大辛レトルトカレーを食べ比べる日
本記事は続編になります。
まだの方はこちらもどうぞ。
20XX年、6月某日。
プライドを賭けた大辛カレーたちの戦いが、いま、幕をあける…
オープニング
神凪: 時刻は深夜0時を回りました。さあ本日はここ、滋賀県某所から「大辛レトルトカレー食べ比べ選手権大会」を開催いたします。実況・実食は私神凪、解説は甲斐田節子さんでお送りします。
甲斐田さん、よろしくお願いします。
甲斐田: よろしくお願いします。
神凪: こちらが今回の参加者でしょうか、全部で9種類。よく見るメジャーなものから初めてみる変わり種まで、豪華なラインナップであります。
甲斐田: 主催者のうつろさんは、スーパーマーケットを十数軒回っても5種類しか見つけることができず、残りの4種類はネット注文やフリマアプリを使ってかき集めたそうです。
神凪: 主催者のやる気と執念がうかがえます。これにかかった総額はいくらになるのか…?
甲斐田: なんと合計、約5,000円とのことです…
ちょっとお財布が心配になりますね…
①あじわいカレー
神凪: 名簿順で並べてみるとこのようなラインナップ。なかなかに壮観です。
神凪: さあまずはトップバッター、あじわいカレー。今大会では170gと一番の軽量級。
甲斐田: あまり見ないパッケージかもしれませんが、天下のエスビー食品さんのブランドです。安定感のある味が期待できそうですね。
神凪: それではいただきましょう!
…これはッ‼︎
先味はまろやか、そこからルゥを飲み込んだ後に喉に訪れる辛さ。静と動のバランス、これぞ逸品と言っていいでしょう。味も主張が強過ぎないので、つけ合わせと食べても邪魔しない。非常にバランスの取れたオールラウンダーといったところか。
甲斐田: このカレーにはロースト・フライド・ソテードの3形態の玉ねぎが入っていますからね。コクや旨みはそこから来ているのかもしれません。
神凪: ごちそうさまでした!
②おいしいカレー
神凪: 続いてもエスビー食品から。
「おいしいカレー」!!
甲斐田: こちらは現在、スーパー等では販売されていないようです。主催者も調達に苦労し、Amazonで売られている6個セットの購入を余儀なくされました。賞味期限は今年末のようですが、食べ切れるのか少し不安が残ります。
神凪: 今はそんなことは気にしていられません。いただきましょう!
…これはッ‼︎
あじわいカレーを超えるまろやかさ!野菜を感じる深みある味は、大辛らしからぬ黄色のパッケージともリンクしているか〜?心なしかルゥ自体の色も黄味が強く見えます。
もうこれ、辛口と言って出されたら信じられてしまうくらいの、そんな穏やかさですね。大辛界の甘いマスクとはこのカレーのことか?
甲斐田: 20種類の野菜と果実が含まれていますからね。その総量、なんと92g。全量180gの半分以上を占めています。
神凪: ごちそうさまでした!
③咖哩屋カレー
神凪: 続いては真打登場のこいつだ!
「咖哩屋カレー」!!
甲斐田: 業界売り上げNo.1を自称しているこの商品。期待は高いですね。
神凪: それではさっそく…
いただきましょう!!
…これはッ‼︎
独特のスパイシーさ、鼻を抜ける若干のエスニック感!大辛にしてもわかる、咖哩屋カレーらしさが止まりません〜ごろっと具材を擁したその堂々たる佇まい、レトルトカレー界のニュー・ノーマルと言っても過言ではないかもしれませんッ!!
甲斐田: 大辛の中でも辛さが少し強めで、キレのある味がクセになる本格派です。
神凪: ごちそうさまでした!
④カレー専門店のビーフカレー
神凪: 続いては今大回初のハチ食品からこのカレー!
甲斐田: スーパーでも滅多にお目にかからないこのカレー。主催者がAmazonで見つけた1個売りのこちらのお値段は、なんと680円。流石に高すぎると本人も躊躇したようです。
神凪: ワンコインを超えるその味やいかに…
期待と少しの不安を胸に、いただきましょう!!
…これはッ‼︎
真っ赤なパッケージのイメージそのまま、口の中いっぱいに広がる唐辛子の味、味、味!まるで生のそれを丸齧りしているかのような、全力の辛さが味わえます!!みじん切りで残っている玉ねぎもクセになりますね〜
しかしながら味が尖りに尖ってますから、好みの分かれる商品になるかもしれません…!
甲斐田: 「ヤラピノ入り」とパッケージにありますが、このヤラピノはハラペーニョの意味。青唐辛子を贅沢に使用しているのが、高さの所以のひとつでしょうか。
神凪: ごちそうさまでした!
神凪: 一旦休憩です!
甲斐田: 神凪さん、牛乳、ほとんどなくなってますよ!
カレー食べ比べの会は、まだまだ続く…
p.s. 5,000円もかけたんです…
もう1本書かせてくださいm(_ _)m
あなたの力で、僕が何かをなすかもしれません