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エンジニアのカジュアル面談Q&Aから見るスタメンの姿

このnote記事は、スタメンnoteリレーの6日目です! スタメンのnoteリレーはこちら👇
https://note.com/stmn_hr/n/necfb0b68dc49

こんにちは、株式会社スタメンでVP of Technologyを担当している松谷です。スタメンでは、プロダクトの進化に合わせて、新たな仲間を迎える機会が増えています。その一環として、私自身も多くのエンジニアの方々とカジュアル面談を重ねてきました。

今回、カジュアル面談でよく聞かれる質問とその回答をQ&A形式でまとめてみました。カジュアル面談を受ける予定がない方にも、この記事を通じて気軽にスタメンの雰囲気を感じ取っていただけたら幸いです。一方、これからカジュアル面談を予定されている方にとっては、ここで紹介した情報を基に、限られた面談時間をより有効に活用し、スタメンについてより詳細に理解を深めていただけると考えています。

この記事を通して、スタメンという会社の姿や、私たちが大切にしている価値観を少しでも感じ取っていただければ幸いです。ここでお伝えする内容は会社の考え方に基づきつつ、一部私固有のニュアンスも入っていますので、他の担当者では多少異なる回答になる可能性もあることをご了承ください。

カジュアル面談を検討されている方、あるいはスタメンに興味を持たれている方にとって、この記事が有益な情報源となれば嬉しいです。


Q1. なんの事業をやっているの?

株式会社スタメンでは、2024年時点で2つの事業を展開しています。

  1. エンゲージメントプラットフォーム「TUNAG(ツナグ)」

    • 当社の創業事業であり、現在最も注力している分野

    • エンジニア採用も、主にこの事業領域で強化している

  2. クラウド型情報漏洩対策ツール「漏洩チェッカー」

    • 2023年に正式リリース

    • 新規事業コンテストの優勝案から誕生した事業

さらに、以下のようにスタメングループとしての事業展開も進めています。

  1. 「FANTS」(ファンツ)

    • グループ会社の株式会社スタジアムが運営

    • オンラインコミュニティ専用サービス

    • コミュニティ運営をサポートするプラットフォームを提供

  2. 「STAGE」(ステージ)

    • グループ会社の株式会社STAGEが運営

    • カルチャーマッチを重視した転職支援サービス

    • 企業文化と求職者の価値観のマッチングに焦点を当てている

2024年12月期 第2四半期(中間期)決算説明資料より抜粋

スタメングループ全体で、組織や個人のエンゲージメント向上、情報セキュリティ、コミュニティ形成、そしてキャリア支援まで、幅広い領域でサービスを提供しています。各事業は独立した会社で運営されていますが、大枠は「人と組織」という共通のテーマのもとで展開されています。

株式会社スタメンのカジュアル面談では、ほとんどの場合TUNAG(ツナグ)に関するポジションについてお話ししています。これは、現在スタメンが最も採用に注力している事業だからです。ですが、TUNAG(ツナグ)に限らず、グループ全体の事業について興味をお持ちの分野がありましたら、面談の中でお尋ねください。

以下のQ&Aは、TUNAG(ツナグ)を中心とした内容になります。

Q2. TUNAG(ツナグ)はどんなプロダクトなの?

TUNAG(ツナグ)」は社内のエンゲージメント向上を目的とした情報共有(トップメッセージ・1on1・サンクスメッセージ・社内報など)が簡単にできる柔軟なシステムであることに加え、チャット・ワークフロー・タスク管理など業務の生産性向上(業務DX)を支えるための多くの機能を提供している、組織向けのオールインワンプロダクトです。

2024年4月に公開した記事をベースにTUNAG(ツナグ)の面白さを解説しているので、興味を持っていただければぜひ確認ください。

Q3. TUNAG(ツナグ)のメインターゲットは?

