ふつうの軽音部【名言集Ⅲ】「機熟」とは等々 ※使用例のおまけ付
イントロ
ふつうの軽音部【名言集】シリーズは、私(ゆーしんけん)が独断でマンガ作品から気に入ったセリフを抽出したものです。
そのため、この記事ではマンガ『ふつうの軽音部』のストーリーや見どころなどにあまり触れていません。
そのぶん、原作を知らない人も「どゆこと?」、「わかる~」、「なんか深くね?」などと楽しんでいただけるよう努力しました。
また“名言”には私が勝手に考えた【使用例】をおまけとして付けております。合わせてお楽しみください。
ちょっと言い過ぎた、今のは無しで!
“はとっち”こと鳩野ちひろが、同じ1年生の男子部員による女心を踏みにじるような無神経な言動にカチンときて「自覚ぐらい持ったら!」と叱責。
勢いで言ったものの恥ずかしくなってしまい、頭を抱えるようにして「うわーっ、この場から消えたい!」と心の中で叫ぶ。
顔を赤らめてその場から走り去りながら放った言葉。
「今のはちょっと言い過ぎた・・・というか今のは無しで!それじゃ私もう行かなきゃだから!!」
【使用例】
大学時代に音楽系サークルでバンドを組んでいた先輩と久々に会った。飲みながらカラオケを歌ってお互いにご機嫌だ。
「おい、ゆーしん。今度またバンドやろうぜ。ギター練習しとけよ」と先輩。
「もう5年以上弾いてませんよ~」俺は自嘲気味に返しつつも、嬉しくなって口を滑らせた。
「でも、ちょっと練習したら勘が戻ると思います。俺のギターはアドリブが命ですからね~。そこんとこよろしく」
しまった。何調子に乗ってんだオレ!ギターも歌もバリバリな先輩を前に失礼すぎるだろう。
「あ、今のはちょっと言い過ぎました。ていうか今のは無しで!それじゃ俺ちょっとトイレ行ってきます!!」
機熟
ベース担当の“厘ちゃん”こと幸山厘は軽音部員の動向にやたら詳しい。はとっちの歌声に衝撃を受けて、彼女をボーカルに据えたバンドを結成するため策謀を巡らせる。
その“厘ちゃん”が思い通りにことが運んでいるとき口にする言葉。
「まあ、今は待とうよ。機熟を」
※解説
厘ちゃんは怪しい目つきで「機熟」を使うものだから、バンドメンバーに「は?機熟ってなに?」という顔をされるわけです。
はじめのうちは「機は熟した」と表現していました。己の策に自信を持つようになって「機熟」と略したのかも(ゆーしんの憶測による)。
私は「機は熟した」を、きっと諸葛亮孔明や武田信玄あたりのエピソードが語源だろうと踏んでネットで調べたけれどわかりませんでした。
一説では仏教に「機受(きじゅ)」という言葉があり、絶好の機会が訪れることを「機が熟す」というそうです。
【使用例】
ここは週刊スプリングポストの本社。
「デスク。もうこのスキャンダルは一段落ついたんじゃないでしょうか?そろそろ次の一手を」
「そうだな。年の瀬も押し迫ってるし。機熟だな」
「じゃあ、この大物スキャンダル、ゴーサインですね」
「ああ。合わせて“MN砲”ってわけだ」
軽音部、そんな話ばっかりやな!!
