実年齢に精神年齢が追いついていない発達障害者
どうも、しま子です。
私は、よく親や周りの人に「いい歳して…」と言われてしまうことが多いです。まぁ、確かに周りと比べると結婚もしてないし、定職にもついていないし、おまけに実家暮らしなので、私は同年代がしていることを何ひとつできていません。
その結果「いい歳して…」と嘆かれることも多いのですが、この記事を見ているあなたも言われた経験があるのではないでしょうか?
今回は、発達障害者の精神年齢が低く見られてしまう理由と、どうすればいいのかについて考えてみます。
発達障害の精神年齢は実年齢の3分の2説
発達障害の人は一般的に、実年齢よりも考え方や行動が幼くみられがちです。
あくまで俗説なので、科学的根拠はありませんが発達障害のお子さんを育てるときに精神科医がこのようにアドバイスすると親御さんは安心するようです。(精神年齢が低いんじゃ仕方ないよねと)
ということは、精神年齢が実年齢に追いついていないというのは大人になってからも継続するわけで、仮に大学を卒業して働くとなると発達障害者は精神年齢が15、6歳で社会で働くことになります。
これじゃあ、社会に出てもうまくいくわけないですよね。全ての発達障害者にこの説が当てはまるわけではありませんが、精神年齢が低くてうまく働けない発達障害者も多いのではないでしょうか?
なぜ、発達障害者は精神年齢が低いのか?
発達障害者の人の精神年齢の低さの原因は、脳の構造や考え方にあります。
発達障害者は、モノの捉え方が独特で特にASDなんかは、言われたことを言葉通りに受け取ってしまう特性があるので、冗談や理屈が通じにくく不機嫌になったり人間関係に亀裂が生じやすいです。
また、物事をストレートに発言するので、相手を不快にさせたり傷つけてしまうことも多いでしょう。
こうした受け取り方やものの言い方は、周りから見ると「幼い」と思われがちで、時にわがままと捉えられてしまうことも多いです。(良くいえば素直でピュアな性格とも言える)
また、発達障害者は偏食だったり興味のあることに偏りがあったりと、普通の大人のように振る舞うことが難しいとされています。
大人であれば、興味がなくてもその場で興味のあるフリができたりするものですが発達障害者は本当に興味がないとリアクションがとれない生き物なのです。
発達障害者が「いい歳して…」と言われたらどうすればいいの?
結論としては「気にしなくていい、言いたいやつには言わせておけ」です。
発達障害者の精神年齢が幼いのは、医学的根拠はありませんがおそらく本当です。しかし、だからと言って落ち込む必要は全くなく、実年齢に追いつこうとする努力もしなくていいと私は思っています。
特に日本は「この年齢までに結婚して、昇進して、子どももいるのが当たり前だよね」みたいな風潮がありますが、発達障害者が周りに合わせて頑張ってしまうと、うつ病や精神疾患などの二次障害にもなりかねません。
実際に私も、仕事をがむしゃらに頑張って昇進したものの、うつ病により会社を退職しました。
なので「いい歳して…」と言われても「そうですけど何か?」と返せるくらいの強いメンタルを発達障害者には持って欲しいです。
また、精神年齢が幼いことでいいこともあります。例えば、若い人の話題についていけたり実年齢より若くみられたりと、同年代の人とは異なる感覚を持っていることで得することもあるのです。
発達障害者も成長する
幼いといわれている発達障害者でも、ゆっくりと精神年齢は成長します。
発達障害は知的障害のように知能的には問題ないので、精神年齢が一定のところで止まるといったこともありません。(知的障害でも成長する場合もあります。)
定型発達人並みじゃなくても、確実に発達障害者だって成長しているんです。
それを周りと比べて、どうこう言ってきたり余計なおせっかいをしてきたりするような奴らは発達障害者の成長にとってむしろ邪魔です。
精神年齢が低くても、温かい目で見守っていくことが発達障害者にとってもサポートになります。