怒ってないのに怒ってると思われるASD
どうも、しま子です。
ASDの特性に、場面にそぐわない表情というものがあります。これは、タイトルにもある通り怒っていないのに怒ってると思われてしまうのが分かりやすい例です。
今回は、ASDの表情について語っていこうと思います。
私の場合
はじめに、これは私の場合の特性であり全てのASDの方が、該当するものではないことをご了承ください。
ASDと診断されている私の場合、子どもの頃から「それ、本当に思ってる?」とか「怒ってるの?」と言われてきました。
例えば、友人が何か凄いエピソードを話してくれた時に「え〜凄いね」と私がリアクションすると「それ、本当に思ってる?」と言われることが一番多かったですね。
理由としては、私が「え〜凄いね」とリアクションしても、本当に凄いと思っていないように見えることが原因です。
しかし、私は心の底から凄いと思ったことにしか反応しない自閉症特有のピュアな性格の持ち主なので、私が凄いと言った時は、本当に凄いと思って発言しています。
しかし、それが私の表情や言葉のトーンのせいで受け取り手がどこか嘘くささを感じてしまうのです。
また、普通の顔をしていても家族から「怒ってるの?」と言われることがよくあります。これも本当に怒っているわけではなく、いたって普通の顔をしているだけです。
それなのにいきなり「怒っているの?」と聞かれれば、その言葉で私も少し不機嫌になります。
このように、ASDの感情と表情はすれ違いを起こしてしまい、人間関係のトラブルの火種にもなりかねません。
ASDが怒っているように見えてしまう理由
自分の感情を表情に出すことが苦手
ASDは、脳機能の障害が原因で自分の感情を表情に出すことが苦手です。私のように褒めたりしても、どこか不自然な表情や声のトーンが他人にわざとらしい印象を与えてしまいます。
感情を表情に反映することが苦手なので、ASDは心で思っていることが相手に伝わりにくいです。
結果的に「何を考えているのか分からない人」「常に怒っている人」というレッテルを貼られてしまうことが多いのです。
表情が乏しい
ASDは特性上、表情が乏しいと言われることが多いです。そのため、普通の表情でも怒っているように見えてしまうのです。
例えば、写真を撮るとき自分は笑顔のつもりでも、撮れた写真を見てみると想像よりも笑っていなかった経験ありませんか?
自分では、笑っていたつもりなのに客観的に見ると真顔になっていた経験は、誰しもがあるでしょう。
ASDの場合は、これが顕著で真顔のつもりでも、側から見ると怒っているようにしか見えないので誤解を招きやすいのです。
目線が合わせられない
ASDは目線を合わせて会話することが苦手です。そのため、お互いに表情が読み取りづらく感情にズレが生じてしまうことがあります。
目線を合わせるのが苦手な理由としては、視覚情報が過敏であるため目を合わせることでストレスを感じやすい特性だからです。
さらに詳しい理由は以下の記事にまとめてあるので、興味のある方は読んでみてください。
「怒ってる?」と言われたらどう返すのが正解?
ASDが「怒ってい?」と聞かれたら「怒ってないよ」と穏やかに返答するのが正解です。
一番ダメなパターンは、「怒ってる?」聞かれたことにキレて「は?怒ってないし、なんでそんなこと言うの?」とぶっきらぼうに返答してしまうことです。これをやってしまうと私の経験上「ほら、やっぱり怒ってるじゃん!」と口論に発展します。
なので、笑顔でなくてもいいので穏やかな口調で「怒ってないよ…」の一言だけでいいのです。これだけでも随分とトラブルを防げますよ。
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