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孤独死について考えてみる。
どうも、しま子です。
今回は、社会問題にもなっている孤独死について、孤独死予備軍の私が考えてみようと思います。
孤独死ってそもそも何?
孤独死とは、誰にも看取られない状況で亡くなることを意味します。よくアパートで一人暮らしの高齢者が、亡くなっていることに気づかれずに発見された頃には腐敗が進んでいたなんてニュースをよく耳にしますよね。
2021年6月に一般社団法人日本少額短期保険協会孤独死対策委員会が調査した「第6回孤独死現状レポート」では、孤独死する年齢の平均は61.6歳と高齢者が多いですが、65歳未満者の割合は50%を超えており若年層である20代・30代・40代も男女合計で20%と高い水準です。
孤独死は、決して高齢者だけの話ではなく若い人にも関係している問題だと言えるでしょう。
また「第6回孤独死現状レポート」のデータによると、孤独死の原因として最も多いのが心筋梗塞や脳梗塞などの突発的な「病死」で65.6%です。
ついで多い順に「自殺」(10.9%)・「事故死」(1.3%)・「不明」(22.2%)となります。
不明の割合が高いのも、結構怖いですが若い人に多いのが自殺で亡くなってしまうケースです。身体的には健康なのに精神的にボロボロだから自ら死を選んでしまう。
自ら命を断つときは、どうしても一人の場合が多いので発見されにくいのかもしれません。
孤独死に似た言葉に「孤立死」というものがある
孤独死と似ている言葉で最近では「孤立死」というものがあるのをご存知でしょうか?
孤独死:人や社会との交流はあるが、急な体調の変化で誰にも看取られずに亡くなること。
孤立死:人や社会との交流がなく誰にも看取られずに亡くなること。
この2つの言葉に共通しているのは、どちらも「誰にも看取られずに最期を迎えてしまうこと」ですが、社会的な接点がない孤立死の方がより深刻な問題です。
生前から社会的に孤立して、亡くなってからも社会との接点がないから発見が遅れてしまい、事故物件などのいわく付きの部屋が新たに生まれてしまう…
この背景には、リアルな社会的交流の激減が関係しています。現代ではSNSや掲示板などで気軽に人と交流できるだけで満足してしまい、オフラインでの人との繋がりがどんどん希薄になってしまいます。
SNSでどんなにフォロワーが多くても、亡くなってしまえば誰もリアルで見つけてはくれない状況です。
孤独死・孤立死を防ぐには、まずネットだけでなくリアルな人との交流も大切なのではと思います。
孤独死は悪いものとは限らない
私は、孤立死という言葉を知った時に、孤独死が必ずしも悪いことではないと思いました。
基本的に死ぬ時は誰でも独りですし、誰かに看取られようが看取られまいが結局は死ぬんだから本人からすれば同じなような気がします。
孤独死という言葉は「発見されずにかわいそう」とか「看取ってくれる人がいない寂しい人」とか、あくまで周りから見た主観的な感想です。
大切なのは、本人が亡くなる瞬間に「幸せだったな」とか「よい人生だった」と感じられれば孤独死でもいいのでは?と私は思います。
生きてる間に社会的に誰かと繋がっていて、その上で孤独死するのであればそれはそれで仕方のないことなのかもしれません。
孤独死よりも問題なのは、本人が社会的孤立を感じて亡くなる「孤立死」ではないのでしょうか?
人間は社会的動物で、本能的に誰かと交流しなければ誰でも孤立を感じます。その孤立が原因で死んでしまって、死んでからも孤立が続くのはあまりにも人間として満足できる死に方ではありませんよね。
だから、生きている間に少しでも孤立をなくせるような社会的システムが必要なんじゃないかなぁというのが私の意見です。