【涙腺崩壊したことある?】ベット・ミドラー主演映画『ローズ』二回目の方が泣いたワケ
デビュー・アルバム『Bette Midler M Deluxe』(1972年)の邦題は「アメリカが生んだ最後のシンガー / ベット・ミドラー・デビュー」
日本でも注目を集めていたベット・ミドラーが、伝説のロックシンガーとして語り継がれるジャニス・ジョプリンを題材にした映画で主演するというではありませんか。
当時大学生だった私は、期待を膨らませて繁華街にあった映画館に足を運びました。
映画とベット・ミドラーのインパクトとに思考停止
ジャニス・ジョプリンは1960年代に、アメリカのモントレー・ポップ・フェスティバルやウッドストック・フェスティバルに出演して若者を熱狂させたものです。
ところが2枚目のアルバムをレコーディングしていた矢先、1970年10月に27歳で亡くなりました。一説には薬物の乱用が原因といわれています。
映画『ローズ』はそのジャニス・ジョプリンをモデルにした主人公、メアリー・ローズ・フォスター役をベット・ミドラーが演じました。
ロックが大好きだった私は、ベット・ミドラーよりも「ジャニス・ジョプリンの生き様を見てみたい」との思いからスクリーンに見入りました。
しかし、ローズが歌手として栄光を手にしながら酒と薬とセックスに溺れていくさま、学生時代に遊ばれたアメフト部の野郎たちとの再会、唯一愛した男との別れなど、ハードでめまぐるしい展開に衝撃を受けて付いていくのがやっとという状況でした。
ちなみに同時上映されたロバート・レッドフォード主演映画『ブルベイカー』も見たのですが、刑務所を舞台にしたこちらの作品の方が感動して涙をこぼしたものです。
消化不良を感じて再び映画館に
念願の映画『ローズ』を見たものの、消化不良な感じで「このままでは納得できない」と思い立った私は。後日また映画館に行きました。
するとストーリーが頭に入っているぶん、ジャニスが憑依したかのようなベット・ミドラーの熱演もあって心情が痛いほど伝わってきたのです。
酒を浴びるように飲んで悪態をつく姿が辛すぎ「なんで?なんでそこまで自分をいじめなけりゃならないの?」と感情移入して涙腺崩壊。
主題歌『ローズ』は多くのアーティストにカバーされていますが、やはり映画の流れで本人の歌声を聴いたら感動の度合いが違うと思いますよ。
ベット・ミドラーが歌った『ローズ』
【涙腺崩壊したことある?】シリーズ、前回の番外編をあわせると3回目になりますが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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