基本的には会社で働く全従業員の方々(アルバイトも含めて)にご利用いただくサービスであり、2024年9月に利用ユーザー数は100万人を突破したりと、多くのユーザー様に利用していただいているプロダクトです。

TUNAG(ツナグ)は、これまで様々な業界の企業様に導入いただいてきましたが、現在最も注力している領域は、飲食/小売/物流/介護/製造などの現場で働く方々が多いノンデスクワーカーマーケットです。

また、ノンデスクワーカー中心の業界以外の企業にも多く導入されており、その活用の幅は広がっています。さらに、一般企業だけでなく、労働組合や大学などの組織にも展開しており、まさにホリゾンタルSaaSとして幅広い業界にアプローチしています。

最近、代表の大西がビジネス系動画メディアPIVOTに出演し、TUNAG(ツナグ)についてお話しているので、合わせてチェックしていただけると嬉しいです。

Q4. 今後のプロダクトの展望を教えてください

直近では、ノンデスクワーカー向けのデスクレスSaaSという切り口にフォーカスし、業務DXを支える各種機能を高いUXで実現し、飲食/小売/物流/介護/製造などの現場で働く人々の仕事を支える無くてはならないオールインワンのプロダクトになっていくための機能ラインナップを増やす新規開発をしてきました。

とはいえ、創業当初から変わらないものが「エンゲージメント」というコア価値です。TUNAG(ツナグ)は単なるエンゲージメント測定ツールではなく、独自のエンゲージメントに関する行動データやサーベイ結果を活用し、精度の高いエンゲージメント施策の高速PDCAを可能にするプロダクトを目指しています。

日々の業務をスムーズにする使いやすい機能群を備えたエンゲージメント向上と業務効率化を同時に実現するプラットフォームとして、ユーザーの皆様にとって、TUNAG(ツナグ)が日々の業務に不可欠なツールとなるよう、継続的な改善と機能拡張に取り組んでいきます。

2024年9月頃から長期のプロダクトロードマップ策定のプロジェクトが発足し、数年後に在るべきTUNAG(ツナグ)の姿から逆算した計画を策定中です。まだ記事で公開できる情報は少ないのですが、カジュアル面談で聞いていただければ長期のプロダクトビジョンについても可能な範囲でお答えします!

Q5. どんなプロダクト組織体制なの?

TUNAG(ツナグ)のプロダクト部門は、効率的な価値提供と継続的な成長を実現するために、以下の2つの部門で構成されています。

  1. プロダクト開発部

    • WEBエンジニア・モバイルエンジニア・プロダクトマネージャー・プロダクトデザイナーが所属

    • 主な業務:新機能の企画及び、開発と既存機能の改善

  2. プラットフォーム部(2023年に新設)

    • DevExチームとSREチームを統括

    • 主な業務: 中長期的な視点で、コアとなるRailsアプリケーションの改善、開発基盤の整備と最適化、リアーキテクチャ、システムの信頼性の担保など

プロダクト開発部が日々ユーザーと向き合いながら改善を担う一方で、プラットフォーム部は将来を見据えた基盤の整備に注力しています。プラットフォーム部の設立は、TUNAG(ツナグ)が成長軌道に乗った今、組織のさらなるスケールと継続的な価値提供を見据えた戦略的な判断です。開発生産性と開発者体験の向上に特化したチームを持つことで、プロダクトの迅速な進化と品質維持の両立を目指していきます。

今後、エンジニアとしてチャレンジしたい方向性を踏まえて、プロダクト開発部とプラットフォーム部のどちらがマッチするのか、ぜひお話しましょう!

Q6. 技術的なチャレンジは?

TUNAG(ツナグ)は正式リリースから8年目を迎え、今後のさらなる成長に向けて技術的な課題に取り組んでいます。主な課題としては、プロダクトロードマップを実現するための、開発生産性の向上とアーキテクチャの最適化が挙げられます。

これらの技術課題に対応するため、2023年にプラットフォーム部門を新設し、技術的課題の解決に向けた推進力を強化しています。

しかし、これは特定の部門や役割だけの取り組みではありません。全エンジニアが組織全体の生産性向上に関与し、長期的なサービス提供を見据えたシステムの進化に取り組むことが重要だと考えています。

具体的な取り組みの一例としては、フロントエンド開発環境のモダン化を進めました。この詳細については、弊社のテックブログで紹介しています。

さらに、TUNAG(ツナグ)のメインシステムであるRuby on Railsについても、mainブランチへの追従を開始しました。この取り組みについては、Kaigi on Rails 2023での発表資料で紹介しています。

加えて、TUNAG(ツナグ)の主要機能の1つについて、リアーキテクチャを進めており、ビジネスの長期的な成長を支える技術基盤の構築に取り組んでいます。このリアーキテクチャの過程で、Go言語の採用を進めています。

これらの技術的チャレンジは、TUNAG(ツナグ)の持続的な成長と競争力の維持に不可欠だと考えています。具体的な取り組みの詳細や、より深い技術的な話題については、カジュアル面談の場でお話しできればと思います。

なお、2025から2026に向けた技術ロードマップはCTOのnoteにて説明しています。

Q7. 今後、組織をスケールさせていきたいのか?

