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はじめての古事記

古事記を読み始めて、最初は著作権問題がクリアな青空文庫の古事記本や、小中学生にも分かりやすいように砕いて現代語訳をした書籍を朗読してみましたが、一方は言葉が分かりにくいし、一方はコンプラが完全アウトだし…ということで、複数の古事記本を読み比べて、関連資料も参考にしながら、より耳馴染みのある話し方に変換して、鳥兎舎版「古事記の語り」をはじめました。

役得なのか棚ぼたなのか、読みにくいと歯ぎしりしながらでも何冊か当たっていくと、1冊読んだだけではスルーしてしまうような微々たる発見をするんです。

例えば、古事記の序盤で、伊弉諾神(いざなぎのかみ)と伊弉冉神(いざなみのかみ)が海に浮かぶ大地を矛でかき混ぜるシーンがあるんですが、本によってそれが「かき回す」「かき混ぜる」で記述がバラバラ。描くとこんなかんじ。

結構違いますよね(笑) 蛇足だと、過去にはこんな風に威厳たっぷりに描かれたりもします。 ↓↓↓天瓊を以て滄海を探るの図(小林永濯・画、明治時代、wikipediaより)

このシーン、鳥兎舎では最近発行された小中学生向けの翻訳本に習って「かき混ぜる」としました。骨の折れる作業を頑張ってやってれたって方が、大地に住む側としては嬉しいですし。
この他にも神様の剣(つるぎ)の名前が本によって違っていて、調べたらニックネームが幾つもありましたなんてことも。冒頭の1ブロックでこんなんがわんさか。こっちも前知識なく初めて読んでるんで、自己判断ではどうにもならず一個一個調べてます。おかげで神代が楽しくなってきました。
もともと古事記は口伝なので、元祖・語り部の稗田阿礼さん(ひえだのあれ)からして、話し口に性格が出てるはず。本に書き残すときにだって、ちょっとくらい言い方変わったでしょうし。憶測ですけど(^^) 本筋を外れなければOKというスタンスでやっています。

鳥兎舎で古典を読むわけは、「日本の国や東洋のことを知って日本人の個性をつかみ、それでもって自分軸がぶれずにいられれば、どんなにグローバル化しても日々生きやすくいられるだろう!」だろう!って思うから。生きやすさのために、牛歩でも古典に挑んでいきます。そういえば、かつて山本太郎さんが国会で実際にやっていて衝撃だった...ハイ、蛇足

よければご覧ください。

5分で聴ける古典「はじめての古事記」はこちら

鳥兎舎(u-to-sya)

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