もみづれど不断桜に花芽かな 松崎鉄之介

先陣を切って紅葉し早々と散る10月の桜は、桜が散ったあとすぐにできた花芽が蕾として完成した合図でもある。まだ咲かない。冬の厳しい寒さを経験して初めて蕾を膨らませ始める。人生を桜と重ね、辛くて耐えきれない日々も将来花開く準備であると捉えるならば、前向きに精進する原動力になる。失敗は挑戦した証し。そこで立ち上がりさらなる努力を続けることが重要である。血の滲む屈辱に耐え不断の精進を続ければきっと花開く。