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資金調達方法による公共投資の効果をシミュレーション(DSGEモデル)
本稿では、公共投資の資金調達の違いによって、経済的帰結がどのように異なるかをDSGE(Dynamic Stochastic General Equilibrium)モデルを用いて検証する。
モチベーション
現在のマクロ経済政策分析において広く用いられているDSGEモデルを使用し、公共投資の資金調達の方法(増税、国内借入、対外借入)が、どのようにマクロ経済に影響を与えるかを調べる。マクロ動学モデ
混乱後の市場は誰のものか
全体として企業の資金繰りは悪化新型コロナウイルスによる流動性不足は著しい。ダイアナ妃が愛用したライフスタイル関連の会社英ローラ・アシュレイは経営破綻。米ボーイング製造会社は138億ドルをクレジットラインで引き出し、流動性を確保した。ソフトバンクは4.5兆円の資産売却と現金化を決定した。また株価が急落する中で、自社株買いで株主への利益還元を確保する動きも見られる。営業停止や需要縮小から企業は一時的に
もっとみる政府による現金給付は得策か~ヘリコプターマネーの是非~
現金給付は消費を刺激するか現在コロナウィルスの対応から、アメリカのトランプ大統領は2020年だけで8000億ドル(約84兆円)規模の大型減税を提案した(同大統領の中間選挙前のばら撒きの可能性も否定できないが)。日本でも、新型コロナ経済対策に30兆円超を検討しており現金支給も視野に入れている。果たしてこれは消費を刺激し、デフレを食い止めることができるのだろうか。
普通ライフサイクルモデルでは、将来の
コロナと債務、そしてMMT
コロナ対策を目的とした政府支出大幅拡大への一般的な評価現在コロナ対策として、無尽蔵な財政出動が多くの国で行われている。アメリカではGDP 15%程度の政府支出の増加を招き、世界恐慌のときのレベルまで近づきつつある。ファイナンス先の多くは中銀である(コロナの影響を除外し、先進国全体の債務残高でみたときの中銀国債保有率は約30%程度でその他は自国居住者、非居住者で30%程度)。中銀が通貨を発行し、国債
もっとみるnote、始めました。
はじめまして。経済が好きなので、利用してから変わるかもしれませんが、今のところ、同分野多めの投稿になる予定です。少しでも面白い・役にたつ
と感じていただけるような内容にできればと思っております。