見出し画像

慢性上咽頭炎の治療、Bスポット療法(EAT療法)体験記 10回程度行いました

うつ病10年選手カナです。睡眠障害、慢性微熱(37.0~5)、倦怠感、時々喉痛などの症状があります。慢性疲労症候群風の症状も有ります。(慢性疲労症候群に関しては未診断/PS6~7)

私とBスポット療法(EAT療法)の出会いは、記憶がおぼろげですが、確かNHKのTV番組、「忘れられた病~筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の現実~」(初回放送2018年10月23日(火))で、慢性疲労症候群の患者さんがBスポット療法受けてるのを映像で見たのが最初だったと思います。確か「とても痛い治療」と紹介されていて「たしかに痛そう、しかも苦しそうな治療だな」と思いながら視聴した覚えがあります。

丁度同じくらいの時期、Amazonで病気関連の本を物色していた時に、たまたまBスポット療法(EAT療法)を提唱なさっている堀田先生の慢性上咽頭炎の本を見かけたので、図書館で借りて読んでみたんです。

この本によると、睡眠障害、喉の違和感、倦怠感などが治る(うろ覚え)と書かれており、これが本当なら夢のような治療だなと思いつつ、慢性上咽頭炎かどうか判断するポイントとして「耳の下を指で押すと痛い人は慢性上咽頭炎の可能性が高い」と書かれていたので、自分でも該当部を押してみたんです。でも全然痛くなくて、「自分は違うのかな」と思って、そのままざっと本を読んで返却し、特に行動は起こしませんでした。

で、最近慢性微熱を下げられないかと思い、長期発熱患者や慢性疲労症候群疑いの患者を受け入れてくれている内科の先生に漢方を貰っているのですが、その先生にBスポット療法を勧められたので、しばらく躊躇した挙句、思い切って一度Bスポット療法を始めてみることにしました。

幸い、家から徒歩10分の所にBスポット療法をやってくれる耳鼻科を見つけたので、上咽頭を見てもらうことに。
「一年中持続する倦怠感や風邪の初期の様な症状、微熱っぽい症状があるのですが、内科の先生にBスポット療法を勧められました。自分が慢性上咽頭炎かどうかよく分からないので検査してください。」とお願いしたら、すぐに鼻内視鏡検査していただけました。

人生初めて行う鼻内視鏡を行ったのですが、鼻内視鏡の器具は直径数ミリの細いチューブで、特に痛いとか吐き気がするようなことはありませんでした。強いて言えば、鼻にコヨリを突っ込まれているような異物感はありました。鼻内視鏡の前に何か薬剤の付いた綿棒を鼻にぶっこまれた気がしましたが、もしかしたらそれが麻酔的な何かなのかもしれません。

鼻内視鏡をしてもらった感じでは、「明らかに慢性上咽頭炎っぽい初見(例えば鼻粘膜に白い膿(膿栓)が付いてたり)は無いんだけど、上咽頭にむくみ感(赤くはないけど膨張感がある)があるので、Bスポット療法をやってみる価値はあるのでは」という先生の返答でした。
その場で鼻からと口からのBスポット療法を初体験してみました。

鼻から:ちょっと痛しみる感じ(やや涙目になる)はあるものの、想像の範囲内でした。マキロンで傷口消毒するくらいのしみ痛い感じ。全然耐えられる痛みでした。

口から:確かに噂通り痛い、けど痛みは耐えられる範囲でした。ただ痛みより、私はおえっとなる(反射・えずき)が強すぎて、ほんの数秒の擦過でしたが、オエオエなりまくりまくってしまい、とても苦しかったです。胃の中に何も入ってない状態で来て良かったと内心思いました。

反射のことはネットで事前予習してたので、自分はおえっとなりそうな予感はあって心の準備はしてきたのですが、想像以上の「おえ感」で正直凹みました。これおえってならない人いるんですかね、麻酔とかされた状態でやるとおえっとならないのかな。おえっとならない方がうらやましいです。
先生が「Bスポット療法やるのはいいんだけど、これやると患者さんがうなだれて帰っていくんだよね~(笑)」みたいなことを言っていましたが、痛みでうなだれて帰っていく患者さんと、「おえ感」でうなだれて帰っていく患者さんと2タイプいると思うけど、私は後者だわーと思いながら、心の中でうなだれて帰りました。
初回の診療代は初診料+内視鏡料+Bスポット料で約3,000円でした。治療時間は問診+内視鏡約5分+Bスポット約1~2分程度+鼻の吸入3~5分程度でした。

