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あなたのリスニングが伸びない理由と解決策|東大理3の勉強法

「毎日英語聞いてるのにリスニングが伸びない」
「聞き取れないから放送中に眠くなる」

リスニングが苦手な人には、こういう人が多いはず。

何故わかるかって?それは、私も以前はリスニングが大の苦手だったからです。

「CNNの英語ニュースを毎日30分も聞いているのに聞き取れる様にならない」
「選択肢を読んでいる間に放送文を聞き逃していた」
これらは、私が実際に抱えていた悩みです。

苦手だった当初は、あんな呪文みたいな音に意味を見出している人が不気味でした。
しかし、勉強法を変え、2週間ほどすると徐々に聞き取れる内容が増えていきました。

結果、苦手を克服して東大の英語では93点をとって東京大学理科3類に合格。TOEFL iBTではリスニング28/30を取得しました。

東大得点開示 
TOEFL iBT

勉強法を変えたことでリスニングが得意になった今、確信を持って言えます。

「正しい勉強法に従えば、誰でも一発で放送を聞き取れるようになる」

英語は所詮言葉です。そして、人間は言葉の生き物です。今の時点でどんなにリスニングが苦手なあなたでも、言葉の才能は持っています。

このnoteの方法を実践すれば、誰でもリスニングは出来る様になります。

英語を聞き取るステップ

あなたの課題や勉強法について話す前に、そもそも英語が聞き取れる仕組み、わかってますか?

リスニングのステップは、
①音→英語に変換
②英語→意味に変換

です。

これらを放送文のスピードで行う必要があります。

あなたが英語を聞き取れないのは、①②のどちらか or どちらも出来ていないせいです。

反対に言うと、これら2つさえクリアすればスラスラ英語が聞き取れるようになります。ここからは具体的な勉強方法について解説していきます。

音→英語に変換する勉強法

音を英語に変換する力を鍛えるもっともよい方法とは。

結論、自分が英語を発音できるようになることです

「自分で発音できる」=「英語と音がガッチリ結びついている」
なので、発音を練習すれば聞いた瞬間に英語に変換できるのです。

発音を習得するためには、以下の順番で勉強しましょう。
・発音のルールを学ぶ
・リスニング音源のマネをする

発音のルールを学ぶ

ここでいう発音のルールとは、単語ごとの発音記号の事ではありません。単語ではなく、英語の文章が読まれるときに起こる、音の変化を学んでほしいのです。

なお、日本のリスニング試験の多くはアメリカ英語ですから、ここではアメリカ英語を前提にお話しします。

英語の音の変化は、リエゾンと呼ばれています。リエゾンには、5つの種類があります。
1.連結
2.脱落
3.同化
4.はじき音
5.短縮

連結とは、2つの単語の最初と最後がつながって発音されることです。例えば、"I like it"という文。
1単語ずつハッキリ発音すると、「アイ ライク イット」という感じなります。
しかし、実際には"like"と"it"で連結が起こり、「アイ ライキッ」の様に発音されるのです("it"のtはあまり発音されない)。

脱落は、2つの単語の最初と最後が似た音の場合、それらをひとまとめにしてしまう事です。例えば、"good day"。
1単語ずつハッキリ発音すると、「グッド デイ」という感じなります。
しかし、実際には"good"の"d"と"day"の"d"で連結が起こり、「グッデイ」の様に発音されます。2つあったdの音が、ひとまとめにされてしまうイメージです。

同化は、2つの単語の間の音が、別の音に変わることを指します。例えば、"let you"。
1単語ずつハッキリ発音すると、「レット ユー」という感じなります。
しかし、実際には「レッチュー」の様に発音されます。連結と似た現象ですね。

はじき音は、TやDがラ行のように発音される現象です。2単語の間での話ではない点が、他のリエゾンとの違いです。
"letter"が「レラー」、"water"が「ワーラー」の様になります。

最後は短縮です。これは"I am"→"I'm"などのいわゆる短縮形を指します。"I'm"であれば簡単ですが、"would've"や"should've"などの発音も勉強しておきましょう。

以上がリエゾンの基礎知識です。リスニングを目的とした発音知識としては上記のレベルで十分です。
もっと詳しく学びたい人は、『英語の発音パーフェクト学習辞典(アルク)』などの本をあたってみてください。

