漢和辞典だってエンタメになる
私の収集癖は広い範囲にわたります。
ふと思い立って始めた「4文字読みの漢字を集める」は、最初の頃はどんどん数が増えて楽しかったんですがだんだん増え幅が減ってきました。
そこで痺れを切らし、ついに漢和辞典を見ちゃうことにしました。これまでは全部わかってしまうのが無粋だと思ってやってなかったんですが、最近考えが変わったようです。
さっそく開いた音訓索引。いつもとは違った視点で索引を眺めてみると、侮るなかれ、趣のある言葉たちが転がっていました。
漢和辞典も、エンタメになります。
まずは4文字読みを探すが…
当初の目的通り4文字読みの漢字を探していきます。が、一つページをめくるとそれはもう、予想外の光景が広がっていました。
4文字読みの漢字、多すぎるんですよ。
難しい漢字がたくさん載っているちょっとお高めな漢和辞典なのもあってか、異常なまでの多さ。私たちが普段触れてきている漢字がいかに少ないかを実感させられるとともに、これだけの漢字を収録しているこの漢和辞典に、素直に感服です。
18〜19pで見えるだけでも
あおぎり (梧) あおむし (蜀/蠋) あかがね (銅) あかぎれ (皴/皸) あかつき (暁/曉) あかはな (齇) あきんど (賈) あけぼの (曙/点付き) あさめし (饔) あしあと (躔) あしうら (蹠) あしかせ (桎/釱) あしぎぬ (絁) あしきり (髕)
こんだけありました。これを全ページやろうとしてたわけです。多すぎて書き切れるわけないよね。
ちなみに太字にした上の漢字たちを入力するとき、ほとんどの字が予測変換で全く出てこなくて手をこまねいていたんですが、漢字の下にあるコードをGoogleで打ち込んで検索すると簡単に出てきました。学校では教えてくれない知識ですが、漢和辞典と検索機器さえあれば誰でもできる便利な機能です。覚えとくと便利かもしれません。(使う機会があるかどうかは別として)
シフトチェンジ
4文字読みが引くほどあったので、ここからは読み方の文字数に囚われず目に留まった読み方をあげていくことにします。
まずはこちら。
一瞬「シールド」かと空見しました。なんとなく予想はついていたんですが、ページを繰って調べてみると単位系。元々オランダの貨幣の単位だったらしいです。
メートル (米) とかリットル (立) とか、単位がそれぞれ漢字を持ってることは知ってたんですが、いかんせん聞き馴染みのない単位だったので興味を惹かれてしまいました。
次はこれ。
実際こういう生き物はいるらしいです。ネットで調べると「糞鳶」「糞虫」が引っかかりましたが、漢字1文字でこれを表すってのはなかなか鬼畜ですね。
ちなみに鵟は「のすり」の方がメジャーな読み方。そもそも「クソトビ」というのがノスリの別名らしいです。なるほど。
お次はこちら。
あの大学芋にかかってるやつ?かと思いましたが意味を調べてみると黒い馬のことらしいです。だから馬偏なのか。
さながらナリタブライアンといったところでしょうか。
続いて。
小学生が考えたみたいな漢字です。ちゃんと30という意味で使われるみたいなんですが、それ以外に「貝八十枚」の表記が。
貝が80枚で、30???
謎は深まるばかりです。
こんな字も見つけちゃいました。
意味は「鼻すじ」とのこと。まあ、予想通り。
最後は見慣れた漢字を。
斧をブンブン振り回すバーサーカーを想像してしまいましたが、調べてみるとどうやらコンパスのことみたいです。定規の「規」ですから、元々正確にはかりとるという意味を持っている漢字みたいです。
おわりに
漢字って思った以上におもしろいですね。小学生の時以来なので、おそらく10年ぶりくらいに触りましたがなかなか楽しかったです。意味も知れますから勉強にもなる。コスパ最強ですね。
それでは最後に1問。なんと読むでしょう?
気になったらぜひ調べてみてください。
もしよければ漢和辞典で。
おわり。
あなたの力で、僕が何かをなすかもしれません