カルチャーをつくる、伝える。| ユカイ工学クリエイティブPR 青井 美佳 インタビュー
みなさんこんにちは。デザイナーの はらだ です。
先日、ムクムクうごく「線人間」のクラウドファンディングがはじまりました!
ユカイ工学では、これまでにもPetit QooboやBOCCO emo、甘噛みハムハムなど、数多くのクラウドファンディングを行ってきました。
そこで今回は、クラウドファンディングプロジェクトの中心人物である、クリエイティブPRの青井さんに話を聞きました。
「何者か」になりたくてユカイ工学へ
—— メイカソン座談会でもお話しいただきましたが、PRではなく総務としてユカイ工学に入社されたんですよね。
青井
そうですね。
前職では総務人事として事務の仕事をしていました。その前は音響エンジニアだったので、初めてのことばかりで楽しかったんです。でも、まわりの技術職や何かを作っている人と自分を比べてどこかモヤモヤしてきて…「何者かになりたい!」と思って転職を決意しました。
総務人事も専門職ですし、今思うとすでに何者かではあったとは思うんですけど、どこか焦りがありました。最初はアプリエンジニアを目指して動き出したのですが、なんだかフィットしなくて...「何者か」とは別に職種によるものじゃないなと思い、また事務職も視野に転職活動を始めました。
「面白いところないかな」と探していた先で、ユカイ工学の求人を見つけたんです。BOCCOのつぶらな瞳が可愛くて…一目惚れでした。
今となっては笑い話なんですけど、最初は経理経験者がほしいからと断られちゃったんですよ。
それでも、ランチ会で会社の人たちと話した時の空気感が良くて「やっぱり働くならユカイ工学がいいな」って諦められなかったんですよね。「とりあえず役に立ちます!」ってもう一度猛アピールして入社しました。
—— 当時のことを聞くと、みんなが口を揃えて青井さんが入社してくれて良かったと話してくれますし、後から入社した私も同じ気持ちです。
青井
当時は強引に入社しちゃったかもって気持ちが強かったので、とにかくバリュー出さなきゃ!って肩書きにとらわれずボールを拾いまくっていました。「誰も担当していないものは全部やる」って動いていたら、結果的に総務だけでなくサポート、PRなどの業務も担当していましたね。
入社して4年半経ちましたが、こんなに長く勤めるとは思っていなくて。自分でもびっくりしています。
みんなと仲良くなりたくて動いたら自然とカルチャーができていた
青井
私が入社した時のユカイ工学は、会社というよりもクリエイター集団って言った方がよいくらいに会社らしい制度が何もなくて…唖然としたのを覚えています。
だからこそ「みんながものづくりに集中できるように、私が整理してルールを作るぞ!」って勤怠システムを導入したり、福利厚生を充実させたり…本当に色々やりましたね。
—— 青井さんが導入してくれた制度で、書籍購入や部活、ありチョコ&おつビールなどは今でもありがたく活用させていただいてます!
青井
福利厚生の制度たちは、最初は純粋に自分がみんなと仲良くなりたくて導入したものが多かったんですよね。部活でゲームしたり泊まりがけで旅をしたり。「やる!」って言えば誰かが来てくれるから楽しくて。
「ユカイって仲良しですね〜」って言ったら「これまでこんなことなかったよ!」って言われて驚いたのもよく覚えています。
—— 無意識だったかもしれませんが、自分の妄想を叶えるためのものづくりをするユカイらしさを感じます。おかげで後から入社しても馴染みやすかったです!
青井
それは良かった!
