【うつ病の前兆・周りが取る行動】周りにこんな前兆の人がいたら、どっぷり情など深めず、逃げられるなら逃げた方がいいの巻
自己紹介
うさまる(私)
駒回しが得意だが一度も披露できてないノー天気女子(24歳)
温室育ちのノー天気女子。一応、見た目は女子だが、中身の性別はこだわり無し。特に悩んではいない。親に注意欠如多動症(ADHD)ではないかと言われているが診断は無し。後にカサンドラ症候群になりかけて苦しむ。
くまお(夫)
お金と女子が大好きの筋トレ営業職男子(27歳)
後に彼の好きなものが最大級に爆弾を落とすこととなる。
出会ってから約2年半後に自閉症スペクトラム症とうつ病と診断される。
これがうつ病の兆候。
周りにそんな人がいたら、どっぷり情など深めず、逃げられるなら逃げた方がいいの巻
だなんて、元も子もないタイトルかなと思う。
でも、うつ病のパートナーや家族を持つことは死ぬほど大変。24歳の私に出会えたら、関係が深くなる前に別れることをおすすめしたい。
下手したらこちらが潰れることもある。
人生を棒に振る可能性もある。
良いこともあったけど、良くないことも多い。
支えてあげてとはやっぱり言えない。
怖がらせたい訳ではなく、私自身が辛かったからこそ、あなたにはケアラーという役割から降りる選択肢もあるんだよとこの記事を読むあなたに、1番最初に示しておきたいと思った。
最後のまとめで私の夫のうつ病の兆候を記しておくが、それに当てはまる人はうつ病の可能性があるかもしれない。それと、うつ病の発見段階で、その周りのパートナーであった私がやるべきだったなと思ったことを記しておく。
うつ病の発見とその時の周りの取る行動の参考になれば嬉しい。
くまおとお付き合いする前のうさまる
うさまるは社会生活に馴染めない
私はこれまでストレスから色んな症状が身体に出てきた。過敏性大腸炎、ニキビや帯状疱疹、頭痛など。
計3回転職しているが、会社内で嫌われたり、話しかけても直属の上司に無視されてたり、パワハラされたり、なぜか人間関係がうまくいかなかった。
ストレスがかかりすぎて、風景が本当にモノクロに見えたり、電車で会社の最寄駅にどうしても降りられない、なぜか降りられずに通り過ぎてしまうこともあった。
休日に上司の足音が聞こえてきた時は本気でもうダメだと思った。
部屋も当時はめちゃくちゃ汚く、何故か洗濯機にドライヤーが入っており、驚かれたこともあった。入れた記憶はちなみにない。リュックにMDコンポ(CDプレイヤーみたいなもの。世代がバレる)のリモコンが入っていたこともある。こちらも何故だか今だに分からない。
人とのコミュニケーションや、日常生活がなかなかうまくできず、苦しい社会人生活を送っていた。
くまおとうさまるお付き合い開始
恋愛がよく分からないうさまる
私自身、大した恋愛もせずに、というか特定の人だけを愛せるのか実験中にくまおに出会った。
何を言っているのか訳が分からない人も多いと思うが、私は博愛主義なのか?みんな良い人になってしまうので、本気で誰か1人を愛せる人が羨ましい。
かと言って浮気はしたことはないけども・・・。
今はたった1人の大好きな人を見つける!という恋愛への諦めもついてるが、くまおに出会ったころは、そんな素敵な恋愛や出会いがあるのではと僅かな期待を胸に色んな人とデートをしてみていた。
くまおと出会っても、他の人とのデートや仕事で忙しすぎて彼とは1年半の間に5、6回しかデートした記憶がない。一方彼は彼女がいないと生きてけないタイプなので、その間にも色んな人とデートしていたよう。
結局、一緒に行こうと私が誘っていた映画デートに他の女の子と行っていたことが発覚。それに何だかモヤモヤして、私から付き合おうと言った。
私は色んな人とご飯に行っても、この人だ!という決定的な瞬間が24歳になっても来なかったので、正直、試しに付き合ってみるかと思ったのもある。
くまおよ、すまぬ。
うさまるとくまおのお付き合い開始
用意周到で自信に満ち溢れていたくまお
付き合っても、私の多忙さは変わらず、デートを断ることが多々あった。彼は、ブラック企業に勤めたことがなかったので、他に男がいるだろうと疑い、うるさくかった。本当に俺のことが好きかと確認してくることも多く、もっともっと愛を表現してくれ(後にモットモット星人と名付けた)と若干めんどくさかった記憶がある。
当時の彼は仕事も順調、上場企業に勤めており社長賞を何回も受賞するほど。勢いがすごく自信に満ち溢れていた。
一方で、抜け目ない用意周到な人でもあった。後から知ったことだが、私との彼は2回目のデートでゆくゆくを見据えて、彼の彼女に適しているか沢山のチェック項目を埋めていた。
