うつ病の「離人感」の辛さを経験者が語るよ
どうも、しま子ですよー。
皆さんは、精神疾患の症状のひとつに「離人感」というものがあるのをご存知でしょうか?
医学的には「離人症」や「現実感消失症」と呼ばれ、うつ病や統合失調症、PTSDなどの精神疾患でみられる症状です。
今回は、離人症について私の経験談も交えながら語っていきます。
離人症ってなに?
離人症とは、一言で言うと…「自分が自分ではなくなってしまったような感覚」です。
現実感がなく、自分が幽体離脱したような感覚で遠くから見ていたり、あるいは幽霊になったような感覚と表現する人もいます。
また、自分の体が異物のような感覚で、手足が異常に大きくor小さく感じたり体の半分が喪失したような感覚に陥る人もいます。
さらに、離人症の中には現実感消失症というものもあって、夢の中にいるような感覚や周りの人が演技をしていているような不自然さを感じる人もいるようです。
離人症は精神疾患のオプション
離人症は、単発で発生することはなく、多くが精神疾患を患っている人に起こります。
離人症が併発しやすい精神疾患としては、うつ病や統合失調症、PTSDなど幅広いです。
具体的な有病率については、研究する人が少ないので明らかになっていませんが男性よりも女性の方が起こりやすいことや、比較的若い年齢の人が発症しやすいことがわかっています。
参照:こころのはなし|ハートクリニック
私の場合の離人症体験談
私が離人症を経験したのは、うつ病が一番重かった急性期の時です。
当時は、睡眠障害が酷くまともに眠れていなかったので、フラフラでした。加えて、悪夢や超リアルな夢ばかり見ていたので、起きていても夢なのか現実なのかよくわからない状態になっていました。
そして、歩いていてもフワフワしていてちゃんと大地を踏み締めて歩けていない感じが、なんとも気持ち悪かったのを覚えています。
また、手の感覚もおかしくて厚めの手袋をはめてモノを持っているみたいでで、常に感覚がはっきりしていないような状態でした。
周りの人も、演技しているように見えて人と会話していても、現実感がないというかなんとも不思議な感覚でした。
常に夢の中状態だったので、不安な気持ちがつきまとっていて、生きた心地がしなかったのは今でもはっきりと覚えています。
流石に自分が幽霊にになった感覚や幽体離脱までは、経験しませんでしたが酷いとそうなってしまうのはわかる気がします。
離人症は主とする精神疾患が改善すると自然に消える
離人症は先ほども解説した通り、精神疾患の症状のひとつです。独立した病気ではないため、メインの精神疾患が改善すれば離人感も消失します。
離人感から早く抜け出すためには、精神疾患の治療をきちんと受けることが大切です。
離人症の症状が辛い場合は、主治医に相談して抗不安薬などを処方してもらうのもいいでしょう。
医師に「現実感がない」なんていうと恥ずかしいんじゃないかと思われるかもしれませんが、離人感は多くの患者が経験していることなので、医者はそんなに驚きません。
精神症状の一つに離人症というものがあると知っておくだけでも、自分だけがおかしいんじゃないと思えるはずです。