名前はまだない
先日、新サービスの名付けについてディスカッションをしていました。
サービスの名前は普及に直結する重大な要素だと思っているのですが、名付けに関しては二人ほど、うまいなあと思う起業家がいるのでご紹介したいと思います。
メタファーから名づける「家入一真」流
一人目はCAMPFIREの家入一真さん。
どこで見かけたか忘れたんですが、彼は新サービスの名前を考えるときに、そのものズバリの名前は敢えて付けないのだそうです。
たとえばCAMPFIREはクラウドファンディングサービスを運営していますが、「クラウドファンディング」はもちろん、お金や起業を想起させる単語は入っていません。
ではどうするかというと、メタファー(比喩)を使います。
「クラウドファンディングはみんなで一つのプロジェクトを育てていく」
「みんなでたき火を囲むキャンプファイヤーみたい」
こんな感じ。
メタファーを使うことで、その名を聞いた人の脳裏に瞬間的にイメージが浮かび、細々とした説明なしでも感覚的にサービスの主旨を理解してもらえるというメリットがあります。
既存の単語を組み合わせる「堀義人」流
もう一人が、グロービス経営大学院の学長、堀義人さん。
堀さんは、既存の単語を組み合わせて新しい単語を生み出す傾向があるようです。
たしかご本人がおっしゃっていたと思うんですが
グローバル+ビジネス=グロービス
テクノロジー+イノベート=テクノベート
みたいな感じ。
家入流(メタファー)よりも左脳的なアプローチでしょうか。メタファーと違って固有名詞なので、検索に引っかかりやすいのもメリットかもしれません。
今回は家入流に挑戦
とりあえず今回は、家入流で進めてみることにしました。
「個々の力は弱いけれど、集まって大きな力を発揮する、みたいなイメージ」
「イワシの大群?」
「……えええ、ちょっと違う」
「あ、じゃあファランクス!」
「ファランクス?」
古代において用いられた重装歩兵による密集陣形である。集団が一丸となって攻撃するファランクスは会戦において威力を発揮した。
Wikipediaより
「おおお、なんか強そう」
「しかし欠点があって、機動力や柔軟性に欠けるのだ!」
「ベンチャーにそれ無かったらダメじゃん!」
なかなか難しいです。
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