例えば、
①私の家族構成(=うさまるの家族観の確認とうさまるの性格の確認、介護や親族で金銭的援助が必要な人がいるかの確認)
②仕事への熱量の確認(=仕事を頑張れる人はたとえ仕事を辞めて専業主婦になっても、子育ても家事も頑張ってくれる)などなど。
若干怖い・・・。
うさまるとくまおのお付き合いは順調
策士なくまおは、
うさまるの家に転がり込む
しばらくすると、くまおは気づかずうちに、徐々に私の家に転がり込んできた。
付き合って2週間とかも経ってなかったように思う。他の男性の影を疑ってかとにかく色んなペースが早かった。
早々に転がり込んで来たことも、どうやら作戦だったようで徐々に自分の私物(靴など)増やしていった。私の家から出社することで、浮気させない、私が他の人へなびく隙間を与えないという、環境を意図的に作った。これもなんか怖い・・・。
そんなことは当時の私は露知らず、上司のパワハラに苦しんでおり、くまおの勢いのままに流されてしまっていた。
くまおについて色々言ったが、彼は愛情表現をしっかりしてくれるし、賢く、自信に満ち溢れていて。なにより、全てのことに真っ直ぐで、曲がったことが嫌い。誠実で武士のように見えた(ここで、盛大なフラグが立つ)
言いたいことを時には、私の代わりにハッキリと主張してくれる、頼れる部分に惹かれていたんだと思う。
あるいは、彼と一緒にいることで、自分が強くなった気がしたり、社会から認められていると錯覚していのかもしれない。なんとも甘ちゃん、温室育ちガールである。
そしていよいよ、くまおの様子が段々とおかしくなる
ハイなくまお
彼は、私の家から彼の会社まで片道2時間程度かけて出社していた。(彼は寮生活でその寮から会社までも2時間くらいだったが)
朝6時半に家を出て、帰りは飲み会のため、ほぼ毎日終電。帰宅は深夜1時、2時を過ぎることもあった。時には明日も仕事があるのに朝方まで飲み明かして会社の近くのホテルに泊まっていたりした。
それでも元気に出社していて、なんて元気のある人なんだと思った。
ここでちょっとおかしいと気づくべきだった。今振り返るとうつになる前のハイ状態とも言えるべき様子だった。それだけハイだったからうつになったのかもしれないが。
加えて体の関係の方も平日、休日時間関係なく求めてくる。私は求められることに対して、答えなきゃいけないとなぜか思っていた。今では考えられないほど、色んな意味で彼はパワフルであった。
そしていよいよ、くまおは寝れなくなってくる
深夜に帰ってきて、朝4時に飛び起きるようになった。文字通り飛び起きる。起きた瞬間に50m走が全速力で走れる感じだったらしい。そんな日がだんだんと増えてきた。
ここでようやく、これは様子がおかしいぞと私が気づくこととなる。付き合ってまだ1ヶ月しか経っていなかった。母に相談したが、何て返答してくれたか覚えていない。
母のことだからきっと、いい解決策やアドバイスをくれたと思うが、当時の私は軽く考えて、母の言葉を流したのだと思う。
うつ病がこんなにも大変でこんなにも長い付き合いになるとは思ってもみなかった。
色んな理由があったにせよ、私はそんな彼を1年間も精神科に連れていかなかった。そして私はこの時点で彼と離れたり、別れを選択しなかった。
そしてどんどんエネルギーがなくなっていく彼とどう接すればよいか悩み、彼が元気になるために、何ができるかを試行錯誤していった。
そして、彼の負のオーラに巻き込まれて、追い込まれて自分自身もエネルギーを失っていってしまった。
振り返ると、うつ病の知識があれば、うつ病の兆候をもっと早く掴んで、もっと早く精神科に連れていくことができたなと思う。プロにもっと早く頼ればよかったなと思う。
そしてパートナーがうつ病となった場合、それを自然に自分の問題としてひとりで彼と向き合ってしまった。
でも、彼には家族がいたり、少ないけれど友人もいて、その人達に彼を一旦お任せすることも選択肢としてあったなと思う。彼に保健所や精神福祉保健センターといった行政の助けを借りるようにも促せたかなとも思う。
うつ病という大きな問題を、【自分の問題】にするのではなく、家族や行政など沢山の人を巻き込んで、【みんなの問題】にした方が、どれだけ自分が楽だったかと思う。
そして、あそこまで追い込まれるのであれば、彼と別れるまではいかなくても、もう少し彼と物理的距離を取って、自分の心理的・物理的安全性を確保する選択肢も念頭に置いても良かったと思う。
【本日のまとめ】
【次回】
【精神科の選び方】〜精神科選びを間違えて交通事故しかけたの巻〜
精神科の選び方を記事にします。
当事者の方と家族の方それぞれの選び方を書ければと思っています。