【4日目】なぜ何も書けないのか
─執筆者 國井─
ようやく一巡した交換日記が、また僕の手元に戻ってきた。僕が想像しているよりはるかに、イレギュラーな軌道を進んでいる。
しばらく考えてみたけれど、書くことがない。だから今回は、なぜ書くことがなくなってしまったのかを君たちに伝えなければならない。
まず、君たちが投稿した頓珍漢なドラッグストア店員の話も、うんこを漏らしてしまった話も、リアクションに困る。せいぜい「そういうこともあるよね」程度のことは言えるとして、それを改めて交換日記で僕なりに広げていく理由も面白さもないとは思わないかい?
だからと言って、関係のない話をいきなりぶつけるのは少し野蛮な気もする。自分の書きたいことだけ書いていたら、君たちとの会話という視点を失ってしまう。
そう考えると、実は僕が書けるテーマがだいぶ少ないんじゃないかということがわかる。
差し当たりちんこさんも同じ疑問にぶつかったのかもしれない。Takaさんへの返答はどこをとっても中身がないし、早々に切り上げて自分のうんこの話を始めている。この手法は少々手荒であるし、問題を再生産しているに過ぎない。
もしかしたら、冴えないエピソードを順番に披露するだけの交換日記になってしまった時、僕はこの媒体を使う意義を見失なってしまうかもしれない。君たちのことだから「あなたの感想だよね」とからかうかもしれない。確かにそうだけれど、これは同時に僕からの問題提起のつもりだ。
社会のあまりものを乗っけて、どこへ不時着するのだろうか。