英語という壁を超えて:コミュニケーションはコミュニティづくり
はじめに
おはようございます!今日は、私がアイルランドでの経験を通じて気付いた「コミュニケーションはコミュニティづくり」というテーマについてお話ししたいと思います。
アイルランドでの気付き
私は英語を使えるようになるためにアイルランドへ行きました。しかし、最初のうちは自分の英語が下手で恥ずかしく、なかなか友達を作ることができませんでした。ホストファミリーとのコミュニケーションもうまくいかず、孤独感を感じる日々が続いていました。
海外で生活する上で重要なことの一つに、「信頼できる人」を作ることがあります。私自身も、アイルランドでの生活を通じてその重要性を痛感しました。信頼できる人とは、困った時に助けてくれる人、頼れる存在のことです。
私がアイルランドで特に困難に直面したのは、住み込みで働く予定だったホテルが急に働けなくなった時でした。予定していた収入源がなくなり、住む場所も失ってしまうという大きなトラブルに見舞われました。この時、私を助けてくれたのは同じ日本人でした。
その日本人と信頼関係が築けていたのは、似た価値観を共有し、日本語という第一言語でお互いのことを理解し合えたからです。この経験を通じて、「コミュニケーションはコミュニティづくりのためのツールである」ということに気付きました。
コミュニケーションがスムーズに行えることで、相手と信頼関係を築くことができ、その結果として強いコミュニティが形成されるのです。アイルランドでの経験は、私にとってコミュニケーションの重要性と、それがどのようにしてコミュニティを作り出すのかを実感させてくれるものでした。
コミュニティの3つの要素
コミュニティにはいくつかの重要な要素があります。私が特に重要だと感じたのは以下の3つです:「面白い」、「信頼できる」、そして「ビジネス」です。これらの要素は、それぞれ異なる種類のコミュニティを形成する上で重要な役割を果たしています。
面白い (Unique)
「面白い」という要素は、コミュニティを活気づけ、メンバーが楽しんで参加する動機となります。例えば、友人同士のコミュニティでは、共通の趣味や興味を共有し、楽しい時間を過ごすことが重要です。アイルランドでの私の体験からも、英語が話せるかどうかよりも、その人がユニークで面白い存在であることが、友人関係を築く上で重要であると感じました。
言語はコミュニケーションの一部に過ぎません。たとえ言葉が不自由でも、変顔をしたり、面白い行動を取ったりすることで、自分のユニークさを表現することができます。こうしたユニークさが、コミュニティ内での「面白い」関係を築くための鍵となります。
信頼できる (Trustworthy)
「信頼できる」という要素は、特に困難な状況において重要です。アイルランドで困難に直面したとき、日本人の友人が助けてくれた経験からも分かるように、困ったときに助け合えるコミュニティが、海外での安心した生活を支えます。
しかし信頼できるコミュニティを形成するのは難しいです。日本では私の場合は「家族」でした。アイルランドでのホストファミリーも同様に、信頼関係を築く重要な存在でした。私が家を決めるとき、ホストファミリーに契約書を見てもらったこともありました。彼らの助けがあったからこそ、不安なく生活をスタートさせることができました。
海外において、何か問題が生じたときに信頼できる相手がいることは非常に重要です。信頼関係を築くのは難しく、答えがないものですが、意識して気付いていくことが必要です。
ビジネス (Business)
ビジネスにおけるコミュニティは、相互の利益を考えた関係が重要です。これは、「give and take(与えることと受け取ること)」という意味を持ちます。例えば仕事で一緒の目的があるためコミュニケーションをとったり、相手が持っているスキルや知識に興味があるからコミュニティケーションを取ったり、お金をいただいたからコミュニケーションをとる場合がこれにあたるかなと思います。
このコミュニティは、一番簡単に形成できるコミュニティとも言えます。特にお金は強い結びつきをもたらし、信頼できるコミュニティを築けない代わりに、お金を通じて関係を構築することができます。しかし、一方でこの形態のコミュニティは一番脆いものでもあり、片方の利益が成り立たなくなったり、利害が一致しなくなった場合、コミュニティは崩壊する可能性があります。
まとめ
英語が話せるからといって、コミュニケーションがうまくいくわけではありません。日本でも同様に、コミュニケーションは難しいものです。ワーキングホリデー前の準備として言語学習も大切ですが、それよりも自己理解をする方が大切と感じました。
自分がどのように「面白い (Unique)」、「信頼できる (Trustworthy)」、「ビジネス (Business)」という要素に対して表現しているかを意識し、自己表現に気付くことが重要です。また、日本での経験から、自分が他人にどのような特徴を面白いと感じ、どのような人に信頼を置いているかを振り返ることも有益です。
これらの気付きをもとに、アイルランドでは自分らしい自己表現を追求するためのツールの1つとして活用できたらよかったなと振り返って思います。
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