記録#25
医療スタッフや面会客からは、顔色がよくなってきたなどと言われるようになってきた。そりゃ、救急で運ばれてきたときは瀕死だったから、もちろんそうなのだけど、わたしの体感としては、昨日の夜くらいから体調はやや下降気味である。
とは言え、頭ははっきりしてきたことだし、そろそろ今の大学病院を退院した後のことを考えないといけない。
まずは、どこのホスピスにするか決める、今の病院で紹介状を書いてもらう、ホスピス病院の診察を受ける。
ホスピス入院までの間(すぐに入院できるわけではないので)は、訪問看護の回数を増やしたり、訪問診療を追加したりして、在宅医療で乗り切る。
あとは必要に応じてヘルパーを頼んだり、姉も週に何回か来てくれるというので、頼ろうと思う。
そんな今後の諸々のことをちょろっと先生に相談したら、ソーシャルワーカーにつなぐから相談するといいと言ってくれた。ほんと先生親切。
ホスピスは、定評のある病院がうちから程近いところにあるので、そちらにしようかと考えている。
家から近ければなにかと便利だし、実はリハビリで通っていた病院なので、なんとなく様子もわかっている。なんとペットとの面会もできるという夢のような配慮があるそうなので、これも決め手である。
今の大学病院を退院→在宅医療→ホスピス→おしまい、という流れになるのだと算段している。
もう美術館とか映画館に出かけたりすることは叶わないのかもしれない。ま、わたしのがんばり次第でもあるけど。
でも、変な話、こうやって次の手を考えて調べて動くって作業が、わたしは好きみたいだ。たとえそれが楽しくないことであっても。変化が好きだからかな。
じっとしてなにも変わらないのがいちばん苦手。希望でも絶望でもいいから、先の見通しが見えたほうがいいのだ。