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1/18京都ライター塾ワークレポ~相手を知り、自分を知る~


今月から受講している京都ライター塾。2回目となるこの日は、前回の講義と異なり、参加者とのペアワークが中心だった。

「書いて、しあわせになる」をコンセプトとしているこのライター塾。
ライターなど書く仕事をするための技術を身に付けることに留まらず、自分と向き合い、「今後どう生きていきたいか」「どうなりたいか」を考える時間も非常に多く設けられている。

そのために用意されているのが、この『人生企画ノート』。

京都ライター塾オリジナル「人生企画ノート」


書けるようになりたい理由や、自分のやりたいこと、憧れの人物など自分のことをじっくりと見つめた上で、人生をこれから企画していこうというもの。
今回のペアワークは、この人生企画ノートに記入した内容を、インタビュー形式でお互いに深堀りしていくというものだった。


ワークを始める前に:心構え

事前に講師の江角悠子さんから言われた、ペアワークの心構えは以下の3つ。

  • 全ての会話はインタビューである

  • 相手のことを知る

  • そこから見えてくる自分のことにも目を向ける

相手の話を聞くだけでなく、そこで自分が感じたことを伝えること。
疑問が湧いたらどんどん聞いて深掘りすること。
そうすることで、自分の価値観(なぜここには共感できたのか?逆に共感できなかった部分があるのなら、自分はどのような異なる価値観を持っているのか?)を知ることができる。相手にとっても、なぜこう考えるに至ったか?を見つめることで、新たな自分の考えに気付くことにもつながる。

確かにこれは、立派なインタビューの練習だ。
予め決まった質問から相手の回答を深堀りしていき、相手が考える本質部分を引き出せるようなインタビューができたら、自分にとっても相手にとってもとても充実した時間になる。
逆も然りで、自分の回答を深堀りしてもらって、自分で思っていなかったような新たな気付きを得られたら、「ああ、聞いてもらってよかった」と思う。

ペアワークの時間は1時間。ほとんど話したことのない方と、お互いの「なりたい人生」について語る1時間…どんなものになるのだろう。質問に困るだろうか。逆に盛り上がってあっという間の1時間になるだろうか。
難しそうだけれど、何だかんだとても楽しい時間になる気がして、わくわくした。

ペアワーク:会話の中で見えてくるもの

今回のペアワークのお相手は、専業主婦からライターを目指しているというじゅんじゅんさん
子どもの年齢は違えど、お互い男の子の母であるという共通点が見つかり、すぐに意気投合した。

書けるようになりたい理由や、どんな文章を発信していきたいかなど、会話のキャッチボールを重ねていく。私は、じゅんじゅんさんがライターとして取り扱いたいという「ウェルネス関係」というものが最初あまりピンとこなくて、具体的にどういう内容を指すのか、いろいろと聞かせてもらった。

「ウェルネス」とは、自分の心や身体にいいこと、心地よいことを追求し、
心も身体も健康に生きていくという概念らしい。

それだけを聞くと、ものすごく広義だと思ったけれど、同時に今の自分が学んでおくべき概念だと反射的に感じて、すぐに興味が湧いた。

というのも、前回の投稿で書いたように、私はつい先日風邪をこじらせて肺炎になった。

ワークをしたこの日の前日に無事退院し、自宅に戻ったところだ。

いろいろな理由をつけて自分の身体の声を聞かず、休むことを許可できなかった顛末が今回の肺炎だと、痛感していたところだった。

だから、じゅんじゅんさんから「ウェルネス」の概念を聞いたとき、私と同じようになかなか自分のことを優先できない人たちに、この考え方をぜひ知ってほしいと思った。
特に子どもが小さいと、ついつい「自分のことに使う時間はない」とか「そんなお金はない」とブロックしてしまうから。(私はそういう人だったし、じゅんじゅんさんも子どもが小さい時はそうだったとおっしゃっていた)
こういう情報は幼い子を持つ人たちにも知ってほしい、私ももっと知りたいと感じて、そのままの思いをじゅんじゅんさんに伝えた。

じゅんじゅんさんは、子どもの年齢が異なるご自身の発信が幼い子を持つ人たちに響くなんて、と意外そうな反応をされていたけれど、もしこれがペアワークで見つかった新たな気付きになれば、私はとても嬉しい。

私の方も話を聞いてもらうことで、「自分の文章で誰かにほっと一息ついてもらえたら嬉しい」という『書くこと』への思いや、「自然に触れ、五感を使った暮らしをしたい」という人生の軸が見えてきた。
やはり、自分で考えて書くだけでなく、それを言語化することで現実も変わってくることを感じた。聞いてもらえることがとても楽しかった。
また、じゅんじゅんさんから「どんな母親になりたいですか?」と聞かれてなかなか言語化できない自分がいた。3か月後には「こんな母になりたい」と自分にしっくりくる言葉を見つけたい。これも新たな「人生の企画」である。

ペアワーク:良かった点

今回のペアワークを振り返り、私なりにここが良かったと思う点は

  • これまであまり馴染みのなかった「ウェルネス」という概念を、なるべく自分の言葉でも噛み砕けるようかなり深掘りして聞けたこと(わかったふりをしなかったこと)

  • 自分の経験とも重ね合わせ、興味や共感について多く伝えられたこと

  • 自分自身も話し、共感してもらうことで「こういう暮らしがしたい」という軸がよりはっきりと見えてきたこと

といったところだろうか。相手を知ることによって、自分のことも見えてくる、という江角さんの冒頭の言葉が「まさにその通りだな」と感じた1時間だった。

ペアワーク:課題点

今回、終始和やかに盛り上がってしまって笑、設問の流れに沿ってインタビューをするという課題が私の頭の中ですっ飛んでいた。他の参加者の方も同じようにおっしゃっていて、実際のインタビューでも、盛り上がって脱線することは多くあるという。ただ、インタビューは時間も決まっているので、どこかで流れを戻すことが必要だ。今後のワークでは、全体の流れも意識できるようになればと思う。

まとめ

初めてのワークを通して、以前から感じていたことではあったけれど、インタビューは相手の話を聞くことに留まらず、自分の価値観や見方を知ることにもつながると再確認した。
今回は自分が知らなかった新たな概念と出会うことができ、人生の視野も広がったと思う。
そして、感じたことが多かったからか、記事として簡潔に言語化することが難しかった。限られた時間、文字数で、相手の思い、自分の伝えたいことを如何にして言葉にするか、今後書く力をもっと鍛えたい。

人生企画ノートを持ってハイチーズ!

余談:終始夫に聞かれているワーク(笑)

今回、私は夫の実家に預けていた息子を迎えに行くまでの車内でこのライター塾を受講しており、運転する夫にワーク中のやり取りなどはすべて聞かれている(笑)
後で、講師の江角さんに「夫さんに聞かれるの恥ずかしくないですか?」と聞かれて、もちろん気恥ずかしさはあるのだけれど、随分と抵抗なく話せるようになったという自分の変化を感じた。
以前ならなるべく聞かれたくなかったと思うけれど、今回ライター塾を受講することも、その内容が書く技術に留まらず、自分の人生の企画につながることも思い切って夫に話した。人生企画ノートの設問を共有し、「へー、こういうの大事だよね。面白そう。」と言葉をもらっていたから、聞かれることもある程度割り切れるようになったのだと思う。
何より、思い切って共有してしまうことでかなり気持ちが楽になるし、コソコソする必要がない(笑)抵抗がなければ、参加者の皆さんにも身近な人と共有してみることをおすすめしたい。

かなり長くなってしまった初のワークレポ。これからの人生につながる時間にしていきたいと思う。


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