「ありがとう、シルキーブラック」ファンと一緒に作った特別な色を振り返る|Qoobo開発チーム座談会
こんにちは、ユカイ工学ストアマネージャーの籔本です。
2019年11月1日に新色として登場したQoobo「シルキーブラック」ですが、限定生産のため、ご好評につき完売となりました。(2023年6月13日)
ファンの声から生まれたQooboシルキーブラックの歴史を、開発や販売に関わったメンバーとともに振り返っていきます。
座談会に参加した開発・販売メンバー
開発チーム座談会
—— 「シルキーブラック」の誕生のきっかけは?
巽
以前からファンミーティングをやっているなかでファンと一緒にものづくりをしたかったんですよね。
青井
Qooboの発売時には「ハスキーグレー」(灰色)と「フレンチブラウン」(茶色)がいたのですが、その時点から「この色も欲しいな」っていう声は結構出ていたんですよね。ファンミーティングなどで実際にお会いしたオーナーさまからも要望をいただいたり。
ユカイ工学としても新しい色はファンのみなさんと一緒に作っていきたいという想いも強かったので、SNSでファンのみなさんにアンケートをとってみて、新色の開発を進めました。
籔本
黒が人気だった理由は?
青井
「黒猫を飼っていて」というお声が多かったですね。
青木
黒猫がラッキーアイテムって声もあったよね。
青井
「新色ができること自体が楽しみ」、「Qooboの仲間が増えるのがわくわくしてます」というお声もありました。Qooboの新しい仲間の登場を楽しみに待っていてくれている感じがしましたね。
冨永
名前もファンと一緒に決めましたよね。候補のなかにはゴッドファーザーっていうのもあったよね。これはすごいインパクトあったから覚えてるな。
—— 新色の開発で苦労したことなどはありますか?
巽
Qooboは毛なみにこだわりがあって、ハスキーグレーとフレンチブラウンはそれぞれ毛色の違う2色を混合して作っています。加えて、毛足の長さも違うのを混ぜてるんですよね。
黒はどうしようかなと思って、同じ毛の長さのものとか、めちゃくちゃ毛足の長いのとかいくつかサンプルを作りました。なかにはあえてボサボサのものとかも。
青木
毛足が長すぎるサンプルは怖かったよね。
巽
かなり妖怪感が出てましたね。試行錯誤しながらちょうどいい毛並みを探っていきました。最終的には、長さの違う毛を混ぜて、生きものっぽい毛並みを作りました。
—— 実際にファンの方々に公開したときの様子は?
青井
黒ってハロウィンっぽいから2回目のファンミーティングでお披露目しようよってなりましたね。
巽
SNSでは既に公開していたけど、実物に触れられる機会がまだなかったんですよね。だから、いちばんに見せるのは情熱を持ってウォッチしてくれる人にしたくて。ユカイ工学はこれまでもファンとの関係性を大切にしてきたので。
ファンミーティングでは、シルキーブラックをずっと撫でてくれている方がいてとても嬉しかったですね。同時に、この子もちゃんと仲間入りできたんだと安心しました。
—— Petit Qooboに与えた影響は?
籔本
Petit Qooboが4色展開になったのもQooboの新色が影響だったりするんですか?
巽
実は、Qooboで既にある4色だったんですよね。白もクラファン特別版であって。Petit Qooboはもっと子どもっぽさを出したかったので、Qooboベースに淡い色にしました。
それに、動物って生まれたとき色が薄いじゃないですか。なので、生後に近いベビー感をだしたかったんですよね。
山本
Petit Qooboのグリ(灰色)とマロン(茶色)はちっちゃくて元気に動き回る、まだこれから成長するような雰囲気にしたかったので、毛足もまだ生えそろってない感じの短めのものを選びました。
ノワール(黒色)とブラン(白色)も試作段階から可愛くなりそうな予感がありました。ブラン(白色)は社内でもすごく人気でしたね。
青井
Qooboを発売した時にも白が欲しいという声はあったので、Petit Qooboのカラーリングには入れようとってなりましたね。他にはパンダみたいなしっぽと胴体で色が分かれているのも試してみたりもしました。
Petit Qooboは発売前に新宿御苑に連れて行って写真を撮ってたんですけど、通り過がりの人が「あ、Petit Qooboだ!」って言ってくれたんですよね。すごい嬉しかった。
—— そもそも製品の色決めをするときってどう進めるんでしょうか?
