多文化社会の申し子たちの居場所としてのインターナショナルスクール
プロローグその日の朝はいつもより早かった。私たちは6時前に起き、朝食を食べると、7時ちょっと前に家を出た。1月だったので外はまだ薄暗く、ちょうど日が出るか出ないかというところだった。車で数分走って、大通りの近くに車を停めた。KFCやファミリーマートが並ぶその大通りは私たちが普段から車でよく通る道だったが、こんなに早い時間に来たのは初めてだった。数分すると、その場所には他の親子が集まってきた。見た感じで判断する限り、欧米系の親子もいれば、アジア系の親子もいれば、日本人の親子もい