短歌で返答 返歌で応答

最近、ネット上である大先輩とのやりとりを、短歌と返歌で行った。

まるで公家の恋のようだが、まじめに上がったブログ(日記)へのコメントの応酬での話だ。

はじまりは、その先輩のブログをみてたときのこと。ある本についての感想をブログでまとめられておられたのでした。その本は、私もよく知った本だったのでコメントしたところ、先輩はなんと短歌でひとこと。私のコメントに歌で返してくださったのです。

おおっ!

驚嘆したのはもちろんのこと。
私としては先輩が表現された世界をうけて、こちらから伝えたいことを、せっかくなので短歌で返歌してみよう、と思ったのですね。


返すためにはまず頂いた歌を読み解かなきゃなりません。

57577の中に、様々な思いがかさなっているのが短歌の特徴。そこをしっかり踏まえたうえで、こちらとしても返したいと考えました。するといろんな思いがみえかくれします。明確な表現、ふせられた思い。リズムにのってる思いと隠喩で現れた態度。。。深いのです。いろいろ書かれるより、迫ってくるものがあるのです。

なるほど、こうしたやりとりを交わそうとしていると、日本人が短歌や俳句で深いコミュニケーションを交わしていた理由がよくわかってくる気がします。
ほんのわずかな言葉の中に、その人の思いはつまってくるし、言葉のセレクトや同じことがらを表現するときにどんな表現をされるかが、おそらくその方の特徴や心情の表れだと思うのです。
言葉がすくないという条件ゆえに、圧縮された思いはコクがあって深い味わいだ。

なので私も渾身の思いを込めて、歌ってみたものの、まだまだどうして。何度読み返しても、いまいち自分の思いをうまく言い表したような一首になってきません。やはり初心者な情報圧縮も未熟なのですね。
とはいえ、最初の一歩ですから。こんな返しもおもしろいかもね、との思いで初挑戦した返歌でした。

ところで私の返歌に対して、その方からは「いい歌ですね!」と評価を頂いたのだけど、最初にその方が私にむけた短歌は、どなたか有名な方の一首だったそうな。

えー!?
せんぱいのうたとちゃいますのん?!

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