TUNAG(ツナグ)の成長は、プロダクトの進化に大きく依存しています。現在、既存機能の改善や新機能の開発など、取り組むべき課題が山積しており、プロダクトチームのスケールが急務となっています。そのため、プロダクト人材の採用を積極的に進めているところです。

ただし、単純な人数の増加を目的としているのではなく、プロダクト組織の質を維持・向上させることを最も重視しています。採用面接では、スキルセットはもちろん、組織との相性も慎重に見極めています。

目指しているのは、高効率なプロダクト組織です。各メンバーが高い生産性を発揮し、チーム全体でシナジーを生み出せる環境を整えていきたいと考えています。

Q8. 東京・名古屋の二拠点で開発していて、どう?

2023年1月に東京開発拠点を立ち上げ、現在スタメンは東京・名古屋の2本社制を採用しています。TUNAG(ツナグ)の開発は、この2つの拠点に所属するエンジニアが協働して行っています。

同じチームのメンバーが異なる拠点に所属しているケースもあります。スタメンではハイブリッドワーク制度を採用しており、週の大半をリモートワークで過ごすメンバーもいます。そのため、日頃からリモート環境を前提としたコミュニケーションを心がけています。これにより、拠点が異なることによる大きな業務上の支障はあまり感じられないかもしれません。しかし、拠点が違うと同じ部門でも直接話す機会が減少し、チームビルディングに課題を感じることもあります。

この課題に対処するため、現場のメンバーが主導して、東京・名古屋を繋いだオンライン雑談会などを積極的に開催しています。

加えて「ピリオド会」という、東京拠点と名古屋拠点の全社員が4ヶ月に1回、一堂に会して交流する全社イベントを開催しており、拠点を超えた交流にも力を入れてきました。

これらの取り組みを通じて、拠点間の一体感醸成に努めています。

Q9. どういう文化や雰囲気か?

スタメンでは、「誰と仕事をするか」を大切にしているメンバーが多く、人との関わりを大切にする文化があります。仕事の話だけでなく、雑談などのコミュニケーションも自然に行われています。出社がメインだった時期から在籍しているメンバーも多いため、対面でのコミュニケーションを好む人が多いです。

同時に、「成果に真摯」な姿勢も重視されており、高い目標に向かって誠実に取り組むベンチャーらしい雰囲気があります。

スタメン独自の取り組みの例として「スタカネ」があります。これは称賛を象徴する「鐘」で、各オフィスに設置されています。成果を上げた社員がこの鐘を鳴らすと、他のメンバーが集まってその功績を讃えます。エンジニアも新機能のリリースやプロダクトの改善が進んだ際に、この鐘を鳴らしています。

その他の文化についての情報は以下のページを確認ください。

Q10. 他部門との連携はどんな感じ?

業務面では、カスタマーサクセスのメンバーとの連携が最も頻繁です。プロダクトマネジメントツールを活用し、不具合や機能要望などをリアルタイムに共有しています。また、カスタマーサクセスチームを通じてお客様からのフィードバックを直接受け取ることで、ユーザーへの理解を深め、エンジニアのモチベーション向上にもつながっています。カスタマーサクセスの支援があってこそプロダクトの価値が高まります。これからも部門間で密に連携してユーザーに向き合っていきます。

お客様の声を共有してくれるやりとり

業務以外の面では、「コミュニ軽食」という定期的な社内ランチ補助制度を通じて、他部門との交流を積極的に推奨しています。

これらの取り組みにより、コミュニケーションの壁を低くし、お互いの視点や課題を理解し合える環境づくりをしています。他部門とのシームレスな連携が、プロダクトの質の向上につながっていくため、今後も連携を強めていきます。

Q11. ユーザーの声やマーケットのニーズはどのように集約されて、開発タスクはどう決まっていくの?

