コンビでやるそれが、まあ好きなんですよね。そして4人組説。── 水溜りボンドインタビュー
こんにちは、UUUM noteです。今回はクリエイターインタビュー、水溜りボンド のカンタさん、トミーさんです!100kmマラソンや無人島企画などこの夏も水ボンらしさ全開で駆け抜けたふたり。企画のこと、イベントのこと、コミュニケーションについてなどなど、たっぷり聞かせてもらいました。そして4人組説とは?!
いま、純粋にふたりが面白いと思えることが、別に話し合ったりしなくても感じられる
──最近、ちょっと懐かしさも感じさせてくれつつ、夏らしく大暴れされているおふたりですが、動画づくりで意識していることはありますか?
(カンタ)
最近よく考えるのは、404万人登録者がいる中で、やっぱりここまで応援してきてくれた方たちが喜んでくれることをしたいなと。それも進んでいるということだと思うんですね。YouTubeだけでなくラジオやテレビなどいろいろ経験してきた上で、ちゃんとこの得意分野に戻ってきたように思っていて、自分たちらしいものを自信を持って出せているような気がしています。
──たとえば「水中報告動画」とか・・・
(カンタ)
あれも僕たちらしい企画かもしれないですね。
──水中で撮ると聞いて、トミーさんはどんな気持ちになるんですか?
(カンタ)
確かに気になるな(笑) どういう気持ちだったの?
(トミー)
ふわっと聞いてたんですけど「まぁ、でもあるか」と。そういうこともあるかなーっていう。でも「すげーな今日、水の中でやるんだ」って。
(カンタ)
トミーの無茶振り耐性、すごいですからね。
(トミー)
いま、純粋にふたりが面白いと思えることが、別に話し合ったりしなくても感じられるっていうのが大切なんだなと。水の中で撮るって聞いたときも、「おもろいな」って思えるのはめっちゃ大切だと思いますね。
コンビでやるそれが、まあ好きなんですよね。 その時間が。
──逆にカンタさんがドッキリにかけられた時はどういう心境ですか?たとえばカンタさんの家がいきなり雪山に引っ越しちゃうドッキリもあったと思いますが
(カンタ)
いやーショックでしょ(笑)だいぶ激しいことされてますからね、嫌ですよね、普通に。
(トミー)
そうね、家がいきなり持っていかれたらね。
(カンタ)
でもカメラが回っているから「おもしろい」に変わるじゃないですか。だからああいう時って、なんかはざまにいる感じです。嫌だけど2パーぐらい嬉しい、嬉しい?嬉しいのかもわかんないですけど(笑)自分ちのものが雪山にいっぱい置かれててあれ?とはなりますけど、そういう状況もぜんぶ含めておもしろいってなっちゃう。
(カンタ)
なんか進んでるようで進んでないかもだけど、つねに僕らの中で新鮮に遊んでる感じなんです。ずっとちょっと変わったことをやってきたのかなと思うようになりましたね。100km走りましたとかドッキリとか、僕らがやってきたようなことをリバイバルしてくれる人たちもいたりしますけど、僕らもっとキツいぞっていうやり方でやってきてしまったので(笑)
(トミー)
単発でやる人たちはよくいますね。僕らはずっと連続でやってきたけど。
(カンタ)
ずっとやってきたっていうのは思いますね。最近のYouTubeの流れを見て、僕たちも、飯食って喋るみたいな今っぽい企画をやった方がいいのかな?って考えたこともありました。100km走るのも嫌だけど、座って喋るんだったら喋りたいけど、でも走るみたいな。もうわけわかんないですよね(笑)
(トミー)
まあまあそうだね(笑)
(カンタ)
トミーにドッキリかけられるのも100km走るのも嫌ですけどね!やりたいわけじゃないんですよ(笑)でも「ふたりでご飯食べて喋ったら再生数とれるので毎日やってください」って言われたら飽きてきちゃうと思うんですよね。「そろそろ走った方がいいのかなあ」って気持ちになっちゃう(笑)
──結局、嫌ですと言いながら、突き詰めたら好きなんでしょうね(笑)
(カンタ)
そういうのがおもしろいと思ってるんですよね。
(トミー)
コンビでやるそれが、まあ好きなんですよね。その時間が。
違うんだよトミー、俺もやらされてるんだよ。
(カンタ)
リアルタイムドッキリも、トミーも急に朝早く起きなきゃならないわ、急にどこか行かなきゃいけないわで、申し訳ないって思っています。
(トミー)
って気持ちはあるんだ(笑)じゃあ起こすなよ。
(カンタ)
