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都立高校通信制の入試での調査書(内申)の配点と、不登校による斜線処理(=オール1)からの挽回の可能性

東京都教育委員会が公表している資料によりますと、都立高校の通信制課程の入試では面接試験や作文はありませんが、調査書(内申)に配点があります。学力検査との比率は次の画像のとおりです。

出典:東京都教育委員会ホームページ

新宿山吹高校(通信制)の場合、学力検査:調査書(内申)=300:45です。調査書がオール5の生徒なら45点満点、オール3の生徒なら27点、オール1の生徒は9点となります。受験生は総得点345点の入試を争うことになりますが、例えばオール3とオール1の生徒の間の差は18点(総得点の5.2%)に過ぎません。

一橋高校(通信制)の場合、学力検査:調査書(内申)=600:75です。調査書がオール5の生徒なら75点満点、オール3の生徒なら45点、オール1の生徒なら15点になります。受験生は総得点675点の入試を争うことになりますが、例えばオール3とオール1の生徒の間の差は30点(総得点の4.4%)に過ぎません。

砂川高校(通信制)の場合、学力検査:調査書(内申)=500:75です。調査書がオール5の生徒なら75点満点、オール3の生徒なら45点、オール1の生徒は15点となります。受験生は総得点575点の入試を争うことになりますが、例えばオール3とオール1の生徒の間の差は30点(総得点の5.2%)に過ぎません。

長期の不登校などを理由に調査書が斜線処理されている場合、調査書の配点はオール1として換算されてしまいます。ただ、オール4以上の内申を確保している受験生が都立高校の通信制課程を志望する可能性は極めて低いと思われます。さらに、総得点に占める調査書の配点が非常に低く抑えられていますので、各校が独自作成している通信制課程の過去問を研究して、入念に準備して学力検査に臨めば、内申のハンデを挽回するチャンスは十分にあると言えるでしょう。

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