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4日で100万円!初めてのクラウドファンディングで心掛けたこと

ようやく製品化できた腕時計をリリースするにあたり、クラウドファンディングサイトMakuakeから販売開始しました。想像を超えるスピードで売上が伸び、たった4日で100万円を超えました、、!

もちろん事前に友人や家族に告知をしていたので、身内票で購入してくれたものだと思っておりました、、。

しかし、実際には半数くらいが一般の方だったのです!

そこで、多くの方が共感し購入してくださった結果を踏まえて、クラウドファンディングの特性分析からページの魅せ方、ストーリー、想いをどのよう構成したのか、お話ししたいと思います。
これからクラウドファンディングに挑戦されたい方たちの、ご参考になれば幸いです。


1. クラウドファンディングの特性を調べる

まず、国内のクラウドファンディングサイト(以下CF)は160以上あり、その中でも「モノのMakuake」「コトのCampfire」のトップ2社が存在します。
今回は腕時計という製品の販売だったのでMakuakeを選びました。
(食や展示、ライブなど企画をお考えの方はCAMPFIREがおすすめです)

実際に両社との打合わせとHP分析で上記のことが分かりました。
ただ、Makuakeは手数料20%、CAMPFIREは17%(キャンペーン割あり)と高いため、どういったものを販売・企画するかでその他CFも検討した方がよいです。

2. CFは意外と「仕入れ」ているだけのPJが大半

CFでは、基本的に「応援購入」というかたちで消費者が購入する流れになります。つまりネットショッピングで予約注文するのとほぼ同じです。
大きな違いとしては、販売者(起案者)が想いや情熱、制作秘話なども掲示することで、作り手の想いやストーリーも共有できるという点がCFの最大の魅力です。

しかし実際には、、大半の起案者がただ海外から安く仕入れて販売しているだけのケースが多いです。そこには作り手の想いといったCFの魅力が損なわれているように感じます。正直「そんなの許されるの?」と思う自分がいます、、。

しかし、逆にこの状況こそが自分たちの魅力が際立つんじゃないかと思いました。輸入して販売するのとは違い、自分で考えてデザインして生産し、ブランディングまでしている起案者の方が絶対にファンが増えると思います。

3. 伝えたいことの順番を考える

では実際にCFのページについてお話していきます。
私が心掛けたのは、
①製品の特長に興味を持ってもらい、
②製品実現化のストーリーを伝え、
③私たちの活動を知ってもらう。
という順番です。

本来であれば、
①活動の概要を伝え、
②製品の説明をし、
③どういうメリットがあるか。
という順番ですが、その逆にしました。

購入型のCFでは、あくまでモノを買ってもらうことが目的なので、最初の一瞬で製品最大の特徴や魅力を伝える必要があります。

4. まずコンセプトから興味を引く

CFページ最初の画像

ページの頭に「未来の時間をデザインする」というコンセプトを打ち立て、「時間をデザイン?どういうこと?」と注意を引きます。
そして、スマホ版では ”もっと見る” を押すことで中身を読むことができるようになるため、そのボタンのすぐ上にGIF動画がくるように配置し、押してもらいやすい仕掛けにしました。

Makuake 「10watch」のPJページ

5. 疑問を持たせたら答えを提示

「時間をデザイン?」という疑問に対して、その種明かしを ”もっと見る” のすぐ下に書きました。こうすることで「なるほど!」と、製品に込められた仕掛けの全体像をイメージしてもらうことができます。

その状態で、具体的な製品の特長と使い方と続くことで、閲覧者が簡単に理解でき、使用しているシーンを想像してもらいやすくなります。
製品の特長は誰でも容易に理解できることが大切で、それができないと ”わからない” → ”ほしくない” につながってしまうのではないかと思います。

最初に使い方のシーンを簡単に説明

6. 製品に込められた想いを伝える

ここまでで製品の特長から使い方、シーンの説明をしていくことで、消費者の方にはプロダクトとしての情報だけが伝わっている状態です。

これだけではまだ購入の決め手にはなりません。

最後に作り手としてのこだわりや情熱、想いを伝えて共感してもらうことが重要です。
私の場合だと、①どういう想いで製品名を付けたのか、②そもそもどうやって思いついたアイデアなのか、③どんな苦労があったのか、という順番で掲載していきました。

①製品名に込められた想い

10watchという名前に込められた意味

②どうやって思いついたアイデアなのか

20年前の原体験から生まれたアイデア

③どんな苦労があったのか

個人で時計事業に挑むハードル

7. 自分たちの活動内容を伝える

製品の背景まで伝えた後は最後に自分たちの活動内容をまとめ、将来のビジョンを描くことで、製品を購入するだけではなく活動に対しても応援したいと思っていただけることが大切です。

U+Oの考え方

8. お得感だけじゃない。親近感も大切。

実際に購入して頂くには、「リターン一覧」から商品を選択して購入になります。

CFで物を販売する場合、CF特別価格として割引することがほとんどです。
大体10%~15%が多い印象があります。
しかし、ただ「安くしています」というお得感だけではもったいないと思い、以下の3点について心掛けました。

①割引そのものの魅力
②割引後の値段
③画像の色味

リターンの画像

①割引そのものの魅力

今回は最初からCFで販売すると決めていたので、まず定価を考える際に”きりの良い割引率”にしようと思っていました。製品名が 10watch なので、”10”という数字と相性の良い割引率にしようと思い、20%もしくは15%offにしようと思いました。

結果、20%割引はやりすぎだと思い15%で決定しました。

②割引後の値段

割引後の値段も併せて考える必要があります。
今回定価は2万円台前半にしようと思っていたので、割引後は”19,980円”といった具合に、お得感が伝わりやすい割引価格を考えました。

③画像の色味

最後に色味です。この 10watch は、ベゼルの円い印がコンセプトになっている時計なので、割引の数字も円で囲うことでデザインを整えました。

色は、4種類の製品カラーバリエーションと喧嘩しないように深い赤色にしました。
また、作成している途中で気が付いたのですが、この赤丸と白背景が日本の国旗を思わせる配色に結果としてなり、どこか親近感のある雰囲気を纏うことに成功しました。

リターンのサムネイル


ここまで、CFのPJページを実際に構築して心掛けたことの流れをまとめました。
他にも、細かな設定や画像の加工など様々なことをやっていく必要はありますが、重要な考え方は上記で述べた点が全てです。

PJをMakuakeに掲載して2週間。
そろそろ折り返しになるので、これから広告を出していこうと考えています。もちろん広告も初めてです。
その内容もまた皆さんと共有していきたいと思います。

今回、初めてクラウドファンディングに挑戦するにあたり意識したことを中心にまとめましたが、これからクラウドファンディングをやってみようと考えていらっしゃる方にとって、この記事が一つの参考になれば幸いです。

皆さんの挑戦がうまくいくことを祈っております。


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