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アスペルガーの8割が無職という現実を当事者が考える

どうも、しま子です。

今回は、5ちゃんねるで話題にもなっている「アスペ8割無職説」についてあれこれ語っていこうと思います。

そもそも、この情報は本当なのかというところから見ていきましょう。

世界全体で推定7000万人とも言われるASDを抱える人々のうち、約8割が無職もしくは著しく能力以下の仕事に従事していることを考えると、この「ニューロ・ダイバーシティー(神経多様性・脳の多様性)」層には大きな可能性がある。

ASDの人材向け雇用プログラムによって、全体で年200人が援助されてはいるものの、大多数は高校を卒業した後、「ソファーで過ごすしかない」生活を送っている。非営利団体スペシャリステルネUSAを率いるタラ・カニンガム代表はそう語る。

出典:https://www.google.com/amp/s/jp.mobile.reuters.com/article/amp/idJPKCN1SF0WD

出典元は、170年の歴史があるロイター通信で、中立性の高いメディアなので、あながちこの情報は間違っていないようです。しかし、8割ってすげぇな。

著しく能力以下の仕事に従事というのは、非正規や障害者雇用という解釈で間違いないでしょう。

実際にアスペと診断された私も、ニ次障害でうつ病になり無職になり、現在はフリーランスのライターとして働いているわけなのでこの統計の8割の中にばっちり該当しています。

そもそも、アスペルガー症候群はコミニケーションを主体とする障害なので、会社という組織の中で働くのは東大に受かるくらい、もしくはそれ以上のハードルの高いことだと私は思っています。

毎日会社に行って同僚や上司とコミュニケーションをとりながら仕事をする、普通の人が当たり前にできていることがアスペにとっては本当に苦痛でしかありません。

しかし、その苦痛さが周りに伝わらず本人もなんとか頑張って周りに溶け込もうとしますが、溶け込みきれないと二次障害を併発してしまう最悪の事態になります。

そもそも、人と関わらない仕事って超超超限定されてると思うんです。黙々と作業できる工場でさえ、ちょっとした世間話が必要とされる時代です。

人と関わらない仕事となると、作家・芸術家・YouTuberなど、一部の人しか成功できないような超専門的な仕事になります。

厳密にいうと、クリエイティブな仕事でも人から評価されるのである意味人との関わりが生まれてしまう仕事です。なので、この世には人と一切関わらずに完結する仕事はないと考えるのが妥当でしょう。

そうすると、アスペが生き残る道はいかに自分のことを理解してくれる人を増やして自分の居心地のいい環境を作ることです。実現するには、自分がどのように困っているのかを発信することです。

例えば、私はアスペの特性でコミニケーションが苦手であるということを、まずは仕事先の人に伝えちゃいます。こうすることで、わかってくれる人は多少失礼なことを私が口走ったとしても許してくれます。(許されなかった場合ももちろんありますが…)

アスペで8割が無職というのは、確かに現実で仕事をして社会で生きていかなくてはならない現代では、本当に大きな障壁です。

しかし、仕事ができなくてもまずは自分をさらけ出して、居心地のいいコミニティを作る努力をすることがアスペと診断された人の使命なんじゃないかと私は思います。

アスペの人がいくら孤独好きといっても、ガチの孤独では発狂してしまいますからなにか行動を起こしましょう。その結果傷ついたとしても、それは学びなので生きるための肥やしにしていってください。


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