プロダクト開発の流れは、ユーザーの声やマーケットニーズの集約から始まります。プロダクトマネージャーが中心となり、カスタマーサクセス部門、営業部門、マーケティング部門、そしてCPOと密接に連携しながら、顧客の声やマーケットニーズを整理し、新機能や既存機能の要望を一元管理しています。

これらの情報を基に、事業目標の達成を見据えたプロダクトロードマップを策定し、具体的なデリバリー計画に落とし込んでいきます。大枠のプロダクト戦略については、CPOとプロダクトマネージャーと事業責任者陣を中心に策定されますが、エンジニアもこのプロセスに積極的に関与しています。

プロダクト開発部には、エンジニアとプロダクトマネージャーが共に所属しているため、ロードマップ策定のプロセスにおいて、エンジニアも意見を出し、議論に参加しています。エンジニアが上流で関与していくことで、技術戦略と事業戦略のバランスが取れた計画が立てられますし、エンジニアがプロダクトの方向性について起案をするということも可能です。

また、企画フェーズからエンジニアが関わることで、開発着手時にはすでに深い理解が得られています。開発が始まった後も、月に一度開催される会議に開発チームの代表者が参加し、進捗の共有や問題点の洗い出しなど、デリバリーに関する議論を行い、オーナーシップをもって開発を進めていきます。

今後のプロダクトマネジメントの方向性としては、より定量的なアプローチも強化していく予定です。具体的には、ユーザーの利用状況やユーザー行動を深く分析し、データに基づいたプロダクトマネジメントを推進していきたいと考えています。これにより、ユーザーニーズのより正確な把握と、効果的な機能開発や改善が可能になると期待しています。

Q12. 勤務時間について教えて

スタメンでは、柔軟な働き方を支援するコアタイムフレックス制を採用しています。コアタイム: 12:00 ~ 16:00 となっており、プロダクト部門ではチームでの円滑な業務遂行のため、推奨勤務時間: 11:00 ~ 17:00 を設けています。

チームごとの朝会は、推奨勤務時間の開始時刻11:00あたりで実施していることが多いです。

その他勤務体系や諸手当は以下のスライドをご確認ください。

Q13. リモートワークはどうしているの?

2023年11月から、プロダクト部門においてハイブリッドワークを導入しました。週に1回出社デー(東京は金曜日、名古屋は水曜日)を設けて、対面コミュニケーションの価値を残しつつ、働き方にも柔軟に対応できるようになりました。リモートワークの良さを活かしつつ、出社の価値に共感していただける方と一緒に働きたいです。

Q14. 評価や給与についての考え方は?

スタメンの評価・給与システムは、公平性と成長を重視したアプローチを取っています。期待要件に基づいたグレード制度を設け、それに連動した給与テーブルを定めています。この制度は、エンジニアの採用市場との整合性を保ちつつ、スタメンの価値観や将来の組織像を反映しています。

個人の成長と期待値の調整を目的として、4ヶ月ごとに上長とメンバーで目標設定を行っています。これにより、事業成長に必要な取り組みを理解し、個人と事業の両方の成長を促進することを目指しています。

評価においては、年齢や過去の経験に関わらず、事業インパクトと技術力を主軸に判断しています。ベンチャー企業らしく成果に対してまっすぐに評価を行い、高い成果を上げた人にはしっかりと報いるという考え方を重視しています。

このアプローチにより、個人の成長と会社の成長を同時に促進し、公平性を保ちながら、成果を出すメンバーが高いモチベーションを維持することを目指しています。

Q15. エンジニア成長支援はどんな感じ?

成長支援の取り組みは、以下スライドを参照ください。

Q16. 選考フローは?

一次選考は Engineering Manager または VP of Technology が面接し、二次選考はCTOが面接をさせていただきます。オンラインで一時間ほど、これまでのご経験やスキルなどについてヒアリングさせていただき、候補者の方の今後やりたいことを踏まえて、弊社との相性を確認させていただいています。

最終選考は実際にオフィスに来て頂き、弊社の代表と面接をしていただきます。大枠の流れは以下のスライドをご確認ください。

最後に

以上、カジュアル面談でよく聞かれる質問とその回答をQ&A形式でまとめてみました。スタメンという会社の特徴や、TUNAG(ツナグ)というプロダクトの魅力、そして私たちが大切にしている価値観が少しでも伝わっていれば幸いです。

ここで紹介した内容はあくまで一部であり、実際のカジュアル面談ではより詳細な話や、皆さんの興味に合わせた情報をお伝えすることができます。特に技術的な課題や今後の展望については、面談の中でより深く議論できればと思います。

もし少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひカジュアル面談にお越しください。皆さんとお会いできることを心よりお待ちしています。

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