今年もキングオブコントが終わっ(てしまっ)た。昨年に負けず劣らずハイレベルな大会で、特にビスケットブラザーズの1本目、コットンの2本目は完成度、爆発力ともに度肝を抜かれた。 得点上位組以外でも、様々な話題が生まれた。その1つが、ニッポンの社長のネタにおける暗転多用の是非である。審査員評によれば、暗転多用が裏目に出たとのことだ。ニッポンの社長のネタにおける暗転の善し悪しは正直私にはわからない(むしろ暗転前のケツの表情が面白すぎて爆笑していた)。ただ、私はこのとき、ある、以前の
『地獄が呼んでいる』の次回作が決まったらしい。本作はイカゲームに続いて日本でも流行った作品だが、イカゲームよりも遥かに面白い作品だと私は思っている。その理由を以下で述べる。 1. 不条理な死 物語の序盤から登場する三体の怪物はとても印象的だが、あれが怪物である必要性はないと私は考えている。あくまで怪物は、不条理な死のメタファーであり、例えば自然災害や交通事故(自分には責任がない部類の)、通り魔殺人のようなものと理解すると話が分かりやすくなる。それはまだこれといった罪を重ね
キングオブコント2021が終了した。今大会は、SNSなどで騒がれるまでもなく、審査員全員が唸るほどハイレベルな戦いだった。まずは、素晴らしいコントを披露してくれた、いや、めちゃくちゃ笑わせてくれた芸人さん達に感謝したい。笑いすぎて泣いてしまって、号泣した後に来るような頭痛がしていてちょっと辛い。 今回面白かったネタと言えば何と言っても空気階段の1本目だろう。SMクラブ×火災救助×公務員という絶妙な組み合わせに2人の醸し出す雰囲気が合わさって爆発的な笑いを生んでいた。2本
先日は天覧山に登ったので、今度は多峰主山に登ってみた。多峰主山も決して高い山ではないが、天覧山に比べると、「登山」という感じが強い。 午前9時頃、能仁寺そばの登山口から登りはじめると、早速他の登山客とすれ違った。やけに家族連れが多いなと思っところで、祝日であることに気づく。それなりに忙しい自覚はあるが、ここらへんはやはり自分も「大学生」なんだなと思ったりする。 他の登山客とすれ違う時、いつものように挨拶を交わす。ごく稀にこちらの挨拶を無視する方もいるが、まぁ1人で黙
午前10時半頃、天覧山の麓に到着した。登山前だというのに、既に汗が滲む。 山の麓には昨年新しくオープンした発酵のテーマパークなるものがあり、食や健康に気を配っているであろう人々が、発酵食品を扱うカフェやレストランを楽しんでいる。近年の飯能市はムーミン関連の施設をオープンするなど「北欧」をウリにしており、都心へのアクセスも可能でありながら自然にも触れられるということで引越しを決める人も多いようだ。またそういった層といわゆる「丁寧な暮らし」を好む層はかなりの部分で重なるらし
突き刺すような日差しのなか、西武池袋線西所沢駅の改札を出て2分ほど歩く。目当ての場所を通り過ぎてしまったようで、一度振り返ってみると、「Saturday Books」の文字が見えた。 中に入ると、決して広いとは言えない空間の中にいくつかの書棚と古本、中央にはテーブルがあり、男性客2人が談笑していた。炭酸飲料が入っていたであろう容器がなんとも涼しげである。 書棚を見てみると、まずハンナ・アーレントの『人間の条件』が目に入る。他にも村上春樹や森見登美彦の小説、岩波新書、地域復
外大みたいな大学にいると比較的聞かなくて済む単語なのではないかと思います。もちろん、国籍の文脈で使われる場合には仕方ないところはありますが、「自分たち日本人とは違う外国人」という意味で使われる場合は好きになれません。「外人」はもう響きも含め嫌いです。 今自分は留学している身なので、あえてそのカテゴリーを用いるのであれば「外国人」です。特にミャンマーは、「自分たちミャンマー人」と「そうでない人々=外国人」という感覚がかなり強い国だと思います。それは憲法とかを見ててもよくわかりま
わりとやっている人が周りに多いのと、前から何か考えていることを割と長めの文章で残しておきたいと思ってたのもあって始めてみようという気になりました。 さて、今僕はミャンマーに留学に来ております。ヤンゴン大学で交換留学生として勉強させてもらいます。ミャンマーというと、外大の人とかなら多少なりとも知識があったりしますが、国名すら知らない人もいるでしょう。僕も入学前は決して詳しくはありませんでした。今も恥ずかしながら詳しくはないです。何となくミャンマーという国を知っている人なら、東南