正しい医療DXとは?
医療DXの本質は何でしょうか?
誰のために何をDXするのでしょうか?
民間が新しいサービスやプロダクトを考えるとき
・顧客は誰なのか?
・顧客が抱えている問題または顧客のビジネスチャンスは何か?
・顧客のメリットの中で一番(一つだけ)大切なのは何か?
・顧客の要望はどうすればつかめるか?
・顧客はどんな体験ができるのか?(カスタマー・エクスペリエンス)
についてしっかり考える必要があります。
どのようなサービス概念で何を実現したいのか?
Service diagramをしっかり突き詰めなくてはなりません。
これは民間でも行政でも同じことだと思います。
ユーザーを置き去りにしたサービスは必ず失敗します。
これを行政が行えば社会サービス全体に負の影響を与えます。
社会保障制度歴史と社会変化について少し触れます。
社会保障制度はプロダクトライフサイクル(PLS)でいえば
①は導入期
②は成長期
③は成熟期
④は衰退期といえ、今ここにいる認識です、
高齢化や医療費の増大、労働生産人口の減少
といった社会課題の中でどこが解決できるのか?
衰退から新たな導入期へいかにそのサイクルを戻すのか
持続可能な社会のための「ヘルスケアイノベーションエコシステム」の構築
我々は圧倒的現場感からPHRとEHRの重要性に気が付いていいましたが。
ようやくこれが実現できる社会環境が整ってきたと感じています。
アメリカではBlue Buttonというものがあり、ポータルサイトを介して自分自身の医療情報をPHR/EHRとしてワンクリックでダウンロードやアップロードできる環境があります。
実はBlue Buttonというのは総称ですが、アメリカ人の半分以上が何らか一つ以上のBlue Buttonサービスを利用しています。
上のService diagramを見ていて何かに似ていると思いつきませんか?
私は初めてMoney Forward MEに出会ったとき、同じようなことを考えている人が居るのだと驚いたことを覚えています。
フィンテックもヘルステックも同じ財産を管理するツールとしてITだからなしえるものだと感じましたし、Money Forwardがその後の大活躍しているのを見ていると何となく自分の事のようにうれしかったりします。
日本においてもPHR/EHRがアメリカのように国民の半数以上が使うようになった時、もっと多くのサービスがこのプラットフォームと結びつき、無限増殖機構として多くの人が利益を享受している時代が来ると信じています。
それが10年後なのかもっと後なのか、もしかするとそれより早いのかはわかりません。
少なくともEHRと入力しても、PCが勝手にHERと書き直す事がなくなった時だと思います。
おあとがよろしいようで。