(オマケの英語教室 step out, step on)
2022/7/11
(オマケの英語教室 step out, step on)
自転車は我が国の道交法では車両です。つまりバイクや自動車と同じ扱いです。
なので、自転車専用道は当然車道の一部に設けられています。
その専用道を自転車が走っているときに、対抗正面から人が歩いてきたら歩いている人間が道交法違反です。
反対に特別な事情がない限り歩道を自転車が走ったりした場合は自転車が道交法違反です。
「?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、歩道を同じ車両扱いのバイクが走っていたら「明らかにおかしい」と思われるでしょう。
自転車が歩道を特別な理由なく走るというのは道交法上同じことなのです。
それはさておき本日は自転車専用道を走っているときに、前の方からスマホを観ながら中年男性が自転車専用道を歩いてきました。
こちらには全く気付いておりません。
朝六時の事です。
早朝なので散歩の人が多いようです。
確かに車の数は少ないのですが、他の人たちはちゃんと歩道を歩いています。
歩道もそんなに混んでいません。
ひょっとしてスマホに専念したい為に対抗する人とぶつからないように自転車専用道を歩いているのかもしれません。
それはそれで歩道を歩く対抗人さんへの一種の気づかいなのかもしれませんが、自転車専用道を、法規を順守して走っている側にとっては迷惑この上ありません。
なので、咄嗟に
「どけ、歩道を歩け」
と怒鳴ってしまいました。
と長々と前置きをかきましたが、それでは上述の「どけ、歩道を歩け」を英語では何というか?
が本日のお話し。
曰く
Step out, step on
少し解説いたします。
まずwalkとstepの違いはwalkが体全体を何となく指しているのに対してstepは足元に注意が向いているニュアンスです。
それで最初のstep outは「足元(歩)を(自転車専用道の)外に置け」で意訳としては「どけ」となります。
次に後半のstep onは「足元(歩)を(一段高くなっている歩道側に)乗せろ(onしろ)」で意訳としては「歩道を歩け」となります。
何を申し上げたいのかと言えば以前にも書きましたが
「英語はその場の状況で変化する状況ニュアンス色の濃いフレキシブル言語」だという事です。
Step outやstep onをイディオムとして一生懸命ずらずら覚えても余り意味がないのです。
他の状況下では
Step outが「歩みを止めろ(歩みの外側でいろ)」にもなり得ますし、step onが「ステップを続けろ(ステップを重ねろ)」にもなり得ます。
全く同じ言葉が状況によって全然違う意味になるのです。
それを逐一イディオムとして覚えるのは徒労ですし馬鹿げている様に思えます。
ここで大切なのはstepという名詞なり動詞の持つ基本的なイメージやニュアンスと
Outとonという形容詞なり副詞将又step out your steps, step on your stepsだと考えると前置詞(名詞stepsの前に置く詞)の持つ基本イメージやニュアンスをシッカリ掴む事と、その組み合せが何をイメージ可能にするかといフレキシビリティを獲得する事。
それが大切なのではないでしょうか?という事で御座います。