夕立ったら
バスに運んでもらってる間に雨が止んだ。
水玉が張り付いて乱反射する景色は街灯をさして目に明るいが、
見紛うこと無く、
夕方然としていて、
今日も寂しい。
白い怪獣が音を忘れて、
星座を驚かせた。
その雲に潜ってとりあえず、
今日は寝るといい。
どうか眠っていて欲しいとも、
思っている。
家路を脳裏から剥がして
彼らと一緒に地を這って、
側溝で混ざりいつの日か、
太平洋で産声を、
我は海、
そして波、
風を巻き、
蝶も暴れる。
水が枯れれば、
桶屋は廃業。
ユウダッタラ、
ダッタラッタ。