巽
色決めの話でいうとPetit Qooboは4色出していますが、ユカイ製品では珍しいパターンですね。例えばBOCCO emoなど基本は1色にしてます。メーカー的には色をたくさん出すと売れ行きに差が出て在庫のリスクも付きまとったり、製造面の問題もある。なので色決めって奥が深くて難しくて面白いんですよね。
籔本
購入者としてももジャムの法則* みたいにいっぱいありすぎると決めきれなくて困っちゃうみたいなところありますよね。
巽
ユカイの場合は製品の世界観に合わせた色決めを意識しているので、Qooboもインテリアに馴染みそうなシックな色合いにしています。
BOCCOはオレンジとか個性的な色をクラファン限定で出していましたね。
—— Qooboはファンと一緒に作ってきた側面が強いかなと思いますが、今後、ファンとどういう風に関わっていきたいですか?
冨永
発売してから5年ですからね。もっとファンが集まれる場所を提供していきたいです。やっとみなさんとお会いできる状態になったと思うので、ファンミーティングなども計画したいと思います!
山本
今いるファンのみなさんとの繋がりも大事にしていきたいですね。長く遊んでもらえるような提案もしていきたいです。5年経っても新しくお迎えしてくれる人がいるのもありがたいですよね。
青木
そうだね。Qooboはまったく古くなった感じがしないよね。
冨永
今でも欲しいって言ってくれる人がいたり、一緒に暮らしてくれてる方々がいるから。そういうQooboを愛してくれているファンと会って話をする機会は作っていきたいですね。
青木
Petit Qooboも本当にすごいと思いますよ。だってマーケティングしたわけでもなく、オーナーさんから欲しいものを純粋に聞いて、ファンミーティングでみんなを喜ばせようとお披露目して、クラファンやったら本当に多くの方がお迎えしてくれて。
一般向けのお披露目はCES* でしたけど、海外のメディアにも大きく取り上げられて嬉しかったですね。
山本
当時は大変だったけど、CESに行ったメンバーから「めちゃくちゃ話題になってた」と聞いてすごい元気が出ましたね。開発メンバーとわーって盛り上がったのを覚えています。
—— Qooboシリーズについての今後の展望は?
青木
久しぶりにオーナーさんと話してみんなが欲しいものをインプットしたいと思いましたね。
山本
ファンミーティングがしたい!
青井
3回目のファンミーティングも企画してたけど緊急事態宣言でできなくなってしまったままでしたもんね。そろそろって感じですね。
冨永
ちょうど今年が5年の節目ですもんね。考えていきましょう!
—— Qoobo開発チームのみなさん、ありがとうございました!
編集後記:ファンなくしては語れないQooboの歴史
初めてシルキーブラックのQoobo を見たとき、他の色よりなんだか気品がある感じがして、色によって表情や性格が違って見えると驚きました。ファンの声から生まれ、試作を繰り返して今の特別な色になったのだと思うと、とても感慨深いです。
また、「ファンの声にしっかり耳を傾けたい」という想いもメンバー全員からとても強く伝わってきました。Qooboにたくさんの愛情をそそいでくれているオーナー様とこれからも大切な関係を築いていけるよう、これからもコミュニケーションの場を作っていきますので、続報を楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。
ファンの声から生まれた限定カラー、シルキーブラックは完売まであとわずか。お迎えをご検討の方はお急ぎください。
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Qoobo シルキーブラックがTシャツになりました