(うときゅういっきの「うつ病ドロンパ」元々は、誰が主(あるじ)だったの?4)

2021/12/31-4
(うときゅういっきの「うつ病ドロンパ」元々は、誰が主(あるじ)だったの?4)
最後に肝心なことがあります。
幸いにも殺生与奪の権を奪還し、自分が自分の主(あるじ)になったとします。
そこで忘れてならないのは、自分への殺生与奪をするのは他ならない自分自身になったという認識です。
言い換えれば自分の行った行為に対して取る責任は既に他人から離れ、自分自身に持たされたという事です。
もはや責任転嫁はできない。
生きるも死ぬも自分でその結果を引き受けなくてはならないという覚悟を求められるようになるという事です。
ある意味これは大変なことです。
今までは人のせいにでき、それですませられていたことができなくなるからです。
それまで嫌だいやだと言いながらも殺生与奪の権を無意識にも奪い返そうとしなかったのは、相手に持たせておいた方が言い逃れしやすかった面もあるような気がします。
「あいつのせいだ」「あいつが悪い」「あいつらが元凶だ」などなど。
しかし殺生与奪の権を奪い返した以上、その便法は使えなくなることを必ず認識する必要があります。
そうでないと「自分の主は自分。責任だけは貴方」という良い処取りの妙なものが出来上がってしまうからです。
相手から見れば「あなたの主はあなた。責任(=後始末)だけは私」になってしまい、そんなことを相手が飲むわけがないからです。
「折衝与奪の権を奪還することは、責任転嫁をしない、自ら責任を取ることとのバーター」なのだという事を必ず肝に銘じておく必要がありそうだという事でしょう。
「言いたいことははっきり言う。ちゃんと行う。しかしその結果責任は必ず自分がとる」
と公を前にして事前に断言し、事後もその通りにする事でしょう。
(おしまい)

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