めんどくさいを集めよう
私、「めんどくさい」っていう感情は凄く大事だと思うんですよね。
めんどくさい、やりたくないって思うから、私たちは何とかやらずに済む方法はないかって知恵を絞る。
めんどくさいを否定して、あるいは気付くことなく同じことを繰り返していたら、人類に進歩はない。
炊飯器は「薪割りめんどくさい」「火を起こすのめんどくさい」「火加減するのめんどくさい」という先人たちの「めんどくさい」から生まれた発明品なのです。
以前、こんな記事を書きました。
もしも古代ローマ人が
「働くのめんどくさい」
と思っていたら、紀元前に蒸気機関が生まれていたかもしれないという話です。
逆に言えば「めんどくさい」をたくさん集めたら、新しい商品やサービスのアイデアが生まれるんじゃないか？
みたいなことを常々思っていたところ、最近ご縁をいただいたNPO法人STORIAさんの計らいで、子供たち向けのオンラインイベントとして開催させていただくことができました。
とりあえず子供たちに「めんどくさい」を挙げてもらう。
そして「めんどくさい」を解決する、子供ならではの柔軟な発想を集めるのだ……！
もしかしたら普段語れないような愚痴をこぼして、ストレス解消の一助にもなるかもしんない。
……と思っていたんですが。
どうやらその日は夏休み最終日で、子供たちにとって、めんどくさいとは宿題と同義になっていたらしい。
結果的に
「なぜ宿題をやらなければならないのか」
という謎のディスカッションに移行して、ああ、うん、これはこれで有意義だったのかもしれません。
きっと思い通りには進まないだろうと思っていましたが、予想以上のところに着地しましたというのが今回のオチ。
たいへんおもしろかったです。
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