生理の話、それから「新言語秩序」
生理が始まった。
なんとビックリ、強烈な生理痛で朝の4時に叩き起こされて、なんとかトイレで踏ん張っていたら今度は強烈な吐き気、大量の胃液をげろげろ吐き、今日という一日の最悪の始まりを迎えた。
布団に戻ってからもずっとお腹が痛かった。うずくまるように丸まってなんとかやり過ごした。
気づくと二度寝していた。二度寝の後は痛みも引いて吐き気も無かった。
幸いその後はほとんど生理痛は来ていない。たまたま寝ている間に酷い痛みが来たようである。
久々に吐き気を伴うレベルの生理痛が来たのでさすがに驚いた。
生理が来たことで、PMS時に最悪まで落ちたうつ状態がどこまで落ち着くか確認しているところだ。
現在の体感。軽くはなったが、完全には消えていない、という感じだろうか。
なんとなく体に違和感がある。少しでも正気に戻ればまた酷いうつに転ずることが分かっていて、何かから必死に目を逸らしているような居心地の悪さを感じている。
ゲームのプレイングなどは、無理しなくなった。「疲れた」と思ったらすぐにやめるようになった。出来る限りパソコンの画面から目を離す時間も作ろうと努めている。今日は絵も描いた。ピアノも、ほんの少しだが弾いた。
とにかく、生理中の自分の精神状態も監視し続けなければならない。
さて、話を変えよう。
昨晩youtubeで、私が最も敬愛するアーティスト・amazarashiが2年前に行った初の武道館公演「朗読演奏実験空間“新言語秩序”」の映像がプレミアム公開された。
6月16日まで視聴可能なので、少しでも「言葉」に関心のある人は見てみると良い。
この公演。当時の私は、新宿の映画館でパブリックビューイングという形で見たのだった。
スマートフォンの専用アプリと連動してライブが進行するという非常に斬新な演出が行われ、映画館だというのに視聴者のスマートフォンがピカピカ点灯しまくった光景は今も忘れられない。
私がnoteを書くようになったきっかけは、まさにこの公演を見たことだった。
このライブは、「新言語秩序」という、いわゆる「言論弾圧」を巡る戦いを描いた小説を朗読しながらの進行となった。
そしてラスト、「独白」というショッキングな新曲のラスト。
「言葉を取り戻せ」
「言葉を取り戻せ」
「言葉を取り戻せ」
こう叫んで、ライブは終了する。
2年前、この公演を見る少し前から、私はある風潮に一つの危機感を抱いていた。
「語彙力が無いから〜」だの「文章書けないから〜」だの……何かと理由をつけて自分の感情や感想を言葉にすることを疎かにし、しかもそれを茶化して笑うような風潮がオタク文化の中で大きく広まっていたのだ。
これはダメなんじゃないか。
これを続けていたら、これを良しとしていたら、皆やがて自分の言葉を失っていくのではないか。
そんな危機感を抱いていた、まさにその時。
この「新言語秩序」という公演は行われた。
私は雷が落ちるような衝撃を受けた。
言葉にすることを恐れてはいけない。言葉にすることを疎かにしてはいけない。
言葉には力がある。言葉には自由がある。
言葉で戦え。言葉を駆使せよ。
言葉は己を形作る。言葉は己の過去の積み重ねであり、未来への積み重ねでもある。
言葉を取り戻せ、と。
私は「語彙力無いから」と言い訳する人間になりたくなかった。
何か、ブログかなにか、いや、ツイッターでももっと丁寧に、自分の言葉で自分の感情を語れる習慣を身に付けなければいけない。
そう思った私がまず行ったのは、週刊誌で連載されている「ハリガネサービスACE」という私の好きな漫画へ、毎週欠かさず週刊誌のアンケートでイラストと感想を送ること。
これは今も一週たりとも欠けることなく続いている。
孤独に漫画を描く先生に、毎週あなたの漫画を楽しみに読んでいる人間がいる、ということが少しでも伝わればいいと思ってやり始めたことだ。
言葉を積み重ねた。イラストを積み重ねた。
その後、去年の夏。
ついに私はこのnoteを始めた。
目標は毎日欠かさず書くこと。ほんの少しでもいい、とにかく1つの記事につき1000文字を目安に自分の気持ちを綴り続けようと決めた。
そしてこれも、今もまだ続いている。
この公演と、あともう一つ私の背を押してくれたものがある。
それもまたamazarashiの楽曲であった。
「それを言葉という」という曲だ。
この曲でもまた、言葉を駆使すること、言葉を積み重ねること、言葉を諦めないことが強く歌われていた。
この曲の発表から約半年後、私はnoteを開始した。
現在、310日分、くらいだろうか。
一日に平均1000文字書いていたとして、310000文字。
いや、もう少し多いかもしれない。平均1200文字とすると、372000文字。
毎日少しずつでも。重ねれば、莫大な数になっていく。
そうして私は言葉で表現する術を身に付けていく。まだまだ下手くそだけど、でも、まだまだこれからだ。
昨日改めて公演を見直して、また決意を新たにした。
私はこのnoteを続けていく。語彙力が無いなんて言わせない。感想が書けないなんて言わせない。
私は書ける人間になる。表現できる人間になる。
私の言葉によって、未来の私を形作ってみせる。
amazarashiがくれた大切なメッセージを、私は私自身の行いで現実にしていってみせよう。
ありがとうございます!生きる励みになります。