わざわざ相方を朝早くに起こしたいなんて思うわけないじゃないですか。僕も朝4時にオープニング撮ったりしなきゃならないんで。
(トミー)
あーそこね。
(カンタ)
違うんだよトミー、俺もやらされてるんだよ。
(トミー)
お前がやってるんだけどな。お前がやってそうなってるんだけどな。
僕らがそんなだから、視聴者さんもそうなっちゃって
──もうひとりのカンタさんにやらされているんですね 笑
(カンタ)
トミー朝早いのマジ無理だわって、めっちゃ申し訳ないって思いますもん。ちがうんだよ。俺じゃないんだよ。
(トミー)
俺じゃないんだよってお前だよ。
(カンタ)
操られてるの!トミーも嫌だなって思ってもでもやるっていうのは、もうひとりのトミーに操られてるからだよ。だって、いま足さすってるもんね。(編集補足:このインタビューの前日は100kmマラソンでした)
(トミー)
足はさすりますよ、だって痛いんで。爪なくなっちゃったし。社員だってたぶん寝たことないようなUUUMの救護室行って、非常食に囲まれて休憩しました。で、なんだっけこれとスマホ見たら相方が走ってるし。あー寝なきゃって。
(カンタ)
あれもね、なにかに走らされてるというか。
(トミー)
自分だけどね、実は自分だけどね。僕らがそんなだから、視聴者さんもそうなっちゃって、水溜りボンドを好きなせいでみんなも100km生配信を生活リズムを崩しながら見なきゃいけなくなる。
(カンタ)
そうそう。ストイックな人集まっちゃってね。
──無人島生配信も通信状況で映像がほぼ届かなくなっているようなときも見てる方いっぱいいましたもんね
(カンタ)
そうですそうです!全員おかしいんです!笑
ショートを通じて、水溜りボンドをもう一回知ってもらえたりもする
──ちょっとお話が変わりますが、最近ショート動画にも力はいってるように思いました
(カンタ)
僕、昔から「変なもの」を集めるのが好きなので、それをトミーと一緒に開けて楽しめてる感じなのかな?そうやって楽しんでるのがベースにあって、それがたくさんの人に見たいと思ってもらえてるのはさらに嬉しいっていう。だから昔のYouTubeの感覚にも近いと思います。昔は動画、短かったですからね。
──ショートにも丁寧さというかクオリティを感じるんです
(カンタ)
僕らがやってきたことを時代に合わせてリアレンジできているということかな、と自信になりますね。より若い子も見てくれてたりするので。
(トミー)
僕たちらしさっていうか、誰でもいいじゃんってならないような謎のこだわりみたいなものはあります。「トミーが喋るならどうやって喋るのか」みたいなことは考えて、楽しく続けるためにあの形に落ち着いたのかなと。それでみんなが楽しんでくれるんだったら幸せなことですね。
(カンタ)
ショート動画を通じて、水溜りボンドってものをもう一回知ってもらえたりもするじゃないですか。そういうのがショートの中で、ちゃんと表現できるのはいいですよね。
人ってその場に応じて見せる面を変えてたりすると思います
──おふたりの個人チャンネルもそれぞれの「らしさ」が出ていますよね
(カンタ)
水溜りボンドっていうものが固まっていく中で、僕とトミーでの共通理解ができてきて、こういう話題はやらないとか、ふたりだと普通に話すけど動画だと話さないくだりとかも出てきたり。
だから、それぞれのチャンネルがあると面白いですよね。意外とより相方のことを知れたりします。
(トミー)
メインチャンネルでは、より企画をしっかりと、自分たちでもいいものができたなと思えるようなものを撮ろうと考えてるんですね。そういう中で、自分を深く知ってもらったりするような場所っていうのはどこかにあるべきなのかなと思うんです。そういう意味で個人チャンネルも息抜きとして楽しいなと思いますね。
──当たり前っぽい表現になりますけど、オンオフ両面が作れるということですね
(カンタ)
学校と家でキャラが違うみたいな感じで、人ってその場に応じて見せる面を変えてたりすると思います。そういう部分がより動画にあらわれるようになったら、応援してくれてる視聴者さんたちの信頼にもつながるのかなって個人チャンネルやってみて思いました。
(トミー)
それに、ひとりで動画作ると、相方が担ってる部分に対してのリスペクトも上がるとも思いました。企画も編集もひとりで完結させるとなったときに気づくところも増えるなと。
視聴者さんのコメントも含めておもしろい
──視聴者さんとのコミュニケーションで意識していることはありますか?
