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平飼いの振り幅

さて、ちょっと前に「鶏の飼い方といろんな規格」について書きました。
放し飼いという、お庭付きの放牧鶏は過密飼育はちょっと無理にしても
「平飼い」という飼育方法は「足が地面に着いていればいいのか?」という過密な時もあるのでちょっと書いてみます。

平飼いは、小屋の中で「自由に歩き回れる」ということです。
しかし、一羽あたりの面積はどうでしょうか?

試しに地鶏の飼養基準に沿って考えてみましょう。
ーーーJASで「地鶏」と呼べる飼育環境基準は、1㎡あたり10羽以下。ーーー
…となると、1羽に換算すると30センチ四方程度の広さ。
会津地鶏は、けっこう大きな鶏でオスはと体3kg、メスでも2kgになります。
表紙画像に使っている巣箱は横350ミリ、奥行450ミリなので、一話あたりのスペースがだいたい可視化できると思います。(トリはアローカナですが、会津地鶏はもう一回り大きいので2羽も入るとミチミチになります)

一羽あたりの広さはこれでいいんだろーか…と、ヤなやつとちょっと触って喧嘩にならないだろうかと、たまに思うんであります。
そしてえさが足りないと起こる「つつき」という現象も、起こりうるのです。つつきは、軽いものならおしりの羽を抜かれるだけで済みますが、ひどい時(または赤い色を見てエスカレートしたとき)は内臓を食われるので、すぐに怪我をした鶏を隔離し慢性になることを防がなくてはなりません。
となりの鶏とすぐに触れ合うような環境だと良くないことがいろいろ起こるので生産性も落ちますね。
実際、県内の会津地鶏専門生産者も、飼養基準の半分程度で飼育しているとのことでした。
平飼いでも、どんな状況なのか。
数字だけではわかりにくいかも知れないので、やはり気になったことは少しずつ書いていきます。

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