当時は時間の余裕もあったので、色々やってみたのですが…みんなが喜んでくれるのがやっぱり嬉しいので、やって良かったなと思います。
社外の方にも「ユカイ工学のカルチャー面白いね!」って言ってもらえるのも励みになりました。
新しいことに恐れず挑戦すること
—— 業務に限らずですが、青井さんは新しいものに対する苦手意識があまりない印象です。
青井
たしかに…そうかもしれません。
ユカイ工学では社内転職というか、色々な業務に携わってきたので、自然と初めて挑戦することも多くて。
ユカイ工学オンラインストアの店長を務めることになった時も、初めて使うShopifyの管理画面内を「どこに何があるかな〜」って探しまわったり。
他にも、NotionやFigmaを使って計画をまとめたり、STUDIOでサイトを作ってみたり…新しいツールとかも「新作ゲームでたわ」って感覚で触ってみることが多いです。幼い頃からパソコンやスマホなどのガジェットが身の回りにあった影響もあるかも。
—— 業務で自分の得意を活かしてきたんですね。
青井
あまり意識はしていませんが、自然とそうなっていましたね。
でも、得意じゃないこともあって…正直、人前で喋るのが一番苦手なんです。
だからトークイベント「ユカイのゆ」とかも、自分で企画しておいてなんですが、アドリブが苦手なので毎回「あ〜困っちゃったな〜」ってドキドキしながら出演しています。
そういえば、過去にQoobo Q&A Instagram LIVEを開催した時も、ユーザーさんの温かい声に励まされながらも終始ドキドキしていたのを思い出しました。
でも、やってみると楽しいから、ついまた企画しちゃうんですよね。
妄想を叶えるプランニング
青井
さっきの話にもつながるのですが、やりたいことを叶えるために準備したりするの好きなんです。
小さい頃から、「ここに行くって決めました!」って家族旅行のプランをお母さんに提案したり、小学校のお楽しみ会の時間が少ないなって思って、署名集めて時間増やしてもらおうとしたり…学生時代も文化祭を仕切ったり。
今思えば、お金の計算も含めて好きだったので、仕事でも自然とそれが出ていたのかも。CMOの冨永さんにも「青井さんの良いところは、自分がやりたいことを見つけて、それを社内で決めてちゃんと実行してくれるところ」ってフィードバックもらいました。
小さい頃からどんな提案だと叶う・叶わないという体験をしてきたからこそ、今でも好きでやれているのかなと思います。
—— 根っからのプランナーですね!私も青井さんの周りを巻き込んで目標達成まで走り抜ける力にはいつも助けられています。
青井
私は「好きによろしく」って任せてもらえた方が力を発揮しやすいタイプなので、特にそうなんですけど、会社の規模的やカルチャー的にも、全員とコミュニケーションがとりやすいからこそできることもあると思っています。
それまでも割と一人でやってきちゃったんで、誰かがやってくれるって発想があまりなくて。それに、デザインや動画編集など、初めてのことでもユカイなら「ここわからないから教えて!」って言えばエンジニアもデザイナーも誰かが助けてくれるんですよね。新しいことへの挑戦を応援してくれる人が多い。
完全に一人ぼっちだったら無理なこともたくさんあったけど、そうじゃなかったから困難も乗り越えてこれました。
—— それで言うと、Petit QooboやBOCCO emo、甘噛みハムハムのクラウドファンディングは特に青井さんが先頭で走ってくれたからこそ、多くの方に届けられましたね。
青井
新製品のクラウドファンディングは自分が一番責任を持って走りきったプロジェクトだったので、強く印象に残っていますね。
世間の反応もダイレクトに見れるから、本当毎日ドキドキしていましたが、ユーザーのみなさんの声が届くたびにやって良かったと感じました。
ユカイ工学を見つめ直す
—— ユカイ工学で働く選択をし続けている理由って何ですか?
青井
一番は人が好きだからですね。
実は、ユカイ工学で何を目指したら良いかわからなくなって辞めようかなと思うことも度々あるんです。数年働いてきたけど外で通用するのかなとか。
それで外に出て活動し始めたんですけど、いつの間にか自分がなりたかった何者かになっていたことに気づいたんですよね。「まだまだユカイでやることたくさんあるな」とも思いました。
青井
焦りが出て動いた結果、外を見て冷静になったというか。 ユカイ工学は小さい企業だからこそ、どんな立場の人も伝えられる距離にいるから、納得いかないことがあれば声を上げればいいじゃんって思ったんです。
それに、他のコミュニティやインターネットにも参考にできるものはたくさんあるし、キャリアプランを全て会社に集約させなくてもいいなって。
私は総務として入社したけど、サポート、PR、マーケティングと色んな業務に挑戦し続けられたのは、やっぱり楽しいからなんですよね。
中でも今一番楽しいのはマーケティング業務で、自分の出したキャンペーンの効果がきちんと数字に出ているのを見ると嬉しいです。もっといろいろ試してみたいと思っています。
—— ありがとうございました!今後の活躍も楽しみにしています!
編集後記:肩書きを越境して「何者か」になる
今回のインタビューで、実直に得意を掛け算しまくった結果、一つの肩書きには納る事のできない「何者か」が爆誕した事を知りました。強い。
(これだからスタッフインタビューはやめられない)
しかしながら、社内でプロジェクトを横断しながらゴリゴリ仕事をする姿には、毎度驚き感謝するしかありません。
彼女と一緒に働いているとなんだかRPGのパーティーを組んでいる気分になります。それぞれ得意分野を活かしてモンスターを倒し、時に遊びながら旅をするような…なんて、ゲームのやりすぎでしょうか。
それでも、彼女の巻き込み力はそれを彷彿とさせるものがあるのです。
彼女がいるからできることがあります。
彼女と一緒にやりたいことがたくさんあります。
そう感じているのは、きっと私だけではないはずです。
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