あまりもの大学生

あらゆるコミュニティであまってしまった大学生3人が始めた知の実験場。交換日記形式の方針を変更(7月16日)

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あらゆるコミュニティであまってしまった大学生3人が始めた知の実験場。交換日記形式の方針を変更(7月16日)

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最近の記事

No.0 「あまりもの」の新プロジェクト開幕にあたって

 休止中であった我々のnoteは、新たなフェーズに入る。それは、主題を絞り、あるいは3人で一つのものを分有するというイメージによっている。  大学生とはどうあるべきなのか。さらに人生とはどうあるべきか。いや、寧ろそんな理想化された理念など幻想に過ぎないのかもしれない。存在するのはただのっぺりとしたグロテスクな日常だけだ。しかし、我々は、その答えをある一つの書物を分有することによって僅かにも導き出そうとすることを昨日決定した。  それは、ソーカル事件を経ても生き残ったフラン

    • 【34日目】ロックミュージシャンと起業家

      ー執筆者 新井ー  執筆をサボったせいで、國井に先に書かれてしまった。待ちくたびれてしまったならば、申し訳ない。まず断っておきたいが、別に僕は國井くんのnoteを見て彼をディズニーで「爆弾魔」と評したのではない。たまたま、僕は国井くんの纏う「爆弾魔」的ヴェールを直感的に察知していたのだろう。そうだとすると、恐ろしいことだ。自他ともに認める「爆弾魔」。彼は僕の家を知っている...  さて、33日目のnoteは大変面白かった。実存の問題(特に國井本人の!)が書かれていた。あい

      • 【33日目】ロックンロールの矛盾が生み出す多元性について

        ─執筆者 國井─  私が先日、書きかけて辞めた投稿の中で、自らの夢を「爆弾魔」と比喩しました。これは現代思想に関する著書(つまりタイトルを覚えていない)の中に登場した、「レヴィストロースの展開がソシュールの言語学という時差式爆弾によって引き起こされた」という特徴的なセンテンスを引用した言葉です。もし存在を後追い的に把握するミネルヴァの梟が哲学であるのなら、時差式に炸裂する爆弾は時空を先行して存在が設置されるという意味で大きな魅力を持っていました。  新井はおそらくこの未投

        • 【32日目】キーワードとは/深読みだと言ってほしい

          執筆者 Taka 前回投稿についてとうとうBBの名前がバレてしまいましたね。あれ?もうどこかの記事でバレていたりするか?そんなことを言っていると、僕が彼らの記事をちゃんと読んでいないと思われそうですね。そんなことは置いといて、BBの名前はそう「新井」だったのです。実は大学1年生の頃、僕と新井はあまり交流がありませんでした。なのでLINEの名前を間違えて、荒井と登録していたことを思い出しまた。申し訳ない。 名前がバレたことも大事ですが、記事の内容が意味のわからない言葉を並べ

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        • BB執筆
          11本
        • 國井執筆
          12本
        • Taka執筆
          11本

        記事

          【31日目】キーワード

          ー執筆者 新井ー カッチーン怒った際に使う言葉。微妙にキモい。キモいとかいうなよ?あーあ。カッチーン。キレちゃったなぁ。 守銭奴資本の投下と回収を繰り返しながら富んでいく資本家とは異なり、とにかくお金を使わず溜め込もうとする人。新井を揶揄する際に使用されるが、自身に自覚は特にない。 苦力(クーリー)19世紀末から20世紀にかけてのアメリカにおける中国人移民を指す言葉。國井のスタイル。名もなき苦力の語録は人生の教訓となる。 爆弾魔リアルと空想の世界における峻別が付かなく

          【31日目】キーワード

          【30日目】あの男の正体

          おい、居酒屋で盛り上がってる男女グループ!俺だよ。最近夜に現れる、牛乳パックを片手に持った汗だくの男だよ!なんであんな格好しているかって?ランニングした後にプロテイン用の牛乳をコンビニで買ってるんだよ!そんなこたぁどうだっていいんだ… 俺はお前らが憎いぞぉ~!テラス席で随分と楽しそうにやってるじゃねえか。そのすぐ隣を汗だくの俺が通るんだ。そう迷惑そうな目で見てくれんなや。俺はその時な、心の中でこう言っているんだ。「てめえら、自分がリア充だと思っているだろう?汗だくの俺を見ろ

          【30日目】あの男の正体

          【29日目】「正欲」 相手への理解

          執筆者 Taka 多様性という言葉について、自分が理解しているつもりでしかなくて、ただの知ったかぶりをしていた。 マイノリティが生きやすい社会にしようとか、LGBT問題は是正しないと!とかそんな言葉を聞いて ある程度の勉強をして、社会のニュースを見て、そういうのちゃんと理解しないといけないなとか思っていた。 ただこの時、僕はいつも受け入れる側としての自分を想定していた。あくまで自分はマジョリティ側で、マイノリティをこっちの社会に受け入れてあげよう。そんなことを無意識にや

          【29日目】「正欲」 相手への理解

          【28日目】空転し続けること

          ー執筆者 新井ー  我々は圧倒的な袋小路にいる。少なくとも、このnoteを執筆している3人は、だ。最近の議論は専ら、「学ぶこと」「学校教育」等の議論がなされている。   Takaは「自分に子供ができたら、子供に勉強しなさいと言うべきなのか。」という問いを設定し、「自分のための勉強して、自分と向き合う時間を作ってほしいし、私もそれを目指している。」と答える。しかし、同時に塾で接する子どもたちにおいては、勉強が他のコンテンツと等値(というよりむしろ下)になっていることも自覚し

          【28日目】空転し続けること

          【27日】「うっせぇわ」は極めて静かである

          ─執筆者 國井─  Takaさん、歌の紹介をありがとう。この歌の歌手を僕は知っているよ。「うっせぇわ」という挑発的なタイトルを社会に叩きつけたAdoさんでしょう(作曲はsyudouさんという身元不詳の別の人らしいね)。  この歌、1.4億回も再生されているらしい(6月2日現在)。歌詞から察するに、お利口さんで生きてきた主人公が、凝り固まった社会を切り捨てるというもの。自らを、そんな社会に対地して「現代の代弁者」と語る。  唸るような歌い声が作り出す世界観がなんとも魅力的

          【27日】「うっせぇわ」は極めて静かである

          【26日目】色々な誘惑にかられて

          執筆者 Taka 今回の記事は、私Takaが担当します。無事就活もなんとか終わり落ち着いてきたので、以前の投稿ペースにできたらいいなぁと思っています。 最近はもっぱら勉強することの意義、大学進学についての話で盛り上がっていますね。勉強関連の話を聞いて、かつこれから社会人になろうとしている僕はある不安を感じました。 自分に子供ができたら、子供に勉強しなさいと言うべきなのか。 世の中にはたくさんの面白いコンテンツが溢れかえっています。僕も最近TikTokをダウンロードしま

          【26日目】色々な誘惑にかられて

          【25日目】空転する...

          ー執筆者BBー  まず繰り返し問いたいのだが、「暗記」教育の何がまずいのか、まずはきちんと説明が欲しい。教育とはそもそもまずは「モノを覚える」ところから始まらないだろうか?英単語を、あるいは公式を、漢字を、覚えない人は、その後の発展的な内容も全くわからないだろう。その最低限のレベルを行なっているに過ぎないのだ。その点で、「複雑な英文法や、微分・積分、歴史などを学んだところで、何一つ直接的に役には立たない。」これはそうだろうか。少なくとも、受験勉強をせずに大学に入学していたら

          【25日目】空転する...

          【24日目】空転する大学生

          ー執筆者 國井ー  アカデミックな世界や実践から切り離されたもの、小学校から高校までの受験に向けた線分的なもの、クローズドでガラパゴス化したもの、一問一答的な柔軟性に欠けた丸暗記、それを日本型の教育と呼ぼう。究極的な中国の天才教育をこれに対置したい。その中で育った私たちは、無垢な子供たちの「なんで勉強しなくちゃいけないの」という問いに答えを窮する。用意できるせいぜいの回答は、「これを頑張れば、将来良い仕事に就ける」といったところだ。  ただ、それを聞いても子供たちは困惑す

          【24日目】空転する大学生

          【23日目】見知らぬ世界を願って

          執筆者 Taka BBに引き続き、記事の投稿が遅れてしまいました。BBと同じ理由にはなってしまいますが、単純に忙しったことが理由になります。自分としては焦って適当に書き上げるよりかは、時間のある時に、ゆっくりと書くほうがいいのではないかと思っていたのですが、リーダー(一応)國井は認めてくれないようです。僕たちの中では、リーダーの指示は絶対なのです。リーダーが「空が赤い」と言ったら、空は赤くなるのです。 お二人は、大学受験などの勉強に関して、議論を深めているようですね。なる

          【23日目】見知らぬ世界を願って

          【22日目】うーん。

          ー執筆者 BBー  お待たせしました。いや、お待たせしすぎたのかもしれません。どうも、BBです。note執筆を怠っていました。理由は二つ。まずは単純に少し忙しかったことと、あとは21日目の記事内容を受け継いで書くのが難しいと思ったためだ。  結論から言えば、僕は21日目の最後に投げかけられた「受験を控える学生たちは、気張りすぎずに「勉強」を頑張ってほしい。」、これは賛成だが、その他にはあまり納得いっていない。というより、「うーん。」という感じだ。  「クイズ化した日本型

          【22日目】うーん。

          【21日目】クイズ化した日本型学校教育

          ー執筆者 國井ー  最近は、大学院進学のために、英語の勉強に励んでいる。よく日本型の英語教育が役に立たないということを聞くが、あれはどうやら半分は本当のようだ。中学校から少なくとも6年は学んできたのだから、もう少し英語を喋れてもいいんじゃないか。半年ほど海外に放り出されていた方が、よっぽど喋れるようになるだろう。  こうした教育の現状にメスを入れる動きが最近盛り上がっている。センター試験は去年を持って廃止され、受験の評価に民間試験の導入の話も登場した(萩生田文科省が「身の

          【21日目】クイズ化した日本型学校教育

          【20日目】勉強することの意義のまとめ

          執筆者 Taka どうも、Takaです。今回の記事は私が担当します。私の学習塾での「勉強する意味」、「大学に行く意味」に関する出来事から、意見を出してもらいました。議論は終始、YouTuberの「ゆたぼん」さんを軸に進みました。 國井は「学校に行くべきか、行かないべきか」の問いから「学校が多様性を維持するにはどうすればいいか」という問いに転換する必要性を訴え、BBは新自由主義的な彼について主張していました。 2人の意見を聞いて僕は学校へ行くのがとても好きでした。友達と会

          【20日目】勉強することの意義のまとめ