読者からバンド「吉田商店」結成の経緯を質問されて原作者・クワハリさんが回答。
ギター担当の吉田さんは、中学校で同級生だった女子友から誘われてバンドを結成することに。バンド名はその友人が適当に「吉田商店」とつけたのだそう。だが女子友は2年生の先輩と破局して退部したとのこと。
“桃ちゃん”こと内田桃がクワハリさんの回答に対してツッコんだ。
「軽音部、そんな話ばっかりやな!!」
ドラム担当の桃ちゃんは「sound sleep」が解散となり、はとっちや厘ちゃんたちと「はーとぶれいく」を結成した経験を持つ。
青春真っ只中の高校生だからありそうな話しだけど『ふつうの軽音部』は恋愛絡みでメンバーがちょくちょく変わるよね。
ちなみに厘ちゃんはその状況を詳細に把握して策を仕掛ける。そして「機熟」を待つというわけ。
【使用例】
私はこのほどスーパーマーケット「サン&ユニー」エキチカ店の店長になった。
「店長。バイトのMさんが辞めると言ってます」
パートリーダーが周りに聞こえないように囁いた。
「何かあったの?」
「部門担当のSくんと別れたらしんですよ」
「え、付き合ってたんだ」
企業によっては社内恋愛は御法度というところもあると聞く。
しかしここは違っていた。
「あのー、店長。ちょっとお話しが・・・」
今度は主任のOと生鮮スタッフのKちゃんがもじもじしながらやって来た。
「おう。どした」
「実はボクたち結婚することになりまして」
「え、付き合ってたんだ」
「それで~、わたし~、赤ちゃんができたから退職します」
「そっか、それはおめでとう」
私は休憩室に移動すると一人なのを確かめて叫んだ。
「エキチカ店。そんな話ばっかりやな!!」
ナメてる奴らには、かましたらなあかんやろ!
「はとちゃん、あなたは神」とまで心酔する厘ちゃん。
鳩野ちひろの不思議な魅力に気づいた厘ちゃんをはじめ、桃ちゃん。
そして性格は捻くれているがギターの腕は確かな藤井彩目が揃った
バンド「はーとぶれいく」が文化祭で初めてステージに立つ。
しかし観客はまばらで寂しいものだ。
はとっちのポテンシャルを感じた藤井はふつふつと燃える。
「別にこのバンドが人気になるとか考えてないけど・・・」
「ナメてる奴らには、かましたらなあかんやろ!なあ鳩野!!」
【使用例】
「紅白歌合戦」
多くのアーティストたちが憧れてきたステージだ。
そこに俺たちは初めて立つことができた。
デビュー36年だぜぇ~、長かったぜぇ~。
「ここが到達点だなんて思ってはないけど・・・」
「ナメてる奴らには、かましたらなあかんやろ!なあ環奈ちゃん!!」
いろんな人のおかげで、このステージに立ててる気がするなあ・・・
文化祭のライブステージに急遽出演できることになった「はーとぶれいく」。
はとっちはマイクスタンドの前に立って、いろいろな顔を思い浮かべる。
陰キャ仲間の友人・矢賀ちゃん、公園で武者修行したときに応援してくれたおじさんやおばあちゃん。副部長でもある憧れの女子部員、たまき先輩。軽音部の仲間たち・・・。
「なんか・・・いろんな人のおかげで、今日このステージに立ててる気がするなあ・・・」
【使用例】
「すぐ入院してください」
入院を繰り返し、手術に通院治療。
闘病生活も1年が過ぎて、ようやく落ち着いたかなぁ。
地元の泌尿器科や総合病院、転院先の大型総合病院。
先生や看護師の皆さんにほんとにお世話になった。
検査入院では一度に10本以上採血されたこともあったっけ。
ロボットを使った手術も貴重な経験だった。眠ってたから覚えてないけど。
おっと、忘れちゃいけないのが家族の協力だ。
とくに妻は定期診察の度に仕事を休んで私を病院に連れて行ってくれる。
食事指導のアドバイスを守って朝・昼・夕と三食作ってくれることも感謝している。
「なんか・・・いろんな人のおかげで、今日ここにいる気がするなあ・・・」
アウトロ
私は娘に勧められて『ふつうの軽音部』を読んだのですが、聞くところによるとすごい人気らしい。
ハマった後でその快挙を知りましたが「次にくるマンガ大賞2024」のWebマンガ部門で第1位というじゃありませんか。納得のおもしろさですよね。
noteでも『ふつうの軽音部』について書かれた記事がたくさんあります。マンガの内容や感想はそちらを参考にされてください。
またこの記事における名言の【使用例】は、あくまで筆者の個人的な視点であり、一部は妄想であることをお断りしておきます。不適切な表現がありましたらご容赦下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【参考動画】
【参考文献】
・『他力本願.net「機は熟した ひかりはもう、すぐそこ【インスタ法話】」』
※「この記事は騙り部活動に参加しています」