【無駄な暗記はもう終わり】中学理科#1 波長が長い光は赤?紫?
波長が長い光は、
①赤色
②紫色
さて、どちらでしょう?
皆さん、答えられますか?
現役の学生なら、中学以降は物理分野で波長に関することはそれなりに出題されるので、当たり前に覚えている人も多いと思います。
もちろん、①赤色
ですね。
ですが、これは暗記するものではありません。
波長が長い方から、
"赤、橙、黄、緑、青、藍、紫"だから…
波長が長い光=赤色
波長が短い光=紫色
で間違いではないんですが、こんなことのために記憶のキャパを使うのは勿体無いです!
ということで、学校の授業では光の波長については少ししか触れられませんが、今回は光の波長の考え方について、暗記しなくて良い考え方を少し解説したいと思います。
「今まで暗記していた」という方や、
「子どもに聞かれたとき、答えられない」
という大人の方も是非この考え方ができるようになってください!
暗記無しの考え方はズバリ、
「夕方の空は何色?」です。
夕方の空は何色ですか?
まぁ大体のひねくれていない方なら、「赤」と答えてくれると思います。
そう、
夕方の空は"赤色"なんです。
この"赤色"のメカニズムを考えれば、暗記しなくても赤と紫どちらの光の波長が長いのかはわかります。
まずは図を見てください。
図からもわかる通り、
夕方(夕日)が赤い
=赤い光が届いている
ということなんですね。
夕方は昼間よりも、太陽光が大気の層を通ってくる距離が長くなります。
このとき、
赤い光の波長は長い
→赤い光は、大気中の水蒸気にぶつかって散乱しにくい
と言えるわけです。
この逆が「昼間の空が青い」理由です。
始めの方にあった波長の長さ順で言えば、
"赤、橙、黄、緑、青、藍、紫"
青はかなり短い側です。
先程の赤い光の逆で、
青い光の波長は短い
→青い光は、大気中の水蒸気にぶつかって散乱しやすい
→短い距離でも散乱してしまう
ということなんですね。
まとめると、
夕方の空が赤い
→赤い光が長距離でも散乱せずに届いている
→大気中の水蒸気にぶつかりにくい
→波長が長い
ということなんです。
こう考えれば、
「夕方の空は赤い」という常識だけで、始めの問題
波長が長い光は、赤と紫のどちらでしょう?
の答えは一瞬ですよね。
脳の記憶容量は中々大きくできません。
こういう「原理を理解すれば、暗記しなくて良い」ものを記憶するのではなく、もっと暗記すべきものを記憶してあげてください。
「暗記が苦手だ…」という学生の方も、このように「原理を考える」ことができれば暗記しなくてはならないことはかなり軽減できるので、是非勉強するときに意識してみてください!
いかがでしたか?
今後、このような「暗記しなくて良いように、原理を理解する」ことを目標とした勉強の記事も書いていこうと思います。
ぜひ、「暗記してるけど、もっと良い考え方ないかな…」と思うことがあれば、コメントなどしていただけると嬉しいです!
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