うとQ世話し 観察報告「蟻地獄社会」

2020/10/17
(うとQ世話し 観察報告「蟻地獄社会」)
前回の記事で我々国民の側の中にある不可解な塊を「同調圧力軍団」と書きましたが、更に観察を進めていくと、あるキーワードが浮かび上がってきました。
それは、異常なまでの「嫉妬心」です。
もっと砕けて言うと「妬み(ねたみ)」「嫉み(そねみ)」
果ては「足の引っ張り合い」「粗さがし」
更に進むと「人の不幸は蜜の味」
それは異性間よりも同性間同士で多く、遠隔者よりも近隣者間で多い。
なぜこの様な傾向が起きるのか?
自分の推測では、それはひとえに「混み合っている」からだと考えております。
我々が、よしとする(或いは成功とみなす)価値観の幅が非常に狭く、その限られたπの中での地位を巡って、そこへ多くの人が詰めかけ、過度な奪い合いが起こる為に、当然ながら相手を蹴落とす必要が生まれてくるからです。
それは時として何気ない日常の中の「意地悪」であったり、公に於いては「目立つ存在」への「誹謗」「中傷」であったりするわけです。
価値観が広く、方向性がばらばらで、立地スペースに余裕があればこういった「同質競争」は起こりません。
しかも悪い事に、昨今「礼儀(こころ)はなくとも行儀(そとづら)のよい」人たちが増え、表向きは「礼節」や「正義」「遵法」を装いながら、その実それは「嫉妬心以外の何物でもないもの」をひた隠しに隠して「抜け駆け」「出し抜き」はご法度とばかりに「監視し合う」のが「同調圧力」の正体ではないかなと思っております。
それが「同質指向」のわが国民の中に蔓延しているが為に、意図せず「軍団化」してしまったのではなかろうか?と。
「意地の悪い人間」「狭量な人間」「卑怯な人間」「品性を疑わざるを得ない人間」とは絶対に言われたくない。それは自分や自分の社会の中での「美学に反する」
しかしその「見せ掛け圧力」が高まれば高まるほど、前者の「ネグられた嫉妬心」は行き場を失い、異様化する。
もがけばもがくほど、繕えば繕うほどに嵌り込んで行く一種の「蟻地獄社会」に現社会はなって久しいのではないのかな?と推察しております。
では、どうやったらそこから抜け出せるのか?
ヒントは「価値観をばらけさせる、多様化」にありやと、うっすらとは思っておりますが、まだそれに至る有効な方図が見つかっておりません。
が「解を得るトライ」だけはしてみようと思っております。
粘り強く、諦めず、に。

よろしければサポートをお願い申し上げます。戴いたサポートは自分が書く上での活動費として使わせていただきます。