(カンタ)
去年ひとりで活動する期間があった中で、トミーがイベントやグッズとか視聴者さんとの距離感の部分を担ってくれていたことを実感しました。僕は「職人気質」というかあまり言葉で言わないところもありましたけど、もっと気持ちを言葉にするべきだなと。そこを意識するようになって少し距離が近づいたかなという気がしています。いまは動画を作るだけじゃなくて、見てくれている人に対して「動画を渡してる」という感覚がありますね。
(トミー)
僕は今まで見せていた部分とはまた違う部分も、いまYouTubeで出せていると思っていて、自己紹介をやり直してるに近い感覚かなと思います。視聴者さんたちも多分、見方は変わりつつも応援してくれる人たちがいる。やっぱりこの人たちに伝え続けることがすごく大切だなと思います。そして、純粋にその視聴者さんたちも大人になっていくんですよね。
──応援のしかたも変化するみたいなことですね
(トミー)
そうですね。流行のような感じで僕らを選択していた人というより、今はもう少し本質的なところで水溜りボンドを応援しようと思ってくれている人が多いように思うんです。いまは「○○のところがかっこいい」とかいうコメントではないですね。
── コメント、むちゃぶりときも共犯関係みたいな雰囲気で読んでいても楽しいです
(カンタ)
みんなが楽しめる場の一環としてコミュニティになっている感じはありますね。視聴者さん同士でおもしろいこと言い合ったり。
(トミー)
確かにコメントも多くなってると思うし、それも含めて動画がおもしろいと思えるような状況になってきたと感じてます。だから100kmマラソン生配信も成立したような部分はあったと思いますね。
(カンタ)
もう8年もYouTubeやってるので、応援してくれる人も実家に帰ってきたみたいな感覚でコメントしてくれたりすると思うんです。いい意味でゆるい期待というか、なんか今日もおもしろい動画があったらいいな、みたいな。みんなも大人になって仕事もあったりとかして、それでも見てくれる人たちの愛情ってすごいじゃないですか。
──熱狂とか情熱とかとはちょっと違う愛情
(トミー)
確かにそうですね、家族愛に近いのかも。
いつかというよりは、いつまでもみたいなことなんですかね
── さて、イベントのことも伺いたいんですが、こんなことがやりたいとかありますか?
(カンタ)
いまトークライブできているっていうのは、純粋にめっちゃ幸せなことですね。28と29歳のコンビでトークライブができるっていうことが。
(トミー)
始めたときもこれが楽しくて始めてるはずなんで、いつかというよりは、いつまでもみたいなことなんですかね。豊洲PITも幕張もいろいろ経験して、じゃあここからまたそのステージに行こうというよりは、長くトークライブを続けられるコンビでありたいなとは思いますね。
──視聴者さん側も同じように、その距離感でのコミュニケーションというのはうれしいと思うんですよね
(カンタ)
今はハイタッチやサインとかできないじゃないですか。それでも来てくれるのって、ライブを見に来てくれているということですよね。それもうれしいですね。
── 今後とか将来に思うことってありますか?UUUM社員的な発言になりますが安定感というか余裕を感じるようになったりしていますが
(カンタ)
YouTuberとしていろいろやらせてもらってきた中で、自分より秀でてると思う人にもたくさん会ったし、それに、いまの若い子たち新世代って、僕らとかを見てきてる上での、ハイブリッドキャラクターが出てるって感じてます。スポーツでも世代変わると練習方法が変わったりして急にタイム上がったりするじゃないですか。その中で、僕らが切り開いてきた部分、その経験をどう生かしていくかですね。
(トミー)
YouTubeという業界的に一周回る速度が早くなってると思うんですね。28-9歳はテレビなら若手かもしれないですが、この世界だと落ち着いてないと戦えないと思うんです。カンタが「ハイブリッド」って言う世代にしても、そのさらに下の世代がさらにタイム早くなって、また一周違うステージとの戦いになるわけで。
自分がどうやって進化できるかにかかってると思うんですよね。技術的なところなのか存在的なところなのかわからないんですけど。
(カンタ)
僕らも勢いでやってきたところもあると思うんですけど、その中で得てきたものが絶対あると思うので、これからはそれを純粋に試せる期間になっていくのかなって思います。
(トミー)
たとえば車の運転ができるようになったんですけど、運転ひとつとっても、動画の幅が全然変わったし。まだできることがいっぱいあるなと、一個一個挑戦していきたいっていうシンプルな気持ちではありますね。
もうひとりの件
── ここでバディに向けて何かありますか?
(カンタ)
急に!?
(トミー)
100kmマラソンの24時間生配信、あれはしゅさん(バディ)でしょ。
(カンタ)
そうそうそう。しゅさんが「やっぱり24時間、生配信やってほしいですね」って言ったのがきっかけです。
(トミー)
しゅさん「24時間やってください」→ カンタ「いやキツいです」って言ってるのに、そこにカンタが「100km走る」をかぶせたからもっとキツくなっちゃう。おかしいんですよ会話成立してないですから。
(カンタ)
「キツいです」って言ってるときにはもう「100km走らなきゃいけないじゃん」って気持ちになってるんで。
(トミー)
僕はその段階知らずに、24時間で100km走るっていう2つを急に言われたんです。でも「まぁ、あるか」と思いましたよ。やる意味とかもわかるし、企画側として絶対やった方がいいなと思いました。でもいざカメラの前に立つと「うっわ、走るところずっと配信されてんの?エッグいな」って(笑)
──どうしても別人格がいる話になっちゃいますね
(トミー)
ま、そうですね。二重人格だったんでしょうね。
(カンタ)
でも終わったあと、楽しかったって言ってましたからね。
(トミー)
楽しかった。すぎたら全部楽しかった。楽しかったなあ。
──その二重人格同士が絡み合って成立してるのが水溜りボンド・・・
(トミー)
あ、でもそうです。水溜りボンドは4人組なのかもしれないですね。
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