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時が変われば品変わる

ほんの1カ月やらないと、すぐにモノがたまってくる。気がつくと、使っていないものや不要になったものが放置されている。狭い家なんだから、せめて二週間に一度くらいモノの見直しはしないといけないし、狭いからこそできるはず。

ここ1カ月休みの日もバタついていたけど、昨日早く寝たおかげで今日は早起きできたので、出かけるまで少し時間ができた。
しなきゃいけないことはほかにもあるんだけど、それをやるにはちょっと中途半端な時間なので、クローゼットや戸棚を開けて眺めてみた。

洋服に関しては毎回思うのだけど、しっくりこないのがわかっているのに、あんまり着てないからとか、高かったからとかいう理由でハンガーに掛けているものがいまだにある。以前あれだけ捨てて、もう必要なものだけって胸を張っていたのに。

自分の生活に変化があれば、モノも変化する。転職が決まるまではちょっときちんと目の服なんかも着るかもしれないと取っておいたけど、それを着なくてもいい職場になったので処分してもいいとか、そういう感じで、生活が落ち着くとモノの取捨選択も進む。

パソコンというのは便利なもので、モノのように生活空間を占有するわけではないので、書類なんかも電子化して満足してしまうところがある。
だけど、パソコンの空間にだって限りはある。クラウドだってそうだ。わたしなんて猫写真をがしがし撮っているせいで、しょっちゅうiCloud様からこれ以上使うんならお金払ってちょうだいって言われる。

写真はときどきハードディスクに移しているけど、それ以外のものはずっと見直していなかった。
ある人のメールマガジンのバックナンバーをPDFにして取っておいたのだけど、それがけっこう容量を食っていた。
ここ何年も見てないし、ちょっと読んでみたけど、今のわたしにはもう響いてこない。だから全部まとめて消去した。

あのころは、そのひとの書いた本を買ったり、そういえばそのひとのワークショップに行ったりもした。
あのときの自分にはその人の考え方がしっくり来たし、必要だったんだなと思う。だけど、今は自分の大事にしたいところはそこじゃなくなった。肩こりが治ったから、もうマッサージに行く必要がなくなったみたいな感じ。

着るものの好みって、多くのひとが人生のうちでそれほど変わらないものだと思う(様変わりしてうわっ! ってひとはたまにいるけど)。だいたいが年齢や体型、仕事の内容によって少し変わる程度じゃないだろうか。

だけど、どんな情報を得るかっていうのは結構変わる。流行り廃りといった外部的なものに影響されるのはもちろんだけど、自分が今どんなことに興味があったり、どうなりたかったり、なにに困っていたりするのかによって、どんな本を読むのかとかどんなひとの動向を追うのかといっったことが決まる。

本棚を見ても、小説のようなものは比較的一貫しているけど、実用書の類は諸々の入れ替わりを経て、今ではほとんど読まなくなった。
必要としなくなったのが、自分のやり方や考え方が確固としたものになったから、ならいいのだけど、たぶんそうじゃない。年取って頑固になったために自分の考えが一番! とか思っていそうな気がする、自分。

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