【#17】幽霊を拳で殴れる話を信用している僕がいる【ゆうやみ特攻隊】
久々のnote投稿になると思う。
どれだけ久々かと言えば、最新がこのラノ協力者やったよってnoteであることから察してほしい。昨日このラノ協力者アンケート送信した。
今年ぶっちゃけ色々リアルが忙しかったから趣味の活動に手が回らなかったのもある。でも、下書きを確認してみたら四つぐらい書きかけのやつがあって、単純に僕がサボってるだけじゃね? という疑惑もある。今度その四つを公開できるように書き足しておこうと思う。
さて、今回紹介するのは小説じゃなくて漫画だ。
そういう気分になった。なんというか、リアルで「カッコつけたいから小説ばかり見せている」という話を聞いてしまって、僕はお前にはならねえ! という思いが発生してしまったからだ。それはそれとして、小説を読むときの背伸びの気持ちは残り続けてほしい。僕好きなんだよな、「背伸び」って言い回し。爪先立ちしてそうじゃん。はたから見たらちょっと情けなさすらあるけど本人からしたら必死かもしれないぐらい。塩梅塩梅。
そんなわけで今回紹介する本はこれ。
ゆうやみ特攻隊【押切蓮介】
最近『サユリ』っていう映画が公開されてからというもの、ちょっと僕の中で押切蓮介ブームが来ている。
『狭い世界のアイデンティティー』と『おののけ! くわいんだん部』は元から読んではいたけれども、ここまでちゃんと腰を据えて読んではいなかった気がする。今は『ピコピコ少年』を読んでいる。
本タイトルはゲームが好きな人なら、どこか引っかかりを覚えるかもしれない。あれこれ、ゆうやみ通り探検隊じゃない? って。実際、最終巻のあとがきでも触れているし、『学校やその付近の怪談を調査する』という部分が探検隊っぽい。もっとも、特攻隊の場合は『調査して拳で幽霊を殴り殺す』という要素が足されているわけだけれども。恐怖を恐怖で倒す。という点はサユリと同じかもしれない。
ところで僕は漫画や小説を読む際、○巻まで読んで! ○巻からが本番! という奴がとても嫌いである。なんで僕がお前の尺に合わせて生きなきゃいけねえんだよ。1巻から面白くなかったら読まねえよ。自己紹介1巻とか舐めたことしてんじゃねえよって作者と読者には土下座をしてもらいたい気持ちで生きてるんだけど、本作に限っては『1巻のオチが気に入ったら2巻以降が本番なので読んでほしい』という言葉を解禁する。
というのも、昔のジャンプでよくあった『序盤はギャグ漫画で後半バトル漫画』の構成が採用されてしまっているからだ。なんで幽霊退治漫画でバトルになるのかと言えば、拳で解決してたからと押切蓮介のバトル描写って意外と気持ちいいんだよな……が原因だと思います。なんか、走ってる絵の疾走感良いんだよな。押切蓮介。どの漫画で読んだか忘れたけど、家の近くで気狂いに追いかけられて自転車で逃げる話も疾走感バリバリだった。エッセイ漫画なのに。
主人公は『姉を幽霊に殺された』男、復讐をしたいという想いを胸に、幽霊を拳で殴る女こと心霊探偵部部長のもとに入部する。
姉を幽霊に殺された場所で、封印していた記憶が解かれ、見た幽霊の姿は今まで見てきたものとは、明らかに異質なもので。
情報を調べようとしたところ、たどり着いたのは人身御供によって延命を続ける島であった。
ちなみにこの人身御供は「生首をお供えする」とかじゃなくて「デカい祭りを開いて神輿をぶつけ合いながら、その上で生贄を鉈で八つ裂きにする」みたいな人身御供だから、派手な人身御供見たい人にこそピッタリだよ。いるのか、派手な人身御供を見たい人。結構いると思う。
こういった絵を見たいんだよな。という思いにマジで答えてくれるから、パワーあふれるアクションホラー読みたい奴ほど読んでほしい。幽霊の絵は一切引用してないけど、それは単純に読んで確かめてほしいだけだ。決して中盤になるとあんまり見かけなくなるとかそういうことではない。
ここから先は投げ銭用。課金をしたところで読めるのは「お金ありがと!」とちょっとした一言だけだ。課金するだけ損なのでそれよりも小説や漫画を買って読め。
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