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【メモ】東大世界史:2013年 第2問(2) 中世キリスト教史

(問a) メロヴィング朝フランク王国の急速な勢力拡大の背景には、その基礎を築いた王の改宗があったと考えられている。他のゲルマン諸部族の大部分は、当時どのような宗教を信仰していたか、2行以内で説明しなさい

【解答のポイント】
(形式面) 2行以内=30字 x2行 - 冒頭に問題番号(記号)=59字以内
1. 「その基礎を築いた王の改宗」=クローヴィスの改宗
 アリウス派"ではなく"アタナシウス派へ
2. 問(a)はアリウス派について説明すればよい
3. アリウス派:「人間としてのイエスを唱える」(東京書籍『世界史B』p57)
4. アリウス派は325年のニケーア公会議で異端とされた
5. ニケーア公会議はコンスタンティヌス帝によって召集された

【解答例①】
ゲルマン諸部族の大部分は、キリスト教アリウス派を信仰していた (30字)
【解答例②】
人間としてのイエスを唱え、325年のニケーア公会議で異端とされたキリスト教アリウス派を信仰していた (49字)
【解答例③】
人間としてのイエスを唱え、コンスタンティヌス帝が325年に召集したニケーア公会議で異端とされたキリスト教アリウス派 (57字)
【解答例④】
人間としてのイエスを唱え、コンスタンティヌス帝が召集したニケーア公会議で異端とされたキリスト教アリウス派を信仰していた (59字)


(問b) メロヴィング朝フランク王国の急速な勢力拡大の背景には、その基礎を築いた王の改宗があったと考えられている。このメロヴィング朝の王は、どのような宗教に改宗したのか、この王の名前とともに、2行以内で説明しなさい

【解答のポイント】
(形式面) 2行以内=30字 x2行 - 冒頭に問題番号(記号)=59字以内
1. 「その基礎を築いた王の改宗」=クローヴィスの改宗
 アリウス派からアタナシウス派へ
2. 問(b)はアタナシウス派について説明すればよい
3. アタナシウス派:「神としてのイエスを認める」(同p57)
4. アタナシウス派は325年のニケーア公会議で正統とみなされた

【発展】
クローヴィスの改宗(496年)の前に、アタナシウスの説は神・イエス・聖霊の三者を不可分とする三位一体説として確立していた

【解答例①】
王クローヴィスが、キリスト教アタナシウス派に改宗した (26字)
【解答例②】
王クローヴィスが、神としてのイエスを認めるキリスト教アタナシウス派に改宗した (38字)
【解答例③】
神としてのイエスを認め、325年のニケーア公会議で正統とみなされたキリスト教アタナシウス派に王クローヴィスは改宗した (59字)
【解答例④】
王クローヴィスが、神・イエス・聖霊の三者を不可分とし(三位一体説)、正統教義とされたキリスト教アタナシウス派に改宗した (59字)

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