見出し画像

ジョン・レノンって「ビートルズだったの?」という人のために。

私は1981年以来、ジョン・レノンの命日には彼の楽曲を聴いたりSNSやブログに心境を書いて過します。

昨年はnoteに記事を投稿しました。

今年はどうしようかと思案していたところ、クロサキナオさんが企画されている『12月イベント。~'2024 Winter Wonderland!~』がぴったりじゃあないですか。本作はその参加記事として書かせていただきました。

☀この記事はクロサキナオさんの企画参加記事です☀
#クロサキナオの2024WinterWonderland


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ジョン・レノンは1980年12月8日、ニューヨークのダコタ・ハウス(自宅)前でファンとされる青年から銃で撃たれて亡くなりました。40歳でした。

ダブル・ファンタジー

ビートルズは1969年9月にアルバム『アビイ・ロード』を。1970年5月にアルバム『レット・イット・ビー』を発売しました。

※レコード(CD)のジャケット写真がわかるよう「Amazonアソシエイト」の広告を使用しています。


ジョン・レノンは『アビイ・ロード』が発売される頃、メンバー3人に脱退する意志を告げたといわれます。その後、ポール・マッカートニーが4月に脱退を発表したことからビートルズは解散しました。

ビートルズ時代からすでにソロ活動を行っていたジョンは1970年にアルバム『ジョンの魂』、1971年に『イマジン』を発売。表題曲「イマジン」は彼の代表曲となります。

1975年10月9日、彼が35歳の誕生日を迎えると妻でアーティストのオノ・ヨーコとの間にショーン・レノンが誕生。ジョンは所属していたレコード会社との契約を更新せず、音楽業界から離れます。子どもとの時間を大切にしようと「主夫」の暮らしを選んだのです。ヨーコの故郷である日本をよく訪れ、軽井沢の別荘で過すなどしました。ジョン自ら現地のお店に顔を出してパンを買ったりしたそうですよ。

1980年。ショーンが4歳のとき「パパはビートルズだったの?」と聞かれたことから、ジョンは音楽活動を再開します。その年の11月には久々のアルバム『ダブル・ファンタジー』を発売しました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


1980年12月8日月曜日。

夕方5時頃、ジョンとヨーコは自宅のあるダコタ・ハウスから出かけるところだった。ジョンが車に乗るためハウス前の通りを歩いていたら、ファンの青年がニューアルバム『ダブル・ファンタジー』を差し出すので、「ジョン・レノン 1980」とサインした。
その場に居合わせて写真を撮った別のファンによると彼「マーク・チャプマン」は興奮して舞い上がっていたという。
ジョンとヨーコは夜10時50分に車で帰ってきた。ジョンが車をとめてハウスに向かっていると、暗がりから「ミスタ、レノン?」と声がした。
彼が声の方を覗こうとすると、およそ5フィート(約152cm)の至近距離から5発の銃弾を撃ち込まれた。

「撃たれた!」

ジョンは、銃声を聞いて駆け寄ったヨーコに叫んだ。

ハウスの警備員は警察に通報すると、犯人を捜すため外に飛び出した。するとチャプマンは逃げることもなく、ハウスの前に立って「ライ麦畑でつかまえて」を読んでいた。

参考文献『ビートルズ ラヴ・ユー・メイク(下)』(ピーター・ブラウン、スティーヴン・ゲインズ、小林宏明訳)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


『ダブル・ファンタジー』の収録曲「スターティング・オーヴァー」は一足先にシングルカットされて10月(日本は11月)に発売されました。

ジョンが作品に込めた「新たな始まりなんだ」との思いは音源として残り、多くの人々から歌い継がれています。

同アルバムに収められた「ビューティフル・ボーイ」は息子・ショーンに贈った曲とされます。「パパはビートルズだったの?」へのアンサーだったのかもしれません。


ビートルズ時代の代表曲

ジョン・レノンの代表曲と言えばソロ時代の「イマジン」と「ハッピー・クリスマス(戦争は終った)」を筆頭に「スターティング・オーヴァー」、「ウーマン」、「マザー」などが挙げられるでしょう。

でもビートルズの楽曲でジョンの代表曲となれば選ぶのに悩んでしまいます。

日本のロックバンド・真心ブラザーズはシングル曲「拝啓、ジョン・レノン」(1996年)の歌詞でジョンが手がけたビートルズの曲名を並べています。

「Strawberry Fields Forever」「Don't Let Me Down」「I'm Only Sleeping」「I Am the Walrus」「I've Got a Feeling」

真心ブラザーズが2009年に音楽番組でチャットモンチーとコラボしたときの映像をご覧ください。

数ある名曲からこの5曲を選ぶには苦渋の決断があったことは想像に難くありません。


曲の大部分をジョンが書いた「A Day in the Life」は評価の高い作品ですが、ポール・マッカートニーとの共作になります。

ジョンによる楽曲ではほかに「In My Life」、「Tomorrow Never Knows」、「Norwegian Wood(This Bird Has Flown) ※邦題:ノルウェーの森」、「Come Together」、「Across the Universe」などが有名です。

特に「Help!」はビートルズを知らない人も耳にしたことがあるのではないでしょうか。

ギタリストの石田長生さん(2015年7月8日逝去、享年62)は独自の解釈で「Help!」をカバーしています。

ビートルズへの憧れとジョン・レノンへの思いを歌った音源をお楽しみください。



ハッピー・クリスマス(戦争は終った)

12月8日はジョン・レノンの命日であり、その頃になるとラジオや街中で「ハッピー・クリスマス(戦争は終った)」が流れ始めます。

ジョン・レノンとオノ・ヨーコが共作したクリスマスソングで、原題は「Happy Xmas (War Is Over)」になります。

オノ・ヨーコは11月にSNSで「WAR IS OVER! IF YOU WANT IT.」(戦争は終わった!あなたが望むなら。)とジョン・レノンの動画を投稿しました。

ジョンの姿や「Happy Xmas (War Is Over)」の映像からその願いが伝わってきます。

※戦争被害によるショッキングな場面も出てきますのでご注意ください。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。


【参考資料】
・『ビートルズ ラヴ・ユー・メイク(下)』(ピーター・ブラウン、スティーヴン・ゲインズ、小林宏明訳)
・『CROSSBEAT 12 「永久保存版≪ザ・ビートルズ1962~1970≫」』

いいなと思ったら応援しよう!