その後、週一くらいのペースで、体調の許す範囲で不定期に通ってみることにしましたが、2診目以降は内視鏡無しで一回につき診療代500円で、比較的続けやすい料金でした。ただ私の場合、口からの「おえ感」は全く慣れることができず、口からのBスポットのことを考えると憂鬱な気分になり、治療を辞めたくなったので、4回目やったあたりから、ハードルを下げて、鼻だけBスポットにしてもらいました。
先生曰く「鼻だけだけだと擦過面積が限られているから、できれば口からもやった方がいいけど、鼻からだけBスポットしている患者さんも、うちに4、5人いる。あと吸入(Bスポットの後にやる、鼻の中の炎症を鎮める空気?)も咽頭炎に効果あるから」とのことで、先生に励まされながら10回程度治療を行いました。ちなみに綿に血がついたのは初回のみで、二回目以降はうっすら黄色っぽい鼻水?らしきものが付着しているのみでした。

Bスポットは喉の痛い箇所に直接アプローチされている感じは感じるものの、10回程度行っても、効いて欲しい所(倦怠感、微熱、時々喉痛)はあまり改善されなかったので、先生に「このままBスポットを続けていいのか迷っています」という話をしたら、ちょっと内視鏡で見てみようかということになり、初診以降2回目の鼻内視鏡を行いました。

先生曰く、「初診の時より、上咽頭のむくみは取れていて状態は良くなっていると思う。でも上咽頭炎を目視だけで治ったかどうかの判断は正直しずらい。慢性疾患なので、風邪を引いたり、ストレスがかかったりすると簡単に悪化するので、喉の違和感などあるんだったら定期的にケアした方が良いと思う。自覚症状が軽減してきたら、週2とか月1くらいに治療頻度を落としても構わないと思う」とのことでした。

上咽頭の状態は良くなっているのに、あまり体調が良くならないのは一体…私の体調不良は上咽頭炎由来じゃないのかな(やっぱ脳とかなの?)、とちょっと混乱しました。

このまま治療を継続するかどうか、今考え中ですが、最近暑さで徒歩10分の耳鼻科に通院するのもだるくなってきたので、涼しいときだけ通院か、真夏は思い切って通院はお休みして、気候が涼しくなって通いやすくなったらまた通おうかと思案中です。

Bスポット療法は、首から上の謎の体調不良が改善する人もいるけど、体調不良が改善するメカニズム(科学的エビデンス)が解明されていない治療法なのと、日本でしか行われていない治療法なので、妄信しすぎるは危険(治療をBスポット一本に絞らないで補助的治療として使って)というニュアンスの耳鼻科の記事をちらほら見た事があります。なので私もBスポットにこだわりすぎて、妄信状態にならないようにしなければという思いはあります。

TwitterやネットなどでBスポット療法をやっている人を観察していると、Bスポット療法で体調良くなった、という人を見かける一方、何十回かやったけど、私はあまり改善しなかったわー(むしろ逆にだるくなる)と言って、以前やってたけど辞めたと言っている方も結構見かけます。なので個人差が出る治療法なんだなと思います。

あと耳鼻科って、このご時世でもやたら混んでて、待ち時間、待合室で座り体制を維持しているのがつらいんですよね。私の通っている耳鼻科はネットで予約番号取って、番号が近くなってきたら訪問すれば良いシステムを導入してくれているんですけど、自分より前に補聴器外来のご老人とか重症の方とかいたりすると、診療にめっちゃ時間掛かって、結局待ち時間が長くなる時があります。
耳鼻科は子供多いので、それも辛いです。体調悪い時、自分の周囲を子供が動き回っていると、なんか倦怠感が増してしまいます。あとギャン泣きしている子も多いので、聴覚過敏気味・高音苦手の私は音的な意味で辛い。(お子さんがいる親御さんごめんなさい。)
精神科の方は今3週間に一回の通院なんですけど、精神科の通院だけでも毎回だるーと思いながら行ってるくらいなんですけど、耳鼻科に週一通院なんて、私にしては頑張っている方だと自分を自分で褒めたいくらいなのですが、頑張れば良くなるというものでも無い、頑張るベクトルが間違ってたらそもそも徒労に終わるということもあるということは注意しなければいけないと思います。

なので通院の負荷に対して、Bスポットの治療効果がデメットを上回っているのかというと、私の場合、今の所プラスマイナス0みたいな状態ですというのが正直な感想です。
Bスポットをやって⚪︎⚪︎が治った!的な、希望の有る記事じゃなくてすみません。
でも「効かなかった」的な他の人の情報を、私はすごく参考にしているので、そういう意味でもこの記事を書いてみました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?