リスニング音源をマネる

ここからは実戦練習です。学んだリエゾンの知識を意識しながら、リスニング音源の発音を完全にマネします。以下に具体的なステップを示します。

①4~5単語の意味のカタマリごとに音源を止め、その部分を何回か聞く。音を把握したらその音を口に出してマネする。これを繰り返し、スクリプトの最後まで行く。

②音源を止めるのを1文ごとにし、音を聞く→口に出してマネする。これを繰り返し、スクリプトの最後まで行く。

③音源を聞きながら音読する。音源の少し後を追いかけるようにして、音をマネする事を意識する。これでスクリプトを2周する。

④スクリプトを見ずに、音源を聞きながら発音する。音源の少し後を追いかけるようにして、音をマネする事を意識する。2周する。

一番のポイントは、耳から聞こえた「音」をそのままマネすること。目で見た英文を発音しようとすると、カタカナ発音になってしまいます。
聞こえた「音」と英語を結び付ける練習ですから、「自分の思う英語の発音」は一度すべて捨ててください。

カタカナやアルファベット混じりのフリガナを振ってしまうのも手の一つです。発音記号など読めなくてもok。フリガナを元に正しい「音」を身に付けてください。以下に、実際に私が勉強の時に付けたフリガナを載せておきます。

何とも言えないダサさですね...。しかし、効果はしっかりあります。出来る様になればダサくても何でも良いのです。
発音をカッコよく表記できるようになりたい人は、発音記号を勉強してください。

また、最初は口がうまく回らずスピードについていけないかもしれません。そういう場合は、音源の再生速度を0.8倍などにして練習しましょう。0.8倍でマネできるようになったら、通常の速度に戻して練習します。はじめのうちは、口や舌の筋トレです。

英語→意味に変換する勉強法

単語、熟語、文法、集中力、スピード、知らない分野、などなど英語→意味の変換で問題が起こる原因は多岐にわたります。

ですが、リスニングに関していえば、スピードが原因であることがほとんどです。

というか、単語や熟語、文法が原因であればスクリプトを読んでも理解できないので、自分ですぐに気づけるはず。
そのため、リスニングに悩む人の多くはスピードが原因になっていることが推察されるのです。

英語→意味の変換スピードを上げるには、
・8割以上理解できる難易度の英語を
・とにかく大量に浴びる

これです。

いわゆる、多読・多聴です。素材の見つけやすさ、そもそもの難易度の低さから、私は多読に先に取り組むことをおすすめします。

多読についてはこの記事でも解説しているので、ぜひ読んで見てください。

多読で読む速度を上げる
→ある程度速くなったら多聴も並行してさらにブースト

この流れが最も効率的です。

ちなみに、

「毎日英語を聞いているのに、全然リスニングが出来る様にならない、、、」
「多聴なんて意味ないじゃないか」

こう嘆いている人の多くは、聞いている素材が難しすぎるのです。

意味の分からない音を聞き続けて英語が聞き取れる様になる訳がないでしょう!!!

「でも、赤ちゃんは沢山英語を聞いて話せるようになるじゃん」

これはその通り。けど、子供向けのアニメや歌は、ゆっくりで単語も簡単でしょ!!!

日本語でも考えてみてください。
・しまじろうが環境問題について早口で話しますか?
・アンパンマンにアカデミックな話題が登場しますか?

しないですよね。

子供、つまり語学の最初は簡単な単語で、スピードの遅い素材を大量に浴びるべきなのです。

私はこの素材として、
・BBC Learning English - 6 minutes English
・TED Ed
をおすすめします。

6 minutes Englishはイギリス英語ではありますが、発音がはっきりしていてスピードもゆっくり目なので聞き取りやすいです。

TED EdはTEDの低年齢向け版です。本家のTEDは早すぎるので、最初の内はおすすめしません。

まとめ

英語のリスニングを伸ばすステップは、
・発音のルールを学ぶ
・リスニング音源をマネる
・多読/多聴する
です。

「こうすればうまくいくらしい」この手の情報を得た時の決断は2択です。

今からやるか?
今後一生やらないか?

「やりたいけど今は忙しいから」と後回しにする人は、今後一生やることはありません。
せっかくこのnoteを読んでくれたのですから、今日から今すぐ実践してくださいね。応援しています!!!

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