【後半編】UXリサーチ:「それで、実際UXリサーチってどうやってやるの?」
こんにちは。
2年前にUX(ユーザーエクスペリエンス)と出会い、
UXデザイナーを目指し奔走し、
今秋、念願のUX職にデビューを果たしたMayと申します。
日々分からないながら、学び、悩み…を繰り返し、本当に少しずつではありますが一人前のUXデザイナーに近づいていければと思っています。
UXのコト、UXに強く関係するマーケティングのコトなどなど
学んだことをどこかでアウトプットしたい思いから、1週間から2週間に1回程度を目標にNoteに記していければ…と考えています。
今回は!
前回の続きで「UXリサーチ」についてです。
前回は「UXリサーチとは」というお話をしたので、今回は「それで、実際UXリサーチってどうやってやるの?」という疑問を解消していこうと思います!
※前回の「UXリサーチ」については下記からご覧ください~!
目次
1.「UXリサーチャー」「ユーザーテスト」とは
それでは、UXリサーチに関連する言葉を学んでいきましょう。
UXリサーチは、ユーザー理解と価値発見(調査・分析)を目指すものでした。
デザインの対象者がどのような背景(文脈)に置かれていて、どんな本質的なニーズや課題を持っているか明らかにすることが重要です。その際、下記のことに留意する必要があります。
ユーザーの行動だけでなく、その背景にある(隠れた)心理を発見する。
「誰」を理解するのか、を正しく決める
上記のように、ユーザー理解や価値分析のための調査・分析を専門的に行う職種としてUXリサーチャーがあります。
アンケートだけでなく、ユーザーに対してインタビューや、使っているところをデモンストレーションしてもらうところを観察することもあります。
☆ユーザビリティとは
UI(User Interface:製品を利用するためにユーザーが見たり触れたりする側面)を通じて製品を活用し、目的を達成できるか、その効率、使い勝手をはかるもの。何かしら数値化して評価することが多い
☆評価のタイミング
形成的評価:開発中に実施して問題点を発見、定性重視
総括的評価:開発最終フェーズでリリースの判断のための評価、定量重視
☆各手法の位置づけ
ユーザー不参加:インスペクション(ER, HEM, CW, ペルソナなど)、モデリング系手法(KLM、GOMS等)
ユーザー参加:UT(ユーザーテスト)、ユーザーインタビュー、アンケート
次の章で、ユーザー参加型の「ユーザーテスト」の方法についてみていきましょう。
「UXリサーチ」について更に勉強になるので、下記のキャッチアップ!ITトレンドからの動画も視聴してみてください。
2.ユーザーテストの方法
はじめに、UXリサーチの進め方の復習です。
となります。
今回は上記の中でも、ユーザーに実際にサービスを使っていただく「ユーザーテスト」についてみていきましょう。
ユーザーテストの流れ
➀挨拶
・挨拶や自己紹介をはじめに行う。
・リラックスしてもらう環境作り。しかし、調査に影響がでてしまうかもしれないので、極端に仲良くなろうとしなくてよい。
②覚書の取り交わし
契約書みたいなものを取り交わす。当日のレコーディングの許可等もここでおこなう。
③テスト趣旨の説明
リラックスしてもらうために行う、緊張をほぐすためにも、「本人のできではなく製品のできを評価するもので、自由な発言ウェルカム」ということを伝える
④事前Asking
アイスブレイク的な会話、不要でも行うことで、被験者の緊張を取ることを目指す。
⑤タスクの実施
事前に準備していた、被験者にためしてもらいたいサービスを伝える。
例:「母の日にむけて、お母さんへのプレゼントを○○で探しています。お母さんの好きな赤色のものを、5000円以内にさがしてください。みつけたら、買い物かごにいれて、決裁してください。」
⑥事後Asking
感想や、サービスの満足度、要望、コメントをきく。
⑦謝金支払いなど
謝礼金が発生すれば、ここで行う。
⑧挨拶
締めの挨拶
3. 実際に「ユーザーインタビュー」や「ユーザーテスト」に聴講して思ったこと
先日、先輩の「ユーザーインタビュー」と「ユーザーテスト」に参加させてもらいました。
前者の「ユーザーインタビュー」では、1対1での対話形式のサービスに関するインタビューを、オブザーバーとして聞かせてもらいました。
後者の「ユーザーテスト」では、実際のプロトタイプ(今回は、リリース前のFigmaというソフトを使って作られた、アプリ形式のものです。)をユーザーさんに使っていただくものでした。
ユーザーインタビューでの学び
1時間ほどのZoomでのインタビュー
1対1の対話形式
自社サービスに至った経緯(他社と比較してどうしてうちのもになったか)
自社サービスで良い点、改善したい点
一日の中で自社サービスを使う状況や頻度
パーソナルなことも聞く
【まとめ】
大きなユーザー全体の特徴を掴むというより、「ひとりのユーザー」が実際にどのような場面でどんな状況で使うのかを具体的に理解していくことにより、その製品に対して「どのような人がどのようなニーズで」使っているのかが理解できる
ユーザーテスト(UT)での学び
実際の製品を使ってもらいながら、ユーザーから意見をもらう
UTで求められるパーソナリティ
UTにおいて、コミュニケーション能力が重要視されるかと思いました。しかし、必ずしもそうではないことが分かりました。
むしろ、UTをしている間はユーザーに対して誘導しないように余計なうなずきや相槌は無用であるなど、ドライでいる必要があるとわかりました。(もちろん、被験者さんが話しやすい環境づくりのため、「どんな意見も喜んで受け入れる」という姿勢は見せる必要がありますが。)
問のたてかたの難しさを実感
どのような問をたてれば、リサーチでユーザーから情報を引き出せるか、またそのリサーチの結果、たてた問いに対して適切な分析ができるのかが一番難しいポイントと感じました。
例えば、「アプリのカート機能は、アプリ上で見つけにくいのか」という疑問に対して、ユーザーへの問いが、それを測れる指標になっているか。そして、その回答が分析に繋がるのか…とメタ的な思考を常に忘れないようにせねばならないと感じました。
UTは目的でなく手法
ユーザーがよい体験をすることで、それに対してお金で支払われる。サイクル(開発→実装→またユーザーによりよい価値を届ける)をとめずに継続させていくことが重要と教わりました。
UXリサーチャーとして向いている素質は?
第一に、人間のことについて詳しいことを先輩は挙げていました。自分以外の視点で考えられるか、心理学や人文に優れていること、他部署や他者の視点から物事をみられること(開発、マーケetc.)なども大事だそうです。
また、提案力についても言及されていました。技術面の知識(HTML、アクセシビリティ) もよいUXデザイナーには必要不可欠なのかもしれません。
以上です。
百聞は一見に如かずということで、机上で学ぶ以上に実際に参加してみて感じることは多かったです。
今回は以上です。
ユーザーリサーチについて、最近習ったのでその復習の一環としても書き残しました。
心に残ったことは、
「UXリサーチはあくまでも手段である。
そのため、リサーチする前にどんな目的でどんなことを知りたいか
を明らかにしておく必要がある。」
という先輩の言葉です。
現代はサービスがあふれていることと、ユーザーの多様性もあふれています。言い換えると、ユーザーは好き嫌いによってサービスを選択できる状態です。
UXリサーチにより、しっかりとターゲット設定をして、そこにあったサービスを作っていくことにより、使われないサービスとなってしまうリスクを下げるとともに既存のものも、競争力の高くすることができるのではないでしょうか。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
これからも、1から2週間に1回投稿を目指しています。
もし宜しければ、今後もお付き合いください。
May