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英語で対話する難しさ


はじめに

研究室旅行。
メンバー15人のうち、2人は留学生。
どうしても英語での会話が必要になってきます。

1人は中国からの方で、越してきてしばらく立つのもあってだいぶ日本語を覚えてきました。英語がハチャメチャだったりすると、「日本語のほうが分かりやすいです」と言ってくるほど。日本のアニメや漫画が大好きとのことなので、日本で暮らしてるうちにだんだん覚えてきたんでしょうね。

もう1人はタイからの方。先月やってきたばかりなので日本語にも慣れていなくて、ほとんど英語での会話になります。しかも結構訛りがあるようで、彼自身の若干発音がわかりにくいのと、こちらの発音が少し悪いと聞き取ってもらえないという問題つき。正直初めに話をしたときは言いようもない絶望感を覚えました。


院試に必要なTOEFLの勉強をいい加減に済ませてしまった僕には、リスニングとスピーキングの力がまるでついていません。まず聞き取れない。さらに言葉を発そうとしても、いい表現が出てこない。ゴニョゴニョしているところを先輩に助けてもらう、なんてこともたくさんありました。

そんな自分を変えたくて思い切って留学生の方の隣に座ってみたのが、先日の歓迎会の時でした。自分のできる限りの英語で、自分のことを話したり彼の話を聞いたり、わりと必死で頑張りました。結局だんだん酔ってきておかしくなってしまいまして、後半にはひたすらタイの首都の正式名称を連呼したり、奇声を発したりしてたようです (情けない)。

ただそのおかげか (?) ちょっと気に入っていただけたようで、今回の旅行でもたまに彼の方から話しかけてもらうことがあったりしました。しかしながらどちらかというと「自分の言ったことを理解してくれるな」ではなくて「こいつ、なんか面白いな」で話しかけてくれているような感じです。


本編

ようやっと本題です。
今回の旅行でもある程度会話の機会がありまして、自分なりにコツが分かりかけてきたように感じているのでここに記していきたいと思います。


リスニングのコツ

まずはリスニングから。

相手の言っていることを全部理解できることは、おそらくないと思います (知らんけど)。TOEICの勉強を頑張って英語耳ができている人なら知りませんが、大抵の人がそうではないはず。ある程度妥協を挟みながらやれる程度でやらないといけません。

そのためにまずはしっかりと耳を傾けてみる。1回でわからなかったら "One more, please" と素直に言ってみる。それでもわからなかったら、聞こえた単語だけ大きな声でオウム返ししてみる。そうすると相手も「この単語は聞こえてるんだな」と理解できて、そこから詳しい説明をしたり、ゆっくり話したり、言い方を変えたりしてくれます。

わからなくても、怖がる必要はない。
英語での会話が苦手と言っている人は、少し完璧主義が過ぎるのかもしれません。


スピーキングのコツ

話すことも英語においては必須です。が、1つ大きな問題があります。

私たちは (ネイティブレベルの話者を除けば) 日本語でものを考え、それを英語に直してから話すので、どうしても複雑なニュアンスを英語に翻訳しなければならないケースが増えます。例えば「たぶんそうだよ」とか「どっちでもいいかな」という表現だけでも、パッと英語が出てこない人は多いんじゃないでしょうか。

これを根本から解決するのは少々難しいですが、有効な手段として「自信のあるところだけ話す」「自信なくても話す」の2つがあると思います。真逆に聞こえますがどちらも意味は大して変わりません。

もっと根本的なことを言うなら、「向こうは英語が自分よりも上手いんだから、少々表現が足りていなくても、あるいは少々表現が間違っていても、補完してわかってくれるはずだ」という盲目の期待、ということになります。ただこれが案外よくて、採用してから会話がスムーズになったのは間違いありません。もしどうしても理解できなかった場合は、向こうも「もう一度」と言ってくれるはずですから、自分の英語の不出来をあまり気にする必要はありません。


おわりに

「本題」で書いたことを実践している人を考えてみると、イッテQのロケでお馴染みの出川さんが思いつきました。エンタメにしつつリスニングとスピーキングのコツを無意識に (かどうか定かではないが) 実践できているというのはある意味才能でしょう。中学の時の英語教師が出川さんをべた褒めしていたのにも頷けます。

英語って、日本語以上に「コミュニケーション」なんだなと思い知らされます。たくさんの文化を生きる人たちが知っている言葉だから、こうして対話に困難が生じることも多いでしょうが、お互い手と手を取り合って解決していけたらいいですね。

これからも英語での会話、頑張りたいと思います。
それではみなさん、See you tomorrow!


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