うとQブログ この手が使えないか?
2020/8/26-2
(うとQブログ この手が使えないか?)
高校時代「哲学」という言葉に大変憧れまして、よくわかりもしないのに課外授業で「フランス哲学」と「ドイツ哲学」を二年間、履修しました。
全校生徒1800人の中で受講したのは両クラス併せて12、3人位だったでしょうか。最後は10人を切っていたと思います。
その中でドイツ哲学の巨星ヘーゲルのアウフヘーベン(止揚)という考え方を教わりました。
簡単に言うと相反するものを包含してその上の次元に移行することが止揚。止めて(とどめて)持ち揚げる(揚がる)から止揚。
この方法が昨今のコロナ禍の解決策に適応できないだろうか?とふと思いました。
「感染拡大防止」(定位)と経済活動再開(反定位)の対立を解消し、それらを包含する上位概念(高次)に移行できる何か。
或いは「有形資産(製造、ハード)」と「無形資産(知識や智慧、ソフト)」や「生産と消費」などなどの上位移行はないだろうか?
量子コンピュータなどはこの考え方を取り入れているような気もします。
「黒と白(0と1)」以外に「黒であっても白であってもいい(0でも1でもいいもの)」或いは各々「そうでなくてもいいもの」の存在を認めたからこそ、計算能力が飛躍的に上がったのだそうだからです。
相反するものの対立の勝ち負けや、そのどちら側に着くかという選択議論ではない何か?もっと言えば「勝ち組に着く」とか「負け組にならない」といった妙な競争と選別や格差を煽るものではない、何かはないか?
そういう視点に立つ必要が今回こそ最大に求められているような気がしております。
しかしこれは自分の経験則上、物事を曖昧にしてしまう極めて危険な因子も含んでいるので、その解を得るには、かなりの難問、難行程になる、であろう予感に包まれております。