江戸の商人とファナックの共通点

移動中の新幹線は、情報と物語の時間。
今日は宮部みゆきさん読みつつ、ニュース(NewsPics,以下NP)を眺めてた。


気になる一節をそれぞれに発見。

「真の商人は金のやりとりをきめるとき、相手にとっての価値を先に考えて駆け引きをする。」おそろし ~凶宅~ 宮部みゆき

「高収益を生むビジネスモデル :極めて高い営業利益率(約23%)をたたき出す原点は、1.ライバル企業に「勝てる価格」を決める 2.利益率35%を引いた「製造原価」を先に決める 3.ギリギリまで部品点数を減らし、コストを削る → ベストプライスの策定 」日本人が知らない 超高収益企業ファナックの正体


宮部みゆきさんの小説「おそろし」で見えたのは江戸商人の気質。
NPのニュースは、産業用ロボットの今や代名詞的存在ファナックの利益のひみつ。
共通してるのは、顧客と市場ありきの値決めにまっすぐなこと。今の自分にはたとえ割があわなくても、本当に求められるものやサービスのために、最適な価格で提供するための努力をする。


あたりまえのことかもだけど、(中小企業は特にだと思うのだけど)これができないことが多い。まず自分の今の原価を積み上げて予算をみてしまう。それが顧客に「高いね~」とかいわれると、はいさいなら。でもそれでいいんかいな?って思うことは多い。

 今を当たり前におもわない。
 素直にまわりに耳を傾けよう。
 観察しよう。


「いま通用する価格で、通用するサービスは、いつまで続くんだろうか。」そんな問いを常に持ち続けることでこそ、ファナックや江戸の商人のような永続しつつも利益を上げられる企業となり得るはずだ。

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