の必要性
RPGにおいて、「情報収集」はつきものであり、ほとんどのRPGにおいて重要なこと、それは1にも2にも情報収集です。情報収集をしないとストーリーが始まらなかったり、前に進まないというものが非常に多いです。
ではなぜ情報収集が必要なのでしょうか?
そこに、小説・漫画・映画・演劇などとゲームとの最大の違いがあります。
小説・漫画・映画・演劇などは、基本的に、完全に定まった一本道のシナリオをユーザーにリニアに伝えるものがほとんどです。
一方でゲームは、自分で操作したり、コマンドを選んだりしながら、自分で考えるということを楽しむことができ、やったことに対して反応が返ってきます。
ゲームの真髄というのはこの「インタラクティブ性(双方向性)」にあります。
つまり、この「インタラクティブ性」による楽しさを求めない、という人は、最初からリニアな物語を楽しむ方が良いということなのです。
仕事や人生はどうでしょうか?
情報収集の機会が自分に委ねられていて、自分の努力次第で全く異なる結果が返ってくるという意味では、それらは「非常にやりごたえのあるゲーム」と見なすことができるでしょう。
そして人生や仕事においても、ゲーム同様、情報収集が非常に重要で、その上手い下手で、効率やアウトプットの質に大きな影響が出てきます。
そう言った意味では、人生や仕事における情報収集の重要性は、ゲームの比ではないと言えるのではないでしょうか。
人生や仕事が、小説・漫画・映画・演劇のようにリニアなものだったらよかったのに、と思っている方も少なからずいるかもしれません。
しかし残念ながら、世の中のほとんどの人生や仕事は、ゲームよりもヒントが少なめの「情報収集が必要とされるRPG」なのです。
よって、リニアな物語を好もうがそうでなかろうが、そもそも人生はリニアに進まない物語です。そういったことをむしろ前向きに受け入れてしまった方が、ずっとお得なのではないでしょうか?
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