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自閉症の我が子が好きなもの[ゆっくり育児]その13

自閉症のジローは幼稚園の年中になった。
年中になったが、相変わらず幼稚園のジローと我が家で過ごすジローは態度のギャップがめちゃくちゃ大きい。

幼稚園ではちゃんと先生の言うことを聞くし、比較的大人しくしているようである。
しかし我が家で過ごすジローはワガママ言いたい放題。あれ食べたい、このオモチャがいい、と言葉が喋れないにも関わらず、指差しや僅かに聞き分けられる喃語で親である私たちを部下のごとく扱っているのだ。

そんな幼稚園と我が家で態度にギャップがあるジローであるが、好きなものには違いがない。

好きなものに対する欲求は場所を変えれど、違いはないようだ。

そんなジローが好きなものは様々である。

・ヨーグルト

 ジローの食べ物に対する欲求は強い。多分私に似たのだろう、、、。
 ただ食感を気にするようで、舌触りや噛んだ感じ、飲み込む感触など、様々な感覚で自分の気に入ったものを選んでいるようだ。特に好きな食べ物がヨーグルトである。
 ヨーグルトは舌触りも滑らかで、飲み込むのも容易い、フルーツなどの具も様々なので味も楽しめる。
 幼稚園では給食でヨーグルトがでるが頻度は低い。だけどヨーグルトがでると、ご飯やオカズよりも真っ先にヨーグルトを食べてしまうようだ。
 我が家ではジローのためにヨーグルトは種類、数ともに豊富に揃えていて、朝ごはんと夜ご飯の時は必ず食前食後に食べる。夜ご飯の場合は、さらに追加で要求される場合も多い。
 あまり食べすぎるのも良くないな、、、と思いつつもあげないと癇癪を起こすので、加減や諦めさせる言い方にいつも四苦八苦してる。

・音のなるオモチャ

 赤ちゃんの時から音のなるオモチャが好きだった。振るとカラカラなるマラカスのようなオモチャとか、ボタンを押すと音や音楽のなる知育玩具だ。ジローは特に聴覚が敏感なようで音のなるオモチャを耳元で鳴らして、その音を聞いている。
 音のなるオモチャなら幼稚園にもあるし、もちろん我が家にもたくさんある。
 その仕草も耳をよ〜く澄まして、音の周波数や強弱を聞き分けているようで、音を楽しんでいると言うよりも、音の感触を確かめているようだ。

・手足の刺激

 ジローと散歩をするとマンホールや気になるものをパンパンと叩いて、手の感触を確かめているようだと以前の投稿で書いた。
 また足をワザと強く踏んで歩く様子もあった。
 これらの行動からジローは手足の刺激が敏感、あるいは手足に刺激を求めているようで、これも自閉症の特質なのだろう。
 ジローは特に手の刺激が好きなようで、ハイタッチが特に好きだ。
 幼稚園の先生もそれに気付いているようで、ジローと遊んで、パズルができた、お片付けができた、など何かできた時にジローに「いぇーい」とハイタッチして喜ばせているようだ。
 我が家でもジローとよくハイタッチをする。幼稚園の時と同じでハイタッチをするとジローも満足気な表情をする。やはり嬉しいのだろう。


家と外で態度を変えるジロー。
これは自分のいま置かれている状況を理解していることになる。
自閉症の子も様々な症状があるので、一概に良し悪しは判断できないが、少なくともジローは周りが見えていると考えられる。
いま自分はどの場所にいるのか、関わっている人は誰なのか、何をどの程度までして良いのか、を判断できていることになる。

健常者の幼稚園児ならば出来て普通かもしれないけど、重度の自閉症であるじろにとってはかなり希望の持てる状況と私は考えてます。

将来成人するくらいの歳になった時に、どの程度自立ができるのか?は今のうちから気にしておかなければならない。
ゆっくりとした成長かもしれないが、やはり成長に期待が持てるかは、育てる側としてはモチベーションに大きく関わる。
もちろんチョットしたことで屁古垂れるつもりは無いが、やはり心のどこかで期待はしていたいものだ。

今は出来なくてもいつかできる日が来る

何事もこの心構えが必要なのかもしれないが、やはり期待を持たせてくれる「兆し」は感